やっぴぃ☆
 
いや、1半荘目は見事に稲岡がトップを取りましたねぇ、ええ。
でもそんなに簡単に決定戦の扉が開くとも思えないんで、どこで稲岡にとって試練がやって来るかが問題ですよね、ええ、侍ですけどね。
 
四の五の言わずに2半荘目を見ていきましょうか。
 
一応お決まりなんで、宣伝だけね。
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ただし放送は1週間で見れなくなっていますので、現在は放送終了となっていますので見れません。

ただしさすがは雀サクッ様。今回の対戦はYou Tubeにアップしていただけていますので、こちらをご覧くださいませ↓

 

https://www.youtube.com/watch?v=uGxn4iuS738

 

それでは始めましょうか。

 

It's Show Time!

 

 
2半荘目(起家:辻本 南家:横山 西家:稲岡 北家:坂本)
 
まず別卓の状況が随時、全員に周知されているのかどうかはわかりませんが、おそらく1半荘毎に結果はわかるようになっていると思われます。
まぁそうでなかったにしても、いくらうーこがとんでもないアホだとしても、前回の半荘の結果が自身にかなり有利に働いたであろうことは理解していると思います。
 
まず、坂本との直接対決にまずは勝利していること。もう少し正確にいえば、自分がプラスした上で坂本にマイナスをつける事に成功した事。これがまず大きい。
 
加えて、横山・辻本両名にもマイナスをつきつけ下位争いに火をつけたことにより、2人ともに条件を突き付けたことが非常に大きいと言えるでしょう。
ポイント的にも優位に立ち、以降は坂本を下回らなければ、仮に下回ったとしても坂本にもマイナスポイントをつけ、出来るだけ坂本に離された着順を取らなければ、大火傷にはなりづらい位置になったといえます。
 
その事をうーこがどれだけ理解しているかは定かではないですが。
 
まず開局早々、辻本がチャンス手をものにします。4巡目に以下の形。
 
三四m④p233456789s東 ツモ 東 ドラ②p
 
ここから辻本は3sを切りだしていきます。
 
このくらいの手牌なら東をポンしてのW東混一ってのを想定する打ち手が多いと思われますが、まずこのポイント状況であれば比較的W東くらいなら打ちだされても不思議ではないものの、それでももし絞られてしまった時に非常に苦しくなってしまうことが想定されます。あまりにも東にウエイトがかかり過ぎた手牌にするのは得策ではないこと。
 
加えて一通と三色が見え、かつドラが②pであること。そして1半荘目も辻本は手牌に対し素直に手を推し進めてきたこと。そのことからここからの3s切りというのは非常に辻本らしい打牌であり、辻本的には一貫性のある一打だなぁと感じました。
 
しかし6sツモであっさりと④pを切りだしていきます。さすがにこの一打は疑問手に感じます。この局面でのツモ6sはツモ3sと対して変わりの無い牌であり、意味合い的には一緒です。これならば打3sの時点で④pを打ち、6sツモで三or四mを打ち出した方が自然と言えるでしょう。
辻本の中でぶれが生じているのかなと感じました。
 
その後に⑤pをツモっている事を鑑みれば、6sもツモ切っておいて、⑤pツモの時点で打2sとするのも面白いかもしれません。
 
三四m④p23456789s東東 ツモ⑤p 打2s
 
これなら高め三色聴牌を取れるならリーチ。6-9s引き戻しで打東というのも悪くは無いかもしれません。なんならやり過ぎ承知で⑤pツモの時点で打東なんてのも面白いかもしれませんが、現状の辻本の打ち筋なら素直に2sを打つことでしょう。
 
そのチャンスを逃してしまったのは少し辻本らしくないなぁと感じました。
 
その間隙をぬって、ナチュラルな手進行をしてきた坂本に、發と8sのシャンポンリーチが入ります。ドラ②pを1枚使った手であり、發で和了出来ればまぁまぁの打点が見込めます。
 
ここで辻本にも五mを引きこんで打6sの1-4-7s、高め1sで一通の聴牌が入り、打6sで追っかけリーチとなりました。
 
ここでオカルトな話を少しだけしますが、図らずもW東にウエイトをかけた手にしてしまったことに加え、それが待ちに絡む事も可能な手になったという因果関係を踏まえて、一貫性の意味も込めて2s切りの6sと東のシャンポンに取るという選択肢もあるとは思います。
 
