七夕伝説はほとんどの人が知っているかとは思いますが、まずはその内容をしっかりおさらいしていきます。日本人にとても馴染みのある伝説ですが、実はそのベースがあるのは中国。


七夕はもともと中国の織女(しょくじょ)・牽牛(けんぎゅう)の伝説と、針仕事の上達を祈願する乞巧奠(きっこうでん)という行事が合わさったものだそうです。伝説の方は私達のよく知る織姫と彦星の話になっています。仕事をせず遊び暮らしていた織女(日本で言う織姫)と牽牛(日本で言う彦星)の夫婦に怒った天帝が、1年に1日の逢瀬以外は仕事をするようにと命じた伝説です。1世紀から3世紀前後の中国で作られた伝説だとされています。


また乞巧奠は7月7日の夜、糸・針の仕事をしている織女に向けて機織りや裁縫などの腕の上達を祈願する行事です。乞巧(きっこう)は上達の祈願、奠(でん)は神仏にの祭りという意味だと言われています。この行事のルーツも中国にあり、7月7日は織姫と彦星が逢瀬する夜であるとされ、その夜に婦人達が御供物を庭に並べて7本の針の穴に鮮やかな色の糸を通して針仕事の上達を祈願を行ったそうです。この乞巧奠は日本にも伝わり、奈良時代には孝謙天皇が技巧や芸能の上達を祈願した乞巧奠を催したとされています。


織姫と彦星の夫婦仲にあやかれる


七夕に結婚式を挙げると、織姫と彦星の固い夫婦仲にあやかれると考えられています。2人は年に1度の逢瀬以外に労働を言いつけられても、7月7日に向けて懸命に働き続けたとされているため絆がどれほど強いものなのか分かりますよね。そんな2人が再会し絆を確かめる七夕に挙げる挙式は、元来縁起の良いものだと考えられています。


七夕は7月7日という、日本で縁起の良い数字であると考えられている陽数の7が連なっている日です。陽数とは陰陽道で陽が極まったとても良い数字だとされており、7月7日はまさに吉日だとされています。その他にも数字の7は七福神や七宝、ラッキーセブンなど、仏教の世界や海外でも7は幸運に関する数字としt絵認知されていますよね。そんな7の連なる七夕に挙式を挙げるのは縁起の良いことだと考えられています。


七夕恋愛運の他にも運気が上昇する吉日だと考えられており、願い事が叶いやすくなったり、幸運が舞い込んだりと素晴らしい出来事が起こりやすい日だと言えます。そんな七夕に人生のパートナーとの愛を誓えば、関係性に幸運がもたらされる可能性が高いと言えるでしょう。また開運の兆しに満ちた七夕は神社への参拝にも適した日だとされているので、神社で神様に参拝してから日本古来の形式で挙式を挙げるのもおすすめです。


七夕は人間が誰しも持っているとされる天命を思い出しやすい日だとも考えられています。そんな七夕に挙式を挙げることで、本来の自分の目的や人生でやるべきことを結婚を通して思い出すことができるかもしれません。またパートナーが自分の天命に良い影響を与えてくれる可能性もあるので、七夕婚は縁起が良くスピリチュアル的な目的に関しても良いものだと考えられます。