部屋を暗くすると、ゴキブリが動いたり止まったりチョロチョロ動いてる。
ゴキブリは人の気配を感じるのがうまいので、横目で彼が静止するのを待っていた。
すると挑戦的な態度でじっとしてるひとときを狙って、
蚊やハエに効くアースジェットをひとふきすると、
すごい勢いで部屋の隅へ逃げこもうとするが、何を勘違いしたのか、
逆行し、ワタシに向かってきたところでもう2吹きする。
歩みがのろくなったところで、ワタシはゴキブリが走るコースに沿って、
アースジェットのレバーを引き続けた。
ダダダダダ・・連射
ゴキブリはひっくり帰り、足をバタバタとしはじめて、動かなくなった。
死んだフリをしているのではないかと、もう2吹き、トドメのレバーを引いた。
息の根を止めたとたん、あの汚い居酒屋でホッピを飲みながら、飛ぶゴキブリを見て驚いたことを思いだした。
なぜ、飛ばなかった?ゴキ
ゴキには飛べるのと飛べないのがいるのか?
ゴキブリは世の中のために、何かしらいいことをする1面をもっているのか?
そうだとしたら、
そうだとしたら、と哀しくなった。
・・・キッチンペーパーでくるんでゴミ箱へ。
生き返って、寝ているワタシの顔をはい回る夢だけは勘弁。
猛烈な殺意だった。
叩いて即殺する勇気がないワタシは、何かへの怒りを徐々に発するがごとく、
執拗に追いかけることに意味を感じてた。
安らかに、ゴキ
ちょっと心が痛い、なぅ。
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