まぁここまでの辻本の戦い方からしても普通に6sを打つのは間違いないところですが、そういう考え方が無くは無いという事は申し添えておこうかと思います。
実はこの6sをチーした横山の手に渡ったのが6sだったので、2s切ってシャンポンにしていれば辻本が安め6sツモというおまけはついているんですけどね。これはまぁ、余計な話ですが。
 
こうなると勝負の行方もわからなくなるところですが、結果は辻本が安めの7sをツモって1000オールとなりました。
 
次局も辻本は連盟公式ルールではあまりお得ではないといわれる平和リーチをツモ和了し、1300は1400オールを加点、38200点まで持ち点を伸ばしてきます。
この辺りは辻本、1回戦目とスタンスは全く変わっていないですね。
 
これにストップをかけるように、次局の東1局2本場は辻本が筒子の混一のために①pポンしましたが、横山が⑤-⑧p高め⑤pで一盃口の手をしっかり⑤pでツモ和了し、辻本を追走します。
 
その次局、横山の手順が面白い。
配牌はこんな感じ。
 
一五六m③④④p122s東東南西西 ドラ三
 
ここから打一mとします。対子4組でW東対子なんで、おおよその方がこのW東対子を中心にした手組を考えるところです。ただし、これも1局目の辻本の手と同じで、W東にウエイトがかかり過ぎた手組にした場合、和了が厳しくなる恐れがすごく高まります。
 
例えばこの場が字牌が出やすい状況下であったとしても、恐らくはW東よりも自身が対子にしている西の方が先に打たれるでしょう。この手を混一あるいは対々と決めた場合、仮に2枚目の西をスルーしてしまうと、もうその手役構想すら厳しくなってしまいます。
 
かといって西をポンしてしまえば、W東をポンすること自体がかなり厳しくなってしまい、このW東をポン出来たとすれば、それは打ちだされた人の打牌は聴牌or好形1向聴と見るのが普通です。自身の手の進行度合いに関係なく、ピンチとなる局面へと変化する可能性がすごく高い事は容易に想像できるでしょう。
 
哭いて和了に持っていきたいが哭いてしまえば和了が遠のく可能性が高まる。
このパラドクスを抱えた手を、横山は別発想で乗り越えてきます。
 
展開はまさに僕が想定した通りの展開を迎えます。
3巡で早々に2枚目の西を放たれますが横山は微動だにせず。あの配牌から七対子をもスルーし、面子手を選択。1手変わり高め三色のノミ手を聴牌し取りダマ。あっさり次巡、待望のドラであり高め三色へと変化する三mを引きいれてリーチ、これをあっさり高め⑤pでツモりあげ、リーヅモ三色ドラの4000オールとしました。
 
つまり欲しいW東以外はさらさら哭く気が無く、それなら哭かずに手組をしようという発想でこのパラドクスを解消しました。『哭く』という大前提からの否定というわけですね。
 
言っちゃうと当たり前の話だけれど、横山からすれば当面のライバルが順当に点数を伸ばして自分も加点をしたい局面であの配牌を渡されたら、やっぱり哭きを主体とした手組を想定するんじゃないだろうか?
それ自体を否定するためには強いハートそのものが必要だと僕は思うんですよね。
 
僕は1枚目の西からポンって言ってると思うんで、この和了自体がそもそも発生しない。
ホントに勉強になった1局でした。本部長の懐の深い麻雀を勉強させていただきました。
 
今度は横山が走りだした次局、東2局2本場に最初の事件が起きます。
 
配牌でドラの⑨pが暗刻だった坂本。手なりで手を進め、聴牌をはたします。
待ちは55668sから6s切りか8s切りかの、5s・6sの並びシャンポンか、嵌7sかの選択。坂本は6sを切って嵌7sでのリーチと行きました。
 
ナチュラルに、まっすぐに、デジタリックに打つ坂本らしい選択だと思うんできっとダイレクト7sツモでの和了逃しを嫌う坂本はおそらく嵌7sを選択すると思っていたし、1半荘目からの打ち方から一貫性を感じます。
 
が、この一打に関してはやや焦りを感じているように思います。
 
僕はそもそも並びシャンポンが大好きなんで並びシャンポンにしてのダマテンとしそうです。まず、索子が場に高いこと。そして並びシャンポンは一盃口への変化が見込める事、特に端にかからない並びシャンポンなら両面待ちへの変化が見込めるので、僕は並びシャンポンのダマを選択すると思います。
 
