今日は3月22日火曜日です。
5年前、2011年の3月22日も、同じく火曜日でした。
三連休明けの、この日に、私は子宮体がんの初発手術を受けました。
MRIで大きく大きく育って10センチ以上に見えた、奴の正体は…。
「がん肉腫」子宮体がん全体の2~5%程度しか発生しない、まれながんだとのことでした。
ごくありふれた、月並みな人生を送ってきた私が、そんな珍しい病気に出会うなんて…。
乳がんに出会ったときは、母も叔母も乳がんでしたから、多少覚悟していた私でしたが…。
この珍しい病気との出会いは、想像もしていなかったことでした。
手術前には、悪性度の高いグレードⅢの体がん、と言う説明。
術後の病理検査の結果、さらに予後の悪い「がん肉腫」とわかり、通常ステージⅠだと適用されない、術後抗がん剤治療を3クール追加することになりました。
手術入院のまま、1クール目を受けたため、この年は、桜が見られずじまい…。
退院した時は、散ってたな~~。
まあ、この時は、桜なんてどうでも良かったんですけどね~
当たり前に、毎年見ることが出来るって思ってましたし。
通常、がんは、5年間再発転移が無ければ、完治したと言われます。
そして、5年生存率というデータが、予後の目安として使われます。
当時、ネットで「がん肉腫」の5年生存率を調べて、あまりの低さに…。
「うん。見なかったことにしようっと!」
「こんなものは、ただの統計上のこと。私は、私だけのオリジナルパターンを作るんだ。」
と、強がっておりました。
この時は、ギリギリ間に合った。これで治ると信じていましたから。
5年を経過して、改めて調べてみたら…。
【がん情報サービス】のHPより。
ミューラー管混合肉腫(現名称:がん肉腫) Ⅰ期 50%
Ⅱ期~Ⅳ期 12%
全期 31%
乳がんなどは、もっと細かく数値が出ていますが、症例が少ないせいか、大ざっぱな気がする…
私は、初発時Ⅰ期でした。
Ⅰ期でも、五分五分だったのか!
でも、再発して骨転移肝転移したあとは、Ⅳ期になるはず。
Ⅱ期からⅣ期の平均が12%ってえことは…?Ⅳ期だと…
再発して遠隔転移起こしたら、完治する確率は4%と言うデータもあるらしい。
(これは、がん肉腫に限ったことではなく。)
改めて思う。
珍しくも低い確率で、がん肉腫に罹ったけれども、珍しくも低い確率で、今も生きている。
しかも毎日、鼻歌交じりで一万歩以上も歩いている!
そりゃあ、全くの健康体ではないよ。
白血球も正常値の下限を切ってるし、関節痛もあるし、手足の痺れもがっつり残ってるし、いつも、お便秘との勝負だし、リンパ浮腫はだんだん下へ~下へ~と下がってくるし…。
でも、♪生きてるだけで丸儲け♪
こんな幸せな人生は無いと思えます。
今年も桜の花を見ることが出来る…。
患者会で知り合った方々。ブログを通じてお近づきになれた方々。
今も、治療の真っただ中の方がたくさんいらっしゃる。
再発の気配に怯えながら、日々を過ごしていらっしゃる方も。
願わくば、皆さんが…。
それぞれの場所で…。
繰り返し繰り返し…。
桜の開花が見られますように。

東京は開花宣言されていたけど、私のお散歩コースの桜はまだこんな感じ。
「1本に4輪の開花。まだ、開花宣言は出来ませんな!」
気象庁の人間じゃありませんがね