やっぴぃ☆
 
てかさー、長ない?
自分ですら思いますよ、ええ。
でもね、みんな必死こいて打ってるから2時間ゲームなわけですよ、ええ。
 
なんでブログもそれに伴ってめっちゃ長いですけど、熱い戦いなんで勘弁してくださいね、ええ。侍ですけどね、ええ、ええ。
 
それでは早速3半荘目へと参りましょうか。
毎度申し訳の宣伝から。
 
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ただし放送は1週間で見れなくなっていますので、現在は放送終了となっていますので見れません。

ただしさすがは雀サクッ様。今回の対戦はYou Tubeにアップしていただけていますので、こちらをご覧くださいませ↓

 

https://www.youtube.com/watch?v=Y7YEi3r4k5k&t=34s

 
それでは行ってみよう!
It's Show Time!
 
 
3半荘目(起家:稲岡 南家:辻本 西家:横山 北家:坂本)
 
先ほどは坂本に着順を上げられてしまったとはいえ、3着とラスで点差もさほどついていないラスということで、これならまだ稲岡がだいぶ有利となるわけです。
稲岡はラスこそ引いたものの、後残り2戦、こういう戦い方をしていれば決定戦に残れるんだという指標のような感じがわかったのではと思います。
 
しかし一方でその事が足かせになり、縮こまった打ち方だけはしないでほしいなと思っています。
わかってるよな、うーこ。
まずは勝て。
勝ってなお『私が稲岡だ』という麻雀を見せるんだ。
 
東1局、起家の稲岡の手は平凡であり、全員そこまで注目する手の人はいませんでした。
4巡目の坂本の手に注目したい。
 
四六m⑥⑧⑨p2579s東東發發 ツモ西 ドラ八
 
この西のツモ切りは少し変です。例えば⑨p辺りは要らない牌であり、索子が伸びれば混一なんて事も視野に入れるのなら、この西はいったん置いておいてもいい牌ではないでしょうか。
ということは、あまりそういうアグレッシブな手進行を望んではいないように思えました。
 
下家が当面のライバルの稲岡であり、親であることを意識してツモ回数を増やしたくないのか、仮に東と發をポンしても打点向上を見込めないと考えるのか。この辺りの坂本の思考は聞いてみたいところです。
確かに哭いても手格好が良くないのわかるんですけどね。
 
次巡、その稲岡から東が出るものの坂本はスルー。続いて次巡、辻本から出る東もスルーしていきます。確かに親の稲岡に被せたいので安い仕掛けはしたくないものの、稲岡に長時間親をやらせないためにあえて安手で蹴るという考え方もあるので、2枚目の東はポンしてもいいのかなーと思ったりはします。
 
ただ、1枚目の東をポンしなかった時から何も進展していないのに2枚目をポンするというのも一貫性に欠けるので、微妙なところではあるなぁとは思うんですが。
その後の坂本の打牌がぶれているように感じる中、まずは辻本がファースト聴牌を入れていきます。嵌6sをチーしてタンヤオドラ1の嵌⑥p聴牌。
 
それに合わせるように稲岡も四mポンテンの、同じく嵌⑥p聴牌を入れます。稲岡は3万点原点を割り込みたくはないし、かつ坂本より上でこの半荘を終われれば相当有利に最終戦を迎えられるので、この親番は稼げるなら稼いでおきたいと思っているところでしょう。
 
この嵌⑥p対決を稲岡が引き和了って制し、1000オール。
ここから稲岡のネオガトリングが放たれます。
 
次局は白のみの500は600オール、次局2本場は手が悪そうにも関わらず急所の牌を引きまくってリーチ。それでも待ちは辺7sと絶対数の少なそうな待ちでしたが、坂本がワンチャンスになった7sを切りだし3900は4500の和了。3本場は門前で聴牌を入れてのリーヅモドラの2000は2300オールをツモ和了します。
 
4本場は横山が先制のリーチを打ちます。ドラの北をぶった切って高め⑤pで三色の⑤-⑧pリーチ。これに対し稲岡は聴牌を取りに行く、親番維持に成功します。ただ、これは僕なりの予想ですが、この時の聴牌維持の仕方に若干の意思の弱さを感じたので、そろそろガトリングタイムも終了かと思わせる感じがしたんですよね。
 
その辺りの話は長くなってしまいますので割愛しますが、続く5本場は稲岡にドラ3s対子の發暗刻という手が入りますが、さすがにもう稲岡に親をやらせたくない辻本が中をポンし、1-4s待ち。稲岡も聴牌し和了を目指しますが、辻本が4sをツモって中・ドラ1の500・1000は1000・1500の和了で、稲岡のネオガトリングタイム(略してN・G・T。使いどころありませんがw)が終了しました。
 
稲岡のお見事な連荘劇でしたが、しかしこの長い連荘の遠因を作ったのはやはり坂本の東1局では無かっただろうか。
因果関係なんて麻雀にはありません。しかしそう思わざるを得ないような気になるのは僕だけだろうか?
 