ただそんな事は坂本も重々承知なうえ、
・4-7sを引ける保証がどこにもないこと
・4-7sをうまく引いた瞬間にドラ⑨pを打ちきれる保証がどこにもないこと
・和了出来ないダマに取る瞬間が長引くことが嫌なこと
・7s引きは和了逃しになること。
それら全てを踏まえて、嵌7sリーチと踏み込んだのだと思われます。
 
僕はその逆で、それらすべてのリスクを背負って、4-5-6-7s引きを待つダマテンを継続しそうだし、他家からリーチと来てから4-7sを引いても⑨pぶった切ってリーチする覚悟で勝負します。ただ、7sだけは和了逃しになるんで微妙だなーって思いながらになるんですけどねw
 
このリーチを受けてゼンツを始めたのが親の横山。元々、索子が多い配牌だったので索子混一に照準を絞って手を進めていたものの、リーチと同時に一気に手が進み、聴牌を果たします。待ちは6sと發のシャンポン待ち。この手で横山はダマゼンツを開始します。
 
待ちが6sとかぶっているので横山には現状で放銃の危険がありません。ただし形が、
11223366789s發發
なので、4sか5sを引いて一通まで見た時に6sを切って勝負する際は、横山が放銃となってしまいます。
 
この勝負、手変わりしないまま横山が全プッシュし、終盤に發を坂本が掴んで、發・門前混一・一盃口の12000は12300を横山に放銃してしまいます。
 
これは坂本にとっては大きな大きな痛手となってしまいました。
まず、並びシャンポンであれば放銃の前に5sをツモっていたこと。これは僕が正解だったぜ、うぇーいって話ではなく、結果論ではあるけれど、そういう事実が存在していたこと自体が坂本にとっては重要な事実。
 
そして当面のライバルである稲岡はここまで何もできずにジリジリと点数を失ってはいますが、逆に言えば坂本とのポイントの間合いをしっかりと保って並走していると言っても間違いではないはずです。
それを坂本が自らの手で周回遅れくらいにまで落としてしまったこと。
 
そして稲岡との点差もさることながら、横山が大トップに浮上した際、少ない可能性ではありますが横山大トップ3連勝だった場合の当面のターゲットは、坂本・そして別卓の佐々木ということになります。ここで坂本を大トップ3連勝でまくっておけば、佐々木が沈んだ際は降級争いどころか一気に自分が決定戦進出ということも十二分にあり得るわけですから、この放銃は横山にその足掛かりを与える一打となってしまいました。
 
いろんな意味で坂本にとっては痛い放銃となってしまいました。この時の坂本のメンタルが心配なところです。
 
その横山の親をスッとクイタンのみで辻本が流します。放銃したのは稲岡。この稲岡の放銃はある種、攻めの一打であり、坂本の現物を切っての放銃ですので辻本・稲岡での連携プレー的な形となっています。
アホのうーこがそこまで考えているとは思えないけどね笑笑
 
そしてここまで名前すら出てこなかった稲岡が、放銃することによってようやくこの半荘に参加した形となり、ある種自力で親を持ってきたその稲岡に(笑笑)、親番で神様がとんでもない贈り物をプレゼントする第2の事件が発生すします。
 
その稲岡の配牌がこう。
 
一七八九m①②③⑦⑧⑨p1235s ドラ西
 
配牌でジュンチャン確定てw
何食うて行きたらこんな配牌訪れるねんw
これをダブリーしない人、います?笑笑
 
そりゃね、何が起きるかわからないから、いずれはこぼれても不思議ではない一mを拾いに行こうとか無いとは言わないけどさ、それはさすがにいくらなんでも消極的すぎるでしょうよ。ネガティブなおいらも、これが罠だとしても乗っかるよってリーチしちゃうでしょう。
 
当然、ダブリーなんて何待ちかわからない。親につきリーチってことも充分考えられるし、ダブリーならその発想も数倍アップしそうです。かつ、点数の高低もわかりづらい。
ただ、最低でも3900点以上と考えたら、この手がしょうもない手だとしても前に出づらいところ。
 
とりあえず他家3人は慎重に手をまわしていくも、とにかく待ちがわからないので、ある程度になると真っすぐ前に出てきます。そんな感じで聴牌を果たしたのが辻本。二-五mのタンピン聴牌を果たして追っかけリーチとしました。
 
その追っかけリーチに稲岡が二mを掴んで3900の放銃となりました。
 
なに罠?笑笑
 
しかしこのダブリーは狙っても作れないような最終形であり、これがダブリーだというなら99.99999…%くらいの確率でリーチをしそう。しかしこれが放銃へといざなう罠だなんて考えないよなー。
だから麻雀って面白いんだ。いや、勝負事は面白いんだ。
 
