やっぴぃ☆
 
さて、残すところは最終戦のみとなりましたね、ええ。
もう泣いても笑っても本当に次が最後の戦いとなります、ええ。
 
長きにわたる1年間の総決算がここに詰まっているわけですから、たとえどんな結果が訪れようと、自分が出来るベストをみんなが尽くすことでしょう、ええ、侍ですけどね、ええ、ええ。
 
さて、最終戦に入る前に少しポイント的な話をしておきましょうか。
最終戦を迎え、現状でのポイントは以下のようになっております。
 
1位    城        +226.2
2位    佐々木  +133.5
3位    稲岡     +120.1
4位    坂本     +101.5
5位    高谷     +2.3
6位    横山     ▲21.7
7位    米川     ▲47.4
8位    宮田     ▲49.9
9位    辻本     ▲52.1
10位 藤川     ▲63.2
11位 吉本     ▲84.0
12位 勝間     ▲291.3
 
上の1位と下の1位がすでに確定と見るのが自然でしょう。
まずそう考えると決定戦進出は残り2枠。稲岡はその3枠目の3位であることから、まずはこの稲岡がターゲットとなるわけですが、4位の高谷とは別卓な上にその差はザックリ118ポイントとあり、高谷の突き上げはありえないとは言わないまでも、相当苦しいところ。
 
現実的には坂本と稲岡の一騎打ちと見るのが自然でしょう。つまり、一番手っ取り早いのは坂本より上の順位でフィニッシュすれば99.99999999…%決定戦進出となります。
また坂本にポイントが抜かれたとしても、佐々木がラスを引いてポイントを下げるケースが存在するので、原点以上の浮きを確保しながら、ポイントを下げないということも考えなくてはいけません。これは坂本も同様です。
 
また稲岡に関して言えば、高谷で厳しいものがそのさらに下、マイナス域である横山はさらに決定戦への望みは薄く、さっきの半荘が事実上の決定戦に関しては投了と見るのが自然であり、20万点のトップとか取れそうになければ、基本的には残留シフトへとシフトチェンジしてくるはずです。
また、さらにその下の辻本に関して言えば、これは降級が現実的に見える位置であり、是が非でもトップ、少なくともプラスポイントで終わることを想定していることでしょう。
 
言うなれば、稲岡の卓は残留に向けた戦いをしている者が2人いるという状況なので、稲岡はこの状況をうまく使いこなせることができれば、あるいは坂本vs3人の構図を作ることも可能であり、稲岡有利は変わりません。
 
わかるよな、うーこ。
何が言いたいか。
 
四の五の言わずに、結果出して来いって言ってんだ。
こんな御託を鼻で笑い飛ばしながら「だからトップとりゃいいんだろーがよっ!」って戦って来い。
 
泣いても笑っても最終戦。
そろそろ見ていこうかな。
 
最後の最後まで宣伝かいとか言わず、お付き合いくださいませ。
 
ニコ生・フレッシュで連盟チャンネルを登録していただくと、そのほかの連盟の対局を見る事が出来ます。有料ですが素晴らしい対局をたくさん見れると思いますので、ご登録のほどよろしくお願いいたします。

 

ただし放送は1週間で見れなくなっていますので、現在は放送終了となっていますので見れません。

ただしさすがは雀サクッ様。今回の対戦はYou Tubeにアップしていただけていますので、こちらをご覧くださいませ↓

 

https://www.youtube.com/watch?v=iER6Qz070T4

 
さぁ最終戦、いったれや!
It's Show Time!
 
 
最終戦(起家:坂本 南家:稲岡 西家:辻本 北家:横山)
 
全員が良くも悪くもない普通の配牌でスタートしています。
少し期待感の持てる手になったのは辻本。5巡目にドラの7sを対子にし、タンヤオでまとめられそうな手。辻本として見ればすでに残留シフトに気持ちはチェンジしているので、普通にトップを目指す麻雀を打つと思われるので、この手はクイタンドラ2を志向していきそうです。
 
しかし6巡目、稲岡も辺七mを引きこんで、②-⑤-⑧p・1-4sの平和1向聴となりました。その次巡、あっさり4sを引きこみ、②-⑤-⑧pの聴牌を果たします。九mが六mに振り替わればタンヤオもつくのでリーチといったところでしょうか。
それが坂本から出て1000点の和了となりました。
 
たとえ1000点の手でも直撃だと点差は2000点つきます。
何を今さらあたり前のことをというかもしれないけれど、この点差2000点が今どれほど坂本に重くのしかかっているか。その事は痛いほど、いや痛みとともに知っています。
 
