深夜にセカンドモバイルauのベルが鳴った
ここにかけてくるのは母か相方くん
夜勤で走り回っている相方くんがかけてくるはずがない、母だ、と咄嗟に判断した
充電器からauを取り上げてみると、案の定母からの着信表示だった
こんな時間に何事だろう??・・・・・
母が電話をかけてきているのだから、親戚かなんかに何かが起こったのか?と思った
母:「なんだか眠れなくて~~。。。。もう寝てた??」
エナジー:「今布団に入ったとこだよ」
(軽い安定剤を飲んでやっとウトウトしかけていたことは言わなかった)」
この話の入り方からいって緊急な要件ではないな、と悟った、一安心
母:「あのね、今日ね、すごく神秘的な出来事があったの」
エナジー:「どんなこと??」
母:「庭の2面に朝から太陽の光を受けて咲き誇るあの花たちがね、花の名前は忘れたんだけど」
「夕方帰宅したらいつもションボリうな垂れているのに、魔法にかかったみたいに咲き誇っていたの」
「赤や黄色やピンクの絨毯がそりゃぁ~も~美し過ぎて、
帰宅してしばらく荷物をソファーにおいたまま見入っていたの」
エナジー:「なんでそんな時間に??不気味だね、何かを花たちが予感してんのかな?」
母:「多分、狂い咲き??気候がこんなんだから、朝から咲いて
その日の夕方に花たちは二度目の朝を感じたんよ」
「そりゃぁ~もうキレイだった」
ワタシは夕方に咲き誇る花の絨毯と、ボーッと庭を見ている母の姿を想像して、
耳からジワっと感動の波がハートに浸入してくるのがわかった
エナジー:「お母さん、そんなときこそデジカメの練習、練習!!」
「あんなに性能がいいデジカメ買ったのに、ほったらかしてもったいない」
母:「もう使い方忘れたかもしれない。。。。。汗」
その他、ブラブラブラ・・・・他愛の無いことを1時間以上しゃべり続けた
母は人の言葉をきちんと拾えないので、何度も繰り返し、え?え?と聞き返してくる
実際に会って話すとリップリーディングもやるのでそうでもないが、
電話では相手の唇が見えないので、通話は結構根気がいる作業だ
昨日、女優の池内淳子さんが亡くなった、76歳、合掌
母より1つ先輩だ
もう亡くなっていい歳なんだな、って母と重ねた日だった
そんなことがあったからなのか・・・・・
深夜の母との他愛の無い対話が愛しくてたまらなかった。。。。。。
エナジー:「ごめん、マジで眠くなってきた、寝させて、明日があるから」
形あるものが壊れながらも、ずっとずっと母の心臓が動いていて欲しいと願いながら、
トロトロと眠りについた。。。。。
Fin