簡単に勝てるゲームを神様は用意しないんだ。この結果を笑えるくらいの余裕が…まぁないか笑笑
しかし、今稲岡にとって大事なのは坂本との点差。その事に頭を切り替える大事さは必要です。
 
次局、坂本が親で七対子の聴牌を果たし、ダマテン。これを平和1向聴の稲岡が放銃し、坂本との点差がぐっと縮まってしまいます。
その次局の坂本の手順がまた素晴らしかった。
 
またもや坂本に好配牌でドラ2枚。最終節に来て坂本はドラ2枚が多かったなぁ。
その坂本、3巡目に以下の形となりました。
 
四四九九m③④p2345677s ツモ三m ドラ7s
 
僕ならここで四mを切り、素直に聴牌したらドラの7s切りリーチとしたいと考えますが、坂本はさらなる高みを見て九mから打ち出していきます。まだ巡目が早いし、ドラの7sは出来る限り使い切った上で、親満以上の聴牌を組みたいという意識でしょう。稲岡との点差を突き放すチャンスと考えているのは間違いないところ。
 
ここで坂本は②p、1sと引いて、四m切りリーチとしました。待ちは二-五mです。これが流局となってしまいます。残念なところですが、僕はいったんダマテンにしそうです。早い巡目にツモったら1s切りフリテンリーチまで考えます。ここまで来たら。無論、稲岡からの直撃は御の字で、他家からなら見逃してもいいくらいの感じです。
 
僕は現状の坂本はそれくらいの勝負をかけていい局面だと思っています。そしてその手順をキッチリ踏んでいるのだから、最後まで『vs稲岡』ということをもう少し踏み込んで考えてもいいのかなーとは思います。
しかしこの辺りのバランスはすごく難しいとは思います。
 
これによりついに稲岡と坂本が同点となった次局、稲岡は坂本の親を落とすべく、④pポンから仕掛けていきます。手は白バックの1000点。これに対応するように、坂本はクイタンのみの聴牌を入れていきます。スピード感をしっかり合わせてきます。
 
しかし稲岡はここで1sをチーして白バックの聴牌を果たします。これはいかにもバックとわかる仕掛けです。しかしドラが南で場に0枚である事から、仮に坂本が南を掴んだ場合は絶対に切れない牌となります。なんで、むしろ1sをチーしたいとネゴシエイター的発想だと思っちゃうんですよね。
 
結果はすぐに稲岡が白をツモって400・700は600・900プラス供託1本の和了となりました。
稲岡の勝負を見据えた模打が光った1局だと思います。
 
長い東場が終わり、これでようやく南場に突入します。
しかしまだまだ長引くよと言わんばかりに、親の辻本が早いポンテンのタンヤオドラ2をツモり、2000オールで連荘に成功します。
 
次局、横山のリーチをかいくぐって海底で辻本が聴牌を奪取し、親番をつなぎます。2本場は辻本が坂本の先制リーチだけでなく、全員聴牌のなかその全てをかいくぐり、リーチを打ってツモ和了、メンピンツモドラの2600は2800オールをツモりあげ、5万点オーバーの横山をまくって自身も5万点越えのトップ目に立ちました。
 
しかし3本場、まず辻本に聴牌が訪れます。待ちは中膨れの③pと3sのシャンポンでタンヤオ一盃口。この聴牌打牌がドラの東なんで、聴牌が入った事は他家にもおおよそ伝わります。もちろん辻本は手変わり待ちのダマ。
 
それに追いついたのが横山で、待ちは3-6sの高め6sで3色のタンヤオ聴牌をダマにしました。その2人がダマにしている間に、坂本が七対子ドラ2の聴牌を果たし、白単旗でリーチとします。その次巡、辻本が⑤pをツモって手変わりをします。①-④p待ちか③-⑥p・3sのエントツ待ちか。辻本は後者を選択して追っかけリーチとしました。
 
ここに横山も追っかけリーチとし、3者の殴り合いとなりましたが、殴り勝ったのは坂本でした。掴んだのは辻本で、坂本に満貫の放銃。稲岡にすれば自分の点数を削るだけ削って坂本への放銃ということで心中穏やかではないでしょう。
逆に坂本からすれば勝負どころで踏み込んで勝てたことにより、随分気持ちが楽になったことでしょう。
 
