pickles探偵デカゲロくん 第八話~脱法ハーブ使用事件~ | 怜菜のブログ

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1  なんかの違和感

くんくん、くんくん。今日は何だかデカゲロにとって違和感のある日。なかゲロやメガゲロ、とくゲロも起きない朝の五時。デカゲロは匂いをよく嗅いでいた。

「なんか、変な匂いがするような。」

くんくん、くんくん。

「やっぱり。なんかする。」

デカゲロは特に違和感のあった窓の近くへ寄ってみた。

「ん?」

そこには、タバコみたいに見えるけど、ずいぶんと煙が多いもの。それは、脱法ハーブ。デカゲロは、タバコさえ嫌いなのに、脱法ハーブの事件に絡むなんて、デカゲロも、違和感がある。

「あの人、まさか脱法ハーブを吸ってるの?」

デカゲロが見たあの人。この前頼んできたあめゲロの兄弟だと思われる緑色の人物。デカゲロは、事務所を飛び出し、『あの人』のところへ。

「こんにちは。お名前、何ですか?」

「な、なんだよ。いきなり。」

「ぼく、デカゲロ探偵事務所のデカゲロです。いま手に持っているもの、それ、何ですか?」

「こ、これ?友達からもらったタバコさ。で、ぼくの名前はもりゲロ。」

「実は、それ、脱法ハーブなんです。」


2 デカゲロがいない!


なかゲロたちは目覚まし時計で六時起床。メガゲロはまだよだれを垂らしてねている。

「とくゲロ、先輩が、いない。」

「本当だ。いなくなっちゃった。どうしよう。」

「ん?おはよ。どしたの?」

やっとメガゲロは目覚めた。メガゲロは、デカゲロがいなくなったことをまだ知らない。

「メガゲロ、先輩が、いないの。」

「いいじゃん。」

「何で!デカゲロ先輩は大事な先輩ですよ。」

「そうだよ。デカゲロくんがいなくなったら、ぼくたち、暮らしていけないよ。」

「ぼくが事務所長になればいいの。」

「え!?何で?」

二人は声をあわせて叫ぶ。確かに、メガゲロの言っていることは、よくわからない。

「デカゲロくんがいなくなったら、お金が全部の四分の一から三分の一に増えるじゃん。」

「なんでよ。デカゲロ先輩が事件を解決して、そのお金を分けてもらっているんですよ。事件、解決できるの?」

「うん。解決できるって思えば。」

「絶対にダメ!まだとくゲロも事件一回しか見たことないし、とくゲロの探偵育成があるんですよ。」

「ねえ、なかゲロくん、それ、ぼくのせい?」

「いや、そういうことじゃないよ。とくゲロ。」

「とにかく、先輩を探しましょう。」


3 まさか。あの人が・・・・・・


「まさか、それが脱法ハーブだなんて。」

「これ、普通のタバコより、煙、多くないですか?」

「あ、確かに。」

「誰からもらったんですか?」
「誰にもらったんだっけな。たしか、ネイチャーって人だったような。」

まさか。ネイチャーが犯人だなんて。ネイチャーはあの時、マリンの逮捕、くさゲロの逮捕に協力してもらった。でも、今度はネイチャーが逮捕される。

「分かりました。さようなら。」

そして、デカゲロはネイチャーの家へ。

(絶対に犯人はネイチャーさんじゃない。絶対に・・・・・・)

ピンポーン

「ふぁーい。なんですかぁ?」

「ネイチャーさん、もりゲロさんにタバコ、渡したんですか?」

「うん、だって、友達がねぇ、余ってるぅってぇ、言ってたからぁ。でもぉ、ぼくぅ、タバコなんてぇ、吸いたくないからぁ、タバコが好きなぁ、もりゲロくんに渡しちゃったぁ。」

(やっぱり・・・・・・ネイチャーさんは犯人じゃない。)


