邦題:街の灯
大笑いにもっていくまでの芸の細かさといったら・・・・
唸らせてくれた、おかしくて真剣に涙が出た
小ワザ・大ワザをバランス良く使い回し、
チャップリンはマックスまで連れてってくれる(*゚▽゚*)
特にあの有名なボクシングのシーン♪
レフリーとチャップリンと対戦相手が並んで左右に揺れて
誰と誰が対戦するのか、ワケがわからなくなるシーン♪
覚えておいでですね(^O^)
チャップリン扮する主人公は、
浮浪者でありながら、好きな盲目の女性のためにあれこれ努力するけど、
その彼の行動をよく見てみると、
例えば、人が捨てた葉巻を、他の浮浪者を突き飛ばしてまで拾って吸ったかと思えば、
強そうなボクシングの相手に媚を売ってみたりする。
彼の中には、愛しいほどの「卑しさ」が内在してた。
だけど盲目な彼女の前ではそれを出さないように必死こいてる。
それと対照的なのが、彼の釈放後のシーン・・・・
そこには、卑しい自分自身を取り繕う以前の彼の姿はかけらもなく、
子供のいたずらに対しても本気で怒ってしまう絶望が見える。
この映画がすごいと思ったのは
人間の多面性を示すシーンをちゃんと用意しているところかな。。。。
前回観たときの光のあて方はこうじゃなかったと思う
すごく単純、喜劇王チャップリン!!!、、、みたいな。
ラストシーンでは、
男ってのは辛いなあ、悲しいなあ、滑稽だなあ・・・とつくづく思った。
好きな女に一生懸命尽くして、尽くして、
辛い思いをして、女性の目が見えるようになったら
昔の自分を忘れて、浮浪者を哀れみ、笑ってる。
そして大金持ちの紳士がいつか迎えに来るのを花屋で待っている。
目が見えなかった時には見えていたものが、目が見えるようになって見えなくなった、のかな。
でも、これは普通の感情なのかも知れない。
ラストシーンはチャーリーにとって、少女にとって、
本当は無い方が良かった再会。
でもそこをあえて映し出すチャップリン
本当のことを知るのは、時として残酷~~
ハッピーエンドなのか哀しい終わりなのか、
観る人の気持ちが宙づりにされたところで、さっと終わるところがなんとも美味~~
世の人の真理をついた底の深さとか、
愛こそはすべてと言いながら
一方ではちゃっかり舌出しで、ベーとやっているチャップリンの味わいは
やっぱり素敵だ
見終わって、録画リストから削除できなかったのは、
多分ね、多分だけど
削除というボタン操作1つで簡単にできる行為で、この作品と決別できなかったら^^;
いつでもどこでもこの作品を観ることはできるのに・・・・・
敬意をはらったのかな、私なりの。。。
DVDに焼こう(´∀`)
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