とにもかくにも35分に及ぶ稲岡の長い親番が終了し、東2局へと進んでいきます。
 
東2局は横山がドラが八mでの萬子混一で仕掛けを入れるも、周りは対応してオリ模様。これで全員不聴を招いています。辻本は是が非でも親を落としたくないと思うんですが、局面的に辻本はこの辺りから残留シフトに切り替えているんですかねー。それともやはり無理をしてまで親にこだわらない打ち手なんでしょうか。この辺りも辻本に聞いてみたいところですねー。
 
東3局1本場、4巡目に稲岡の手はこんな感じ。
 
一二三三五m③③p12s白發中西 ツモ四m ドラ西
 
ここから③pを1枚外します。123の三色を見ながら③pを一枚浮かせ打ちにし、役牌とドラの西を絞り気味に打つといったところでしょうか。それにしてもこれ、ドラの西はどうする気なんでしょうか?
実際、ポンされて面倒なのはドラの西よりも役牌なのではないでしょうか?
 
そう考えた場合、この手で守備を意識するとしたら現状では『どの字牌も切れない』が正解であり、どの字牌も切らないのであればそういう手組にすることが重要だと思うんだけど、この辺りどう考えているんだろう。
どうせなら役牌1枚外すくらいの強気で僕はいいように思います。哭かれてから考えるくらいで。
 
そうじゃないなら全字牌と心中しながらの手役構成、例えば七対子あたりを見据えた打ち方がいいのではと思いますが、この辺りの思考をキッチリ聞いてみたいところではあります。
 
ここで親の横山が③pのポン、白のポンと先ほどのように混一仕掛けで場を乱します。ドラが西ということもあり、現状は2向聴とはいえ、これまたかなり警戒が走るネゴシエイト的な哭きとなっています。
 
そんな中、白を切りだした坂本が聴牌を果たします。役無しの待ちは7s・8s待ち。6sを引けば高め三色となる上に、ドラの西もケアができる手牌になっています。
 
しかしここで生牌の東を持って来ていったん7sを打つのかと思いきや、坂本は東を切って勝負に行きました。これはこの手牌に対しての一貫性という意味では微妙な気はします。和了れない聴牌のダマプッシュですしね。
ただし、索子の上側というのが山に残っていそうなニュアンスは感じるので、押し切るという意味では東勝負は決して悪いとは思いません。
 
しかしリスクとのバランスが取れていない気はするのですが、それだけ坂本も気合の入った局面なんだということだと思いました。
それが功を奏したのか、結局横山も聴牌を取ることができず坂本の一人聴牌となり、東4局2本場となります。
 
何かで読んだことがある。ピンチとチャンスはコインの表裏の関係で、一度死線を潜り抜ければ、当然の権利のようにチャンスは訪れるものだと。
そんな言葉を体現するように、先ほどのピンチをリスク承知でかいくぐった坂本に、勝利の女神から次のような配牌をプレゼントされます。
 
三四七m①④⑤⑤⑥⑦⑧⑧p347s ドラ二m
 
誰がどう見てもタンピンでしょっていう配牌な上、パッと見で345の三色を意識する配牌です。さっきの稲岡のダブリージュンチャンもそうだけど、神様からわかりやすいプレゼントを受け取った時は、それが罠だとしても受け入れるべきだと思っています。。これは僕の持論ですけど。
 
またもや横山が萬子混一仕掛けを入れますが、元々自然な手組を繰り返している坂本には、まるで次の牌がわかるかのような、何なら見ているこちらまでもがそれを予見できるように牌が訪れます。
そんな坂本がキッチリと5sを引きこんで聴牌。④⑤⑤⑤⑥⑦⑧⑧pから、⑧p切っての③-④-⑥-⑨p待ちではなく、⑤p切って③-⑥pでリーチと行きました。これがまたすごい。
 
確かにここまで来て⑨pツモのメンピンツモはもったいない気がします。かといって、④pツモの2000オールまでも拒否する必要性があるのだろうか?
⑨pツモだけはフリテンに受ける⑧p切りリーチは打たないのだろうか?
その腹のくくり方、本当に脱帽です。
 