次局稲岡の親番ですが、白が対子の手で、5巡目に筒子を持ってくると索子の両面を払って一気に混一へと向かいます。対子が4組なんで門前混一七対子が本線なわけですが、混一は意外に守備の効く手役なんですよね。リーチを受けても字牌があるのでオリる時に守備が効きやすいんですよね。
 
とはいえこの状況下で索子の両面を払うにはかなりの勇気がいると思います。それをほぼノータイムで切り飛ばす稲岡。
うん、腹はくくれてるようだ。
 
その稲岡は白が出てポンしました。このポンは守備力を下げ、かつ打点も下がり、手形もそこまで良くないので微妙な選択ではあるけれど、腹をくくった稲岡の選択に今は何も言えません。
 
それが今の稲岡の全てなんだから。
穴があくほど見つめてやろうと思います。
 
その稲岡はドラの7sも切り飛ばし、筒子混一1向聴までこぎつけます。
しかし先に聴牌を果たしたのはその稲岡の仕掛けに敢然と立ち向かった横山。筒子の3面張の④-⑥-⑦pで、⑥pは役無しですが④pだと高め三色の平和含みの聴牌です。これをダマテンとしました。
 
その巡目に稲岡も⑤-⑧pで聴牌します。ただ⑤pは横山に暗刻であり、稲岡の待ちはかなり薄かったのですが、⑧pを横山が掴んで稲岡に5800の放銃となりました。
これでかなり稲岡も気分的に楽になったとは思いますが、まだまだ油断できるような点数ではありません。
ただ、あの手牌を一気に染める決断ができたという事。これが大きかったなぁと思います。
 
次局は稲岡が少し消極的な打ち筋が気にかかったものの、聴牌を死守することに成功し、大きな大きな1人聴牌をもぎ取ることに成功しました。
2本場は坂本・稲岡の2人聴牌。この時の坂本の粘りの模打は素晴らしかったですね。稲岡のW東を絞り切って聴牌にまで持ち込んだのはさすがの一言でした。
3本場は横山の1人不聴で稲岡の親をみんなが流そうとするも、稲岡が少しでも点数を稼ごうと聴牌維持を保ち、流し切ることができません。
 
しかしその稲岡の親もようやく稲岡の一人不聴で流れていきます。
 
東3局5本場。辻本の親番は、トップを取って残留を確定させておきたい辻本は、W東をポンして親番死守を目指します。その辻本は聴牌一番乗りを果たします。待ちは③-⑥pです。
これに敢然と立ち向かうのは横山。ドラの一m対子の聴牌を果たし、リーチと行きました。待ちは六-九mです。その聴牌打牌である④pを坂本がチーしてクイタンのみの聴牌、待ちは3-6s・⑥pです。
 
坂本も点数は1000点ですが5本場とリーチ棒1本のおまけがついて3500点の加点ができます。稲岡との点差が現状で7800点差ですので、ここは勝負どころと考えての攻めとしました。
 
この3者の戦いの軍配は辻本に上がり、放銃したのは横山。2900は4400+リーチ棒の5400点の加点となりました。
次局6本場、辻本は自然な手順で平和ドラ1、高め⑥pで一通となる③-⑥pリーチを打ち、ほぼ一人旅状態となります。今ここで稲岡は辻本に対して無理をする必要もなく、横山も坂本も、攻めたいものの親の辻本に放銃して自ら首を絞めるようなことはしたくありません。
 
これを辻本が安目ながら③pをツモり、2600は3200オールの和了となりました。これで絶対はありませんが辻本は降級圏からほぼ脱出と考えていいでしょう。
逆に横山は焦るべき局面で、もはや現状の点数くらいのラスなら受け入れることを視野に入れた手組にしていくことは予想されます。
言うまでもなく稲岡はvs坂本のみを考えていればいいので、辻本が走ることに関してはそこまでナーバスにならず、局消化のみを考えていればいいわけで。
 
これが半荘始まる前に行っていた、坂本vs3人の構図ですね。いよいよ坂本にとっては局面的に苦しくなってきました。
なんせ坂本以外の3人はこれ以上事件が起きないように局消化して終わらせたいと考えるのが自然ですから。
 
7本場はその坂本に待望の先制リーチが入ります。リーチドラ1の③-⑥ですが、辻本がそれを受けてキッチリと攻め切り、聴牌を果たします。待ちは嵌③pです。これを辻本がツモり切り、2000は2700オールで8本場まで行きます。
 
