やっぴぃ☆
えー、どうも。
とうとうこいつを書く時がやってきましたねぇ、ええ。
今回の結果はすでにabemaTIMESに乗っております↓
https://abematimes.com/posts/7001090
なんや、しゃくれ満開の画像が乗っておりますので気になる方はこちらをご覧ください笑笑
しかし内容を知った上で見たい方は、ブログを見終わった最後に見るのもありかと存じますねー、ええ。
はぁ…
こうやって稲岡は全国区になっていくというに、わしのブログはだーれも見に来ないっていうね涙
来世がんばるか、わしは!笑笑
てなわけでね、とうとうこの時期がやってまいりましたよ、ええ。開幕ですよ、女流桜花の、ええ。
昨期はプレーオフギリギリ進出できなかった稲岡。
ギリギリと書いたものの、このギリギリの中には残った選手と残れなかった選手にわかれる大きな決定打があるわけですね、ええ。
そんな風に考えるべきだし、それを模索することが桜花になるための一歩ではないのか。
そんな風に考えるわけでありますよ、ええ。
早くブログ書けよこらという声も聞こえて来そうなので御託はそろそろいいですね、ええ、侍ですけどね、ええ、ええ。
そう、御託はいらない。
駆け抜けろ、うーこ。
あがいても、もがいても、かっこ悪くても。
結果を出せ。
その中で『わしがうーこや、文句あっか!』ってところを対局者に、そしてアンチを含む全視聴者に魅せつけてやってほしい。
そう思っておりますよ、ええ。
それでは書き始める前に対戦者について少し触れていきましょうか。
あくまで私感で書いておりますので、参考程度でお願いいたします。
まずは一人目。清水香織プロ。
もはや言わずもがなでしょう。連盟女流、いや麻雀女流プロいや、麻雀プロの代表格であり、その雀力は言うまでもありません。
手役力・打点力は女流枠を超え、プロ雀士最高峰ともいえるでしょう。
もしどこかに隙があるとするのなら、その清水ブランド故のスピードの遅れや、ブランドに対する固執があった場合ではないかと考えます。そのあたりがどうなるかは注目するところでしょう。
2人目は美波智子プロ。
決定戦に残ったりはされておりませんが、女流桜花のAリーグに長くいるそのバランス力・守備力は目を見張るところでしょう。
バランス型でも守備的なイメージはあるので、稲岡が仮に多くの手数をだせば、それにどれだけ反応を示すのか。そういうところは見てみたいところです。
最後3人目は赤司美奈子プロ。
今期より桜花BリーグからAリーグに上がってきており、ここはという意気込みがあると思います。この意気込みがいい方向に出るのか悪い目になるのかが見所ですが、赤司プロもプロ歴は長く、噂では結構クレバーな打ち手と聞いております。
注目したいところですね。
この3人に対して、稲岡はどう向かっていくのか。しっかりと注目したいと思っております。
しかしやはり手が遅れる中、最初に聴牌を入れたのは赤司。キッチリと効率通りに打って仕上げたメンタンピンドラ。高めドラ⑤pをツモれば、一盃口がついてハネ満という大物手。
これに真っ向勝負をしたのは稲岡。待ちは五―八mで、ドラの無いノミ手。
枚数的に有利だった稲岡がこれをツモ和了し700-1300をものにするが、初手から稲岡の手の進め方に、得も言えぬ『何か』を感じさせられました。
稲岡は5巡目に次の1向聴になる。
34458899s六七m⑧⑧⑧p ドラ⑤p
6巡目に⑨pをツモ切った次の7巡目に⑦pをツモる。
僕なんかは何の違和感もなく⑦pをツモ切りますが、連盟公式ルールにおいての稲岡は、とにかくドラを大事にするためにドラ受けには慎重な対応を取ることが多く、その為に自身でスピードを遅らせて深みに嵌るのを何度も見てきているし、この女流桜花でも何度もそういうシーンを見てきました。
今回も恐らく⑦pツモで9sとか4s辺りに手をかけたりするのかなーと思ったら、やや小考しツモ切った。
確かに⑦pを置いておけばドラ⑤pへの対応が可能になるものの、⑨pをツモ切った事により⑦pの必要性が疑問視される感は否めません。しかしそういった事だけでなく、何となくこの打⑦pに『稲岡の決意』のようなものを感じたんだよね。
ドラ受けを残さずに、ドラを引いてきたとしても、逃げない、恐れない。
それは大げさな表現かもしれないけれど、稲岡の今期の女流桜花での『戦う決意』のように思えたんだ。
仮にこの⑦pを置いておけば、赤司のリーチに対して9sを引きいれて追いかける事は出来なかったかもしれないし、そうすれば赤司のハネ満ツモを指をくわえて見てるだけではなく、このリーチに『真っ向から勝負を挑む清水』を見る事になっていたかもしれない。
戦う意思を放棄した者が、戦う2人の姿を見る。
戦う者にとって、この光景ほど嫌なものはない。
結果はただのノミ手をツモっただけかもしれない。しかしそこに内包されている『戦っている稲岡』という姿。
これは近年の桜花で、そして立ち上がりでこの姿を見るということが無かった。
それがその『違和感』という者の正体なのかもしれないと思いました。
東2局、美波の7巡目の手牌がこうなる。
133s一一三六八m⑤⑤⑧⑧⑨p ツモ二m ドラ六m
対してその時の清水。8巡目に以下のような形になります。
12356s三四六m③③③⑦⑦p ツモ六m ドラ六m
何の条件もないところなら打⑦pで何の問題もないところですが、二mがすでに3枚、五mが2枚場に見えている(そのうち1枚はドラ表示牌)ところ。加えてこの形になってから数巡、形が動いてないという事実。
それとて両面であることが大事であり、ドラ雀頭と振り替えというシンプルな発想を取っても全くもって問題ないと思う。
しかし、である。
清水が出した決断は『打三m』であった。この決断が何に起因したのかはわからない。単に二ー五mの受けが少なく、⑦p付近でもう一面子と考えたのかもしれないし、動かなかった手牌にメスを入れるとすればこの部分といった発想があったのかもしれない。
それは4-7sを引きいれた時の清水の対応でわかるなーと思っていたら、ずばりの⑦pツモで4-7s待ちリーチ。
これで清水がどう考えていたのかというのは謎に終わってしまったけれど『正解を引きいれたものには当然の権利だ』という声が聞こえてそうなほどに和了牌がゴロゴロ残っており、その当然の権利を受け取るかのようにツモ。2000-3900を引き和了。
もうなんというか、上手くいったからどうこうということではなく、さすがと言える和了ではないでしょうか?