そんな事を言えば、きっと笑いながら坂本さんはこう答えるのでしょう。
「いや、この手はタンピン三色なんで③pツモるでしょ。」
なんてね笑笑
 
結果はキッチリと③pをツモりあげて6000は6200オールとなりました。
カッコよすぎでしょ。ずるい!笑笑
 
しかも稲岡が35分費やしてもぎ取ったダントツ目を、たった3分でトップ目に立つ。この爆発力が坂本の強みである事は言うまでもありません。
 
次局の坂本の手牌も全く悪くない手牌。坂本はそれが当然であるかのように、自然な手進行を進めます。それはさながら、先生が生徒に指し示すような手進行であり、全く違和感がありません。
しかし辻本も索子の染め手が本線、横山も三元系の役に混一を絡ませるのが自然な手組となっています。
 
まず横山が發・白対子中1枚ですが、發も白も出ないまま、6巡目に門前混一七対子ドラ2の1向聴までこぎつけます。
その横山が欲しい中は辻本の手に対子であり、7巡目に辻本も索子混一の役牌の西と中のポンテンのかかる1向聴へとこぎつけます。
 
坂本は10巡目に①-④-⑦p-⑧p・二-三-五mで聴牌となる1向聴となりました。
おそまきながら稲岡も両面両面の1向聴となっていますが、下家の辻本へ索子のアシストというのも作戦としては取れるだけに微妙なところだなぁなんて思います。
 
ここで一番手に聴牌したのはなんと稲岡。待ちは⑤-⑧pですが、すでに場はおかしな空気に包まれています。ヘッドが東であり、ダマでは和了出来ないので、前巡に横山に2枚打たれて苦しくないっすか、辻本さん助けましょうかと言わんばかりに7sを切ってみるのはネゴシエイト的に一つの手かもしれませんが、少し弱い発想かもしれません。
 
それよりも腹をくくってリーチとした方が稲岡らしくていいように思いますが、どうだったでしょうか。
 
そこに横山が二mを持って来て打中。この中を辻本がポンして嵌7sの聴牌を入れます。
ここで坂本に①pが入り、二-五mの平和ドラ2高め五mで一盃口の手をリーチとしました。これを坂本が安目ながら二mをツモりあげて4000は4300オールのツモ和了となりました。
 
これで稲岡は3万点を割り込む危険が発生したこともさることながら、当面のライバルである坂本がトップ目に立ったことは稲岡にとってかなり嫌な状況であり、それも素点をだいぶ稼がれてしまっているのは相当嫌な話です。
 
その稲岡は次局4本場、早々に1向聴となっていますが、欲しいのは役牌の東です。ただしその東は今ノリにノッている坂本に対してケアしたい牌であり、ドラが中ということも鑑みた場合、軽々に切りだされる状況ではありません。
これが役牌に対してウエイトがかかり過ぎた手牌の怖さであり、例えばバック仕掛けなんかを試みる際はその役牌以外にも、遠くでもいいから別の手役を見ておくことをお勧めします。
 
そうこうしているうちに横山・辻本・そして坂本の手がどんどん進んでいきます。
稲岡、辻本がドラの中の処遇に窮する中、坂本が以下の手になります。
 
二三四四五五九九m②③④p4s中 ツモ3s ドラ中
 
ここでドラの中をリリースしてしまえばまたもや高め三色の平和含み1向聴となりますが、ここで坂本は四mを切りだしますが、これは少し違和感のある打牌。
もうおなかいっぱい?笑笑
 
ここまで自然な手順を追って来たのだから、ここも押し出されるように中を切ってみてはどうだろうか?
もちろん哭かれるかもしれないし、もう刺さるかもしれない。もしアクションが起きなかったとしても、ここから場が急速なスピードで進むかもしれません。
 
でも、坂本はそのリスクをさっき同様、まだまだ負わなければいけない立場ではないだろうか?
攻め手をここで緩めるような打牌は僕はすべきではないと考えますが、こればかりはこの場で戦っている者にしかわからないものがあるのかもしれません。
 
しかしこれが功を奏したのか、稲岡が次巡に嵌2sを引いて聴牌するも、片和了の東と九mのシャンポン。ドラの中を切って
聴牌を取るリスクは負えないと九mを切りだします。
しかし辻本に①-④pの平和聴牌が入り、辻本は中を切りだしていきます。ダマで和了出来るならそのリスクを追う価値があると考えたのでしょう。
 
これを辻本が横山から高めタンヤオの④pが出て、2000は3200の和了となり、南入していきます。
 
先ほどの稲岡NGT(←こっそり使ってみたw)と坂本バズーカにより点数を削られまくってラス目に落ちた横山が積極的に仕掛けます。打点を見ながら稲岡に親はさせないという意思がみられる仕掛けであり、もうすぐ1万点を割り込みそうな人の思考とは思えない、テーマに忠実な手進行には驚かされるばかりです。
 
それに対して稲岡は慎重な手の進め方をします。NGTにより稼いだ点数ももはや35000弱にまで削られ、原点を割り込むことだけは許されないと放銃を避けたい稲岡ですが、怖がってばかりもいられない。
そんな心境が痛々しいほど伝わってきます。
 
