旧チームKの面々が合流したのと時おなじく。
あのチームも集結しようとしていた。
「ほんとなんだよ!ついてくんなよ!」
「莉乃の嘘つき~、ほんとは一人寂しいくせに」
「だからその呼び方…」
「り~のっ」
「うぐっ、ほんとむかつく小森…」
「助かった~」
「え?」
「一人でどうしようかほんと不安だったもん…でも萌乃がいてくれたら安心だ」
「ちょっと、後輩頼んないでよ」
「いやいやわたし一人じゃもう先が真っ暗だよ…」
『あ』
お互いの声が重なる。
顔馴染みの二つのペアが偶然にも遭遇した。
「さっしーに小森!」
「よかった~ほんとこいつと二人きりはマジ無理」
「恥ずかしがんなよ莉乃」
「だーかーら、やめてってその呼び方~」
四人となりより一層二人の口論は激しさを増す。
口論というよりはいじめに近いものではあるが。
「あ、このメンバー…」
至って冷静な仁藤が口を挟む。
そうこのメンバーといえば某深夜ドラマの某ホルモンチーム。
が一人忘れている。
最も厄介な取り扱い注意の珍獣を。
「・・・・・zzz」
近くからいびきが聞こえた。
まさか、四人の脳裏に同じ予想が走る。
四人は少し先へ進む。
高原の広がる丘。
「あきちゃ…」
北原の呟いた先には高城が大の字に寝ている姿があった。