この8本場、辻本が早々に白をポンして筒子の混一へと向かいます。ドラが③pだけに他家は恐怖でしかありません。
辻本の上家である稲岡もこの仕掛けにはやや対応気味ですが、あえてもう辻本にアシストするくらいの感覚でも僕はいいと思っています。とにかく坂本が仕掛けに対応するのなら、その時点で自分も対応するような気持ちで普通に打てばいいのにと思いました。
 
その懸念通り、坂本がドラで辺張でもあった③pを引きこんで平和ドラ1の聴牌を果たし、リーチとしました。待ちは5-8sで、染め色の待ちでは無いぶん、ここは強気に出る局面だと僕も思います。
これに対し辻本も押し返しますが、5sを掴んで放銃となりました。3900は6300の和了となり、一気に稲岡との点差を縮めてきます。
まずは稲岡をまくってそこから素点勝負となるので、坂本にとってこの和了は稲岡にグッと近づく大きな和了であることは間違いありません。
 
ここで横山が待望の親番を持ってきますが、稲岡が早々に局消化の中ポンを入れ聴牌を目指し、辻本は發を暗刻にして早々に門前聴牌を果たします。待ちは南と八mです。これを坂本が南で放銃し、横山の親が高速で終了。南場へと突入します。
 
坂本にとってこれが最後の親番なのでここは頑張りどころ。横山以外の3者がいい配牌を手にします。
辻本が5巡で①-④p平和聴牌、次巡坂本がドラの⑥pを重ねて役無しの嵌④p聴牌をヤミテンとしました。一手変わり三色を見てのヤミテンですが、これがどうでるか。
 
結果はその次巡、坂本がさらにドラの⑥pを引きこみ、嵌張から一気に3面張の④-⑤-⑦p待ちの聴牌になりリーチとしました。ここが坂本の最大の勝負どころとなりそうです。
しかし先に聴牌を果たしている辻本が親の坂本に対してオリず、その坂本の現物である①pを横山が切って辻本が平和のみ、1000点+リーチ棒で2000店の加点としました。
 
坂本にとっては目の前がバーンアウトするような現実。
でもそれをきっと坂本は受け入れているはず。彼はまだ…まったく諦めていない。僕はそう思う。
 
次局稲岡の親番は、稲岡が早々にタンヤオ仕掛けで⑤pをポンするも先に聴牌したのは横山。待ちは②-⑤pの平和のみで、⑤pはポンされていますが高めドラの②pがごっそり残っている状況。
それを坂本が萬子門前混一で攻め返します。
 
そこに点棒のある辻本がドラの②pを吸収し、門前でW南ドラ2の三-六m聴牌を果たします。三-六mは横山の現物であり、辻本にとってはさらなる加点のチャンスでもあります。終盤に辻本は追っかけリーチとしました。
そこに萬子門前混一の聴牌を果たした坂本が⑤pで横山に放銃し、2000点の放銃となりました。
 
坂本にとってはチャンスがどんどん潰えていくような感覚でしょう。
それでも運命に抗うように坂本は最後まであきらめないことでしょう。
ただし辻本・横山は局を長引かせる必要性がほとんどありませんので、2局勝負と考えた方がいいところ。
まぁ、2人はまだ親番が残っているので何ともかんともといったところですが。
 
その残すところまず1局。
全員の手が立て寄りに寄っていくように見えます。本来、こういう時に縦の牌を手放すのは僕的には罪だと感じていますが、かといってだからと言って打点テーマにそぐわないのであればその限りでは無いと言わざるを得ません。
 
辻本の手もあからさまに縦に伸びますが手は混一模様でもあり、現状辻本は意地でも親番を維持しないといけないという状況でもありません。そうなれば大きな手を和了する以外はあまり意味がありませんので高みを目指すのは言うまでもありません。
 
そんな中、キッチリと縦のガレナーを掴みきって七対子の聴牌を果たした坂本。ドラの③p単旗でリーチとしました。テーマ通りの手をキッチリと入れてくるところはさすがの一言です。
 
辻本も哭きをいれて抗いますが聴牌を入れられず、流局となりました。坂本・横山の2人聴牌でオーラスを迎えます。
 
これが最終局ですのでポイントの確認をしましょうか。
別卓の佐々木の状況は実際。放送を見ている私たちはわかっていますが卓内ではその情報はわかりません。
なので卓内だけの状況で考えます。
 
