赤い鳥逃げた ★ | 気まま道

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よしおさんの死にはショックを受けた


あのやせ細ったカラダに驚き、でもいつかまたあのアナーキーな心身で戻ってくるんだろう、と思ってた




よしおさんと最初に出会ったのは藤田敏八さん監督の


「赤い鳥逃げた」 という作品だった


名画座かなんかで観たんだ



気まま道  キラキラ



20代後半の青年が、弟分(大門正明)とその恋人(桃井かおり)のブルジョア娘との共同生活の中で


反逆に満ちながら過ぎ去った青春への郷愁を断ち切るべく、


その屈折した心情を無意味な行動によって暴発させ、終いには自滅していくまでの過程を描いた


エロスに満ちた退廃的な映画だった



ワケがわからなかった、無意味な行動の意味がよくわからなかった


でもよしおさんはかっこよかった


桃井さんもかっこよかった


なんせ、アナーキーな敏八映画だった




桃井さんはオデコを出すのを嫌い


厚めのパッツン前髪が風でばらけないように、糊で前髪を固定していた




大門さんは「高校生・無頼控、感じる~ムラマサ」というかなりエロイ女好き高校生を演じた後で、


結構注目していた



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エナジーの中でのよしおさんの最期の作品は、社長役を演じていた


「不毛地帯」だった




気まま道   キラキラ



その1個前の作品は「火の魚」だった


売れなくなって田舎に引っ込んだ作家は退屈でたまらない


過去の栄光にすがりながら細々と書いている


そこに、ズケズケと物を言う出版者の担当女子がやってきて、最初は彼女を嫌うが


交流をしていくうちに、、、、、という心温まるドラマだった


女子が魚拓を造るために金魚を殺し、よしおさんがそれを静かに見ているシーンが忘れられない


あまりにも哀しみに満ちた儀式のようなシーンだったから・・・・・


よしお健在だなぁ~いい役者だなぁ~と思ったものだった



よしおさんの例えようが無い声が好きだった


最後に見たとき、よしおさんは車椅子に乗り、声はかすれ、涙を流していた




こんなに早く亡くなってしまうなんて・・・・・・71歳、若すぎるよ



大親友の桃井さんはかなり落ち込んでいると思われ・・・・




安らかに、よしおさん  十字架 RIP 十字架