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虫採り少年のような格好して
我が家にやってきて
風を浴びながらひたすら寝てた去年の夏
そのずーっと前に運命の日は突然やってきたんだっけ
出張土産攻撃に負けて初めての約束
クールビズスーツ姿が学ランのように見えて
斜め掛けバッグで、はだけ気味の胸元から汗のにおいがプーンとした
カフェに入ってみっくちゅじゅーちゅを二人で飲んでその日は終了
次にまたお土産攻撃に負けて餃子三昧のあと、俺、入ったことがないんだと突然言われ
脚を止めて向き合いだんまり
その乞うような視線にボランティア精神を発揮したのがいけなかった
いいよ
・・・・・・・・・・・・・・・終わってみたら
あの短時間の中で
パーフェクトな形でワタシを向こうに連れてってくれたという逆ボランティア
この学ラン野郎のお花畑ツアーのおかげで覚醒
荒んだあちらの生活に唾を吐いてBye-bye
荒野を見ることはキッパリなくなった
出来れば学ラン野郎と並んで歩きたくなかったほどだったのに
あの一時間半でめろめろめろん
以来、ねぇ行こうよ、連れてって!めろめろめろん♪
お花畑はいつも見ごろで蝶や花やで満喫コースなのだから
ツアーガイド・学ラン野郎は「どう?楽しかった?」とツアー最後にいつも聞いてくる
うなずくと頭を撫でそれが合図のように
安らかな眠りへと・・・同じ場所へ向かってく
獅子舞の獅子ような歯軋りを聴きながら、
ワタシは上質な眠りの深い穴へ、ウッというお決まりの声を漏らして落ちていく。。。。。
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