彼女は専業主婦。
日々、日記形式のブログ更新している。
そんな中、先月から自分のカラダの一部を露出した画像を載せる記事をはじめたところ、
読者が増え、ランキングもグーンとアップ、やる気満々になったそう。
でも、その日から彼女はちょいエロな主婦像を読者さんたちから求められ、
その期待に応えようとブログというものが脳みそのほとんどを占めるようになる。
画像を載せるとあっという間にコメントがつく。
また載せるとババッとコメントがつく。
待ってました!とばかりに張り付いている男性ブロガーさんが多いよう。
画像を貼り付けなかった記事にはコメントがほとんどつかなくなった。
画像を貼り付けた日には、大量のコメントの返事を家族が寝静まった深夜に書いている。
家族が帰宅してからは携帯をカチャカチャ触れないのだ。
エロモードでコメントをつけてくるので、それに応えるように返事を書く。
最近、「あぁ、ワタシは何をやっているんだろう?」と自問自答するようになったのだそう。
彼女はそれでも毎日更新する。
今日はどんなエロで挑発してみようか。
最近そんなことを考えるのが面倒になり、仮病を使って携帯から離れるようにしてみた。
更新がないと、「どうしたの?みんな心配しているよ」とコメントがつく。
最近忙しくて・・・・と言うと、「ペースを落とせばいいよ、書きたい時に書けばいい」
とコメントがつく。
彼女はブログが気になって気になってしょうがない。
彼女は「注目されるという快感から離れられない」らしい・・・・・
止めればいいけど止められない。
こんなつもりはなかった。
これは本来のワタシではない、と彼女は言う。
日々のスパイスにと始めたブログにこんなに支配されてしまうなんて・・・・・
今更、ただのつぶやき日記ブログに戻れない、とぼやいてた。
人気が出て、その快感を知ってしまうと、走り続けるしかないのかな。
そして、人は求められることを求めているんだ、と思った。
ブログに自分という価値を見出し、居場所を求める。
ブログはリアルな人間関係ではないのに。
ワタシは「自分がしたいようにすればいいんじゃない?」と答えるしかなかった。
*秋葉原事件の犯人の犯行予告メールに対して、
誰かが一言でも「止めろよ!」とコメントをつけていたら、
犯人はテロを起こさなかったのだろうか?とふと思った。
無関心・・・・
多干渉・・・・
様々なワードが頭の中を駆け巡った。