マッチの運命 ☆ | 気まま道
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あの日
リッツカールトンで火をつけていたあなた
マッチの残り香の中、親密さが増したはずなのに
何かを予知するかのように
そのマッチ箱をこっそりバックに忍ばせ持ち帰った
持ち帰る得意なクセ
一瞬にしてあの日に帰れる有効な道具を
チョイスする有能で無能なワタシ
いま、火はつけず先が赤い棒を見ているだけ
火薬が湿気をおびてダメになる頃
またマッチがワタシを呼びにくる
何度擦っても火がつかないマッチは
ワタシに、もうゴミ箱に捨ててくれと囁く
囁きに応えてあげよう
消費期限切れなのだから
ただし、ゴミ箱を空にするかどうかは・・・??
道具はワタシの心そのもの。。
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