その昔 高校をなんとか卒業して

進学希望でもなく 就職希望でもなく

鬱でいた頃

父ちゃんは「お前には 無限の可能性がある」

と言うていた。

 

その当時のおいらの心境は

砂漠の中で 地図もコンパスもなく ただそこに佇んでいる感じだった。

 

今でもそんなに夢や希望があるわけでもない。

今は とりあえず 介護というお役目があるけれど

かぁちゃん見送って とうちゃんの世話をしている。

 

思えば中学生くらいから お爺さんやお婆さんの世話をしたり

ハウスキーピング?的な役割だった。

 

何かやりたいことや希望目標 夢があるわけでもなく

数十年が過ぎた。

砂漠の中に 今でもいる。

 

学生時代に例えば クラブ活動や趣味などを 一生懸命やったり

習い事や何か活動に参加したりしていたら

方向性みたいなものも あるいはあったのかもしれない。

 

今 介護しているけれど 正直やりたくてやっているわけではない。

やらないと仕方がないから やっているのと

他にお役目がないから やっている。

 

お役目って大事で 郵便受けを見るとか 雨戸の開け閉めとか

掃除洗濯 買い出し調理とか

日常の ささいなことさえ あるのとないのとでは 大きく違う。

 

ほんとうになにもすることがないってのは 地獄であり絶望でもある。

 

完全な自由という 無限の可能性

それは 砂漠で道に迷うということ ともいえる。

 

なんでもいい・・・ なにか やろう・・・