4 真犯人


「ネイチャーさん、その友達って、誰?」

「えっとお、えっとお、ちゅうゲロくんっていう、ぼくの小学校の頃の同級生!」

「ちゅうゲロくんか。」

デカゲロはそのちゅうゲロという人物のもとへ。

ピンポーン

「はい?」

「デカゲロ探偵事務所長デカゲロです。ちょっとお話をお伺いしたいのですが。」

「いいけど。で、なあに?」

「ネイチャーさんにタバコ、あげましたか?」

「うん。お父さんのタバコ、同窓会のとき、みんなに配ったの。」

「お父さんって、どうやってたばこを入手したんですか?」

「オークションだって。たばこを売っていたのはハワイくんっていう人だよ。」

「分かりました。」

そして、デカゲロは慌ただしい事務所へ戻った。

「あ、先輩!どこ行っていたんですか?もう午後の二時ですよ!心配したんですから。」

「デカゲロくん、なんか事件でも、あったの?」

「う、うん。そうだよ。とくゲロ。脱法ハーブの使用事件がね・・・・・・」

「だ、脱法ハーブ?」

「吸うとなにか犯罪を起こしたり、危険なことになるハーブのこと。」

「ねえ、デカゲロくん、なんで、吸った人、放っとくの?」

メガゲロが気付いた。

「あ!」


5 早速ハワイを逮捕しよう


そして、デカゲロたちは早速、ハワイを逮捕しに来た。

「ドアを開けなさい!」

「デカゲロ探偵事務所長デカゲロです。逮捕!」

「ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと待って。何しに来たの?」

「あなたを逮捕しに。」

「ぼ、ぼくが?なんで?」

「いろんな人からの証言です。」

「ほ、本当に違うんだってば!」

「え?」

「あのタバコはね、「脱法ハーブは吸わないようにしよう!」っていう団体が配ったものなの。ぼく、タバコ吸わないから、売ったの。」

「ハワイさんはその団体のメンバーなの?」

「違う。」

「その団体って、どこ?」

「分からない。」

「ありがとうございました。」

「先輩、もりゲロさん、大変なことになったらどうするんですか。」

「あ。」


6 もりゲロ、どうなる!?


そして、もりゲロの所へ駆けつけた。

「あ!もりゲロさん!」

もりゲロはどうなっていたかというと、脱法ハーブ入りのたばこを持ちながら、寝ていた。

「ZZZ。ZZZ。」

「とりあえず、病院に運んで行きましょうか・・・・・・」

「そ、そうだね・・・・・・」

ピーポーピーポー

もりゲロは救急車でかえる病院へ。

「ん?なんで部屋のなか?」

「病院に運ばれて来たんですよ。」

「そうなの?」

病院の先生が

「きみ、脱法ハーブを吸って、何か起こると思って心配していたんですよ。」

「でも、もうだいじょうぶだよね。」

「うん!いっぱい寝たから!」

「でも、なにか起こると危険ですから、今夜は入院してって下さい。」

「はーい」


7 団体、ミスするな!!


デカゲロたちは、その団体の所へ行くためにネットで調べている。

「あ、住所、出た!」

すっかり慣れたとくゲロが発見。

「えっと、かえる県白金市間之町6-7-3だって。」

「ピクルス市から少し遠いよ。」

「じゃあ、明日、調べる?」

「電話すればいいんだよ。電話すれば。」

「あ、そうか!」

とくゲロ、だんだん探偵らしくなってきた。

「とくゲロ、すごーい!」

「じゃあ、電話しよう!」

「もしもし。」

『はい、何でしょうか。こちら、脱法ハーブは吸わないようにしよう!です。ご用件は何ですか?』

「あの、こちらデカゲロ探偵事務所長デカゲロです。脱法ハーブのことについてお聞きしたいんですが、脱法ハーブの見本ってあります?」

『はい。ありま・・・・・・あれ?』

「ないんですか?」

『こちらのミスで間違えて配っちゃったようです・・・・・・』

「もう、配った相手、わかっているんです。」

『え?』

「そして、ある人が吸っちゃったんですよ。」

『うそ。』

「本当です!お前ら、ミスするな!!」

「わあ、デカゲロくん、かっこいい!」

『す、すいません。』

「謝っても罪は罪。今から、警察に通報する!」

デカゲロは通報。そして、団体は、実行委員長、実行委員を逮捕。そして、もりゲロも退院。もう脱法ハーブなんて、吸わせない。




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