しかし横山が早い聴牌を果たします。待ちは西と白のシャンポン。これをタンヤオ含みの1向聴だった辻本が掴み、役役ドラ1の3900の和了となりました。
この時の稲岡の心中は聞いてみたいところです。親が流されて悔しかったのか、それとも原点を死守するために1局無傷で消化できで良かったと感じたのか。
 
僕は完全に後者の思想になりそうですけどね笑笑
 
次局、まず横山がW南ポンとします。辻本の親も蹴って親番を早く持ってきたいというところか。
しかし聴牌一番乗りは稲岡。一一一二三三mから三mを切って役無しエントツ三面張の一-四m・5sの聴牌に取りました。役無しに取るのは嫌ですが、役ありの一盃口に取る嵌二mは場に二枚切れ、残り1枚では確かに取りづらい。
 
それよりは5s対子が両面変化した平和の方がいいと考えてのダマでしょう。
出来るだけ役ありにしたいところであり、リーチして無防備のまま押し返されるのはやはり怖いですからね。
でも、危険を承知でどこかでは前に出ないといけないとは思うんだけど…
だからと言って確かにリーチは推奨できないといった、本当に難しいところです。
 
続いて横山が②-⑤pの聴牌となります。辻本・坂本も1向聴となっています。
ここに坂本が最高のツモとなるドラの⑤pを引きこんで平和ドラ2の聴牌を果たし、リーチとしました。待ちは三-六mです。これをキッチリとツモりあげてさらに2000・4000の加点となりました。
 
これで坂本は6万点オーバーのトップ目となり、稲岡に素点で詰まっています。これで稲岡は原点割れまでしちゃうと、さらに点差が縮まってしまうので、もう原点だけは絶対に死守しなければならない状況です。
 
南3局、横山親番で聴牌維持の形式聴牌をとり親番維持。稲岡と辻本の2人が不聴でいよいよ稲岡が原点割れの俵に足がかかってしまいます。
その次局は横山が『これ誰が和了れんねん』という役役対々三暗刻の待ち取り失敗で6000オールを逃しながらも聴牌維持。坂本も聴牌で稲岡・辻本が不聴で、これにより稲岡はとうとう原点を割り込んでしまいました。
 
そろそろ腹をくくれ、うーこ!
 
その稲岡は南3局2本場で速い南ポンの両面両面の1向聴としますが、辻本が先に聴牌しリーチをします。リーチドラ1の2600点です。これに対して稲岡が丁寧に打ち回しながら、聴牌を入れます。待ちは六-九mです。これを辻本が九mで掴み、途中で南を槓していますので、2600は3200の和了で再び浮きに周る事に成功します。
 
オーラス、横山にドラの②pが暗刻で、早々に123の三色の聴牌を入れます。待ちは嵌二mでリーチとしました。ツモって3000・6000の手です。
これに対しダンラスとなっている辻本は素点をこれ以上減らされたくないと、クイタンのみで対抗します。待ちは2-5sです。軍配は辻本に上がり、1000点+リーチ棒で対局を終了しました。
 
まずはやっぱり坂本ですね。
稲岡を応援する立場からすればライバルである坂本ですが、もうね、手牌が自然と寄って来て自然に受けている坂本は本当に脅威でしかなく、その恐ろしさをまざまざと思い知らされましたね。
 
最終戦までどうなるかわからない。
そんな脅威を今、すごく感じています。さすがです。
 
横山も随所にテクニック、そして強いハートを見せつけましたが、坂本がこの半荘は強すぎました。これで最終半荘は残留シフトに切り替える感じでしょう。
そうなった場合の横山の打ち筋は見物ではあります。
 
辻本は大きなラスを引いてしまいました。もちろん決定戦を諦めることは無いんでしょうが、いよいよどちらかと言うと残留を見据えた戦いとなりそうな感じでしょう。
 
さて、うーこ。
 
なんやその顔。
必死やないか。
 
笑わんかい。楽しまんかい。
今さら、そんなにこの太閤位決定戦の扉が簡単に開くもんやと思ってたわけちゃうやろ。
このくらいの苦しさは当然や。
 
だからもっと、この苦しさを楽しめ。味わえ。
頑張って原点割れ回避したやないか。
あの時、腹くくったよな?
 
泣いても笑っても次が最後や。
もう、腹くくるしかないんやから。
 
それと。
君の麻雀、最高にかっこええぞ。ホンマに。
 
 
3半荘目結果
 
トップ 坂本 +42.6 (+101.5)
2着  稲岡 +7.9  (+120.1)
3着  横山 ▲20.2 (▲21.7)
ラス  辻本 ▲30.3 (▲52.1)
 
(※敬称略であることをお許しくださいませ。)