南2局、ドラが8sで親は横山。全員の手がイマイチといったところですが、坂本の手がうまく伸びていきます。対して稲岡の手はチョッと和了に結び付かなそうな手。
 
しかし最初に聴牌したのは稲岡で、中が暗刻になり、急所から引きまくって待ちはドラの中膨れ嵌8sで、ダマとなりました。その間に坂本が追いついて、待ちは二-五-八mの平和のみをリーチとしました。この聴牌打牌である⑦pを辻本が仕掛けます。待ちは嵌8sですが役無しで、一手変わり三色を見た形式聴牌も見据えた仕掛けです。
 
それにより稲岡の元に9sが訪れます。中を切ればチャンタ一盃口の辺7s待ちですが、いかにもそんな牌残ってるかと言わんばかりの待ちです。かといっていじり様もないので大人しく中を切るかと思いきや、リーチの坂本に対してスーパー危険な7sを切り飛ばし、8sと9sの並びシャンポンに変えました。
 
僕がいくら並びシャンポン推奨派でもこれはさすがにやり過ぎ。かなり驚きました。先に結論から書きますと、次巡に坂本が6sを切ったのを34579sから辻本がチー。567の三色にうまく変化したものの、辻本が9sを切って稲岡の中ドラ2の6400の和了となりました。
 
これは結果的には素晴らしい選択となりましたが、あまりにもリスクが高いうえに、和了確率が低すぎる選択だったように思います。これはさすがにやり過ぎ感が否めません。
ただし、当面のライバルの坂本に対しての宣戦布告という意味ではその心意気やよしといったところで、なんというか、うーこっぽいなーって思いました。
 
この牌譜だけを見させられたら名前を見なくても『これ、うーこの譜やろ?』ってすぐにわかる様な1局でったように思います。
とにもかくにも今求められるのは結果。その1点において、良かったと思います。
 
これで稲岡は坂本を再びまくって南3局・稲岡の親番を迎え、辻本から發単旗七対子のみを和了し、南3局1本場へと向かいます。
しかしこの局はトップ目の横山がサクッと平和のみをダマにしてツモ和了し、オーラスを迎えます。
 
この局は全員が早く終わらせたい局面なので、早い展開が予想されますが、真っ先に聴牌したのは親の坂本。七対子のみ白単旗をリーチとしました。それを受けて横山がドラの南対子の⑤-⑧pで追っかけリーチ。軍配は坂本に上がり、4800点+リーチ棒で5800点の収入となり、再び稲岡を逆転します。
 
次局、稲岡の一人不聴でいよいよ稲岡が苦しいところ。ただ、このくらいのマイナスなら受け入れざるを得ないところなんで、軽く終わらせたい状況に変わりはないところでしょう。
その願いが通じたのか、次局は横山の一人聴牌で対局が終了しました。
 
まず横山は打点が欲しいところでキッチリと素晴らしい手順を踏んで打点をもぎ取ることに成功しました。本当に素晴らしい手順が多く、さすがといったところです。不動心を感じさせる重たい手作りは勉強に値すると思いますので、しっかり吟味していただければと思います。
 
辻本もまたテクニックをしっかり見せつけましたが、南場に入り坂本・稲岡の意地の逆襲に放銃が続いてしまいましたが、それでも浮きで終了していますのでまだまだチャンスは残したといったところでしょうか。
 
坂本はチャンス手が入るものの和了にまでなかなか届かないといった展開が続きました。
苦しいけれど、手が入っていることもまた事実。その矢が稲岡にぶっ刺さるのをただひたすら待つといったところでしょうか。
 
ほいで、うーこ。
 
よう凌いだよな、ホンマ。
攻めてる感じがすごいけど、どうせ攻めるならもっと素直な打ち筋でもいいのになって思ったよ。でも、守ることも必要やから難しいよな。
 
ってか、苦しいよな。わかる。
でもな、その苦しさが決勝にたどりつく『味』やと思ったらいい。
 
んな簡単なわけがない。
そう思って、このにがい味を楽しんだらいいさ。
 
みんなのあの猛攻でこのくらいのマイナスならもう御の字。
そう思うことと、それでも攻め手は緩めない。その気持ちが大切だと思う。
 
とにかく…
油断だけはすんな。
 
 
2半荘目結果
トップ 横山 +27.6(▲1.5)
2着  辻本 +9.6(▲21.8)
3着  坂本 ▲14.5(+58.9)
ラス  稲岡 ▲23.7(+112.2)
☆供託 +1.0
 
(※敬称略であることをお許しくださいませ。)