稲岡は現状、坂本より上ですので、佐々木がトップでかつ、例えば高谷が大事件を起こしていない限りはこのまま逃げ切ればOKなんで局が流れるだけでOK。
 
辻本は特にやることも無く、ラストの親番が横山なので長引かせると何が起こる変わりませんので、普通に終わらせに行くことが想定されます。つまり、普通に打つということ。
 
横山は現状ラスですが、スタート時が▲21.7で現状が9400点持ち。仮に1人不聴の流局だとして、6400点のラスで▲31.6で、トータルは▲53.3です。降級ラインは仮に上がっていたとしても▲80ラインといったっところで、親番をもし続けるんであれば安手の連荘はしないでしょう。
 
問題は坂本。
坂本が必要なのはハネツモとなっています。直撃の条件もありますが、ことここに至っては稲岡が坂本に放銃することはまずありません。そんなヌルないやろ、なー、うーこ。
 
それでは運命のオーラスへとまいります。
 
稲岡は配牌から随分と手狭に受けました。自分が和了しきるのが一番手っ取り早いので、この段階では手狭に受ける必要はあまりありませんが、その気持ちは非常によくわかります。
 
坂本は2巡目にこの形。
 
二三七九m②⑥⑦⑧p556s南中 ツモ⑧p ドラ④p
 
ここからハネツモ。みなさんどんな形へとこの手をスライドさせることができますか?
こういうのは勉強として面白いかと思います。あ、現実的なところでですよ笑笑
僕はこの2つがパッと思い浮かびました。
 
1つは、
五六七m⑤⑥⑦⑧⑧p45567s
 
もう1つは、
三三m③④⑥⑦⑧p445566s
 
この2つならツモってハネマンが想定できます。この2つを想定できたなら、そのネックとなる牌を引きこんだ時に考えるといった感じにしていくことをお勧めします。
 
手狭に構える稲岡ですが、手が押し寄せるように進みます。そこで絞っていた生牌の發を切りだしますが、これは一貫性に欠けますよね。ただ、このくらいの牌は押していきたいところ。
その稲岡が次巡、待望の役あり聴牌、一盃口のみの嵌四mの聴牌を果たします。
 
坂本もハネツモに向けてタンピン高め三色の1向聴となりましたが、坂本が四mをツモ切って稲岡が和了し、対局が終了いたしました。
 
 
最終戦結果(最終トータルポイントはもういいよね♪)
 
トップ 辻本 +27.4
2着  稲岡 +8.5
3着  坂本 ▲8.8
ラス  横山 ▲27.1
 
 
まず最終節の総評をしていきますと、横山・辻本は残留がメインとまでは言いませんが、うえよりはしたが危うい位置から、ギリギリまで上を見ながら、そしてキッチリと残留を決める辺りはさすがですね。
 
2人からはしっかりとした技術、素晴らしいハートを学ばせていただきました。
ありがとうございました。
 
そして坂本は最後まで稲岡に迫りました。坂本からは諦めない心を教わりました。
一体どうしたらそんなに手が入るんだ。
一体どうしたらそんなに心が折れないんだ。
一体どうしたら…
 
ホントにその連続でした。
最後の最後までこの戦いを楽しませてくれてありがとうございました。
 
そしてうーこ。
 
なんだ最後の局は。
へっぴり腰やないか。どうすんねん。そんなこって。
 
でもな。
その牌からめっちゃ聞こえてきたで。
 
私、めっちゃ下手ですって。
めっちゃ情けないですって。
でも、どうしても勝ちたいんですって。
 
牌が情けない顔しながら、鼻水垂らしながら泣きながら、それでも諦めへんって、もうそれは泣き叫ぶような声が聞こえてたで。
 
ようやくやな。
自力で扉をこじ開けたな。
 
うーこからは。
諦めない心?
最後まで目標を見つめる心?
 
学んだのはそれじゃない。
 
うーこから学んだことは2つ。
 
夢は見続ければ叶うということ。
そして。
麻雀って楽しいってことや。
 
ホントにありがとうございました。
そして…
おめでとう。
 
次は…
わかってるよな!
うーこの夢はここで終わりじゃないだろ?
 
最後になりましたが、関西の熱い戦いを最後まで見てくださいました皆様、ありがとうございました。
決定戦に残った城選手・佐々木選手・稲岡・そして花岡太閤位。
熱い戦いを期待しております!
 
それでは皆様。
See You …so long!
太閤位決定戦で会いましょう!
 
(※敬称略であることをお許しくださいませ。)