なんというか『必死で戦っている』と感じさせる一局だと思います。
これに対し、美波はしっかり受ける。七対子一本に絞った美波はある種当然である。七対子の利点はそういったところにあるのだから。
赤司もここは引く。先手を取られたのだから行く必要性が無い手なら行かないのはある種当然です。
ここに一人、オリないバカがいる。それは稲岡である。
稲岡は親番であり簡単に親を流したくないから、そりゃぁ簡単にオリないだろうというかもしれません。
しかし美波と同じく七対子であり、聴牌は取りづらい役である。加えて終盤に生牌の東まで切りだしている。
稲岡なりに、例えば
『このリーチは両面待ち』
という読みのようなものが存在し、まるでそれを確かめるように打っているようにも伺えた。
つまりは『放銃してもいい。ここは自分を信じる』という決意のようなものがあったように思います。
これでなんとなくではあるものの、戦って前に出る清水・稲岡。ノーマルな運転をする赤司、守備的な打ち回しをする美波という構図が見えてきたように感じました。
1半荘目は基本、この稲岡・清水の攻防で進む中、南2局、西家だった赤司が9巡目に次の手をダマテンをツモ和了る。
56s四五六m③④⑤⑦⑧⑨p西西 ツモ4s ドラ白
西家だったので300・500の和了となるが、ドラもまだ顔を出していない状況であり、25800点という点数を鑑みた場合、③p切ってのフリテンリーチも面白いと思います。ツモったのが4sというのがポイントですよね。
しかし、シャンポンに切り替えての役牌の西での和了の手順を考えていたのか、リーチに行かなかったその起因はどこにあるのかはわかりません。
その後、南3局も赤司は以下の聴牌をし、ダマテンとします。
123567s七八m②②p發發發 ドラ②p
この5200点に飛び込んだのが攻める清水。赤司はこの5200を和了すれば、一旦は3万点を超える事ができる。加えてこの手はダマで5200点。リーチして8000点にして出和了確率を下げるのはリスキーであるというのがセオリーであり、セオリックに打った結果、当然のダマと言えると思います。
しかし結果、美波が形式聴牌の形を取り、赤司のツモ和了牌の六mが清水に流れ、スジで入れ替えた九mを清水が放銃する形になっている。
最終形だと何も考えずにリーチと行っていたら、守備的に構える美波は形式聴牌には恐らく取らなかったであろう。そうすれば2000・3900のツモ和了となっていました。
ここまでは結果論で話していますが、やはり赤司はここまでの打ち方を見て、守るも攻めるも理によって打っている。
良く言えば冷静ではあるものの、勝負論としてやや懐疑的に感じてしまうところではあります。
その赤司がラストの親番で4000オールをツモ和了し、3万点まで3900で浮きに回れる稲岡が3900の見える手で勝負し、逆に赤司に3900を放銃。満貫で浮きが見える稲岡が、満貫の見える手で清水のリーチに勝負し、2000点で浮きにまわれる清水に2000点の放銃をし、ラスに落ちて1半荘目が終了しました。
結果を見れば赤司が南場で和了を重ねての見事なトップで、清水が辛くも3万点を死守。稲岡は攻めに攻めてラスを引き受け、美波は耐えに耐えて3着が転がり込んだ、という半荘でした。
しかしことその内容・過程を見れば、戦う意思を見せた清水と稲岡。セオリックに打ちうまく間隙を縫ってトップを取った赤司と守備で耐えた美波といった構図であり、今後の展開はまだまだわからないところです。
うーこ。やっぱり初戦ラスりよったな笑笑
でもな、うーこ。めっちゃかっこよかったぞ。めっちゃ攻めてたぞ。
その姿勢を崩さないことが大事。その気持ちが萎えなければ、チャンスは絶対巡って来る。
それが今節か、次節か、時期女流桜花か、はたまた来世かは知らんけどw
ただ一言。
こんなもんで終わらないよな、うーこは。
信じてる。
1半荘目結果
2半荘目(起家:赤司 南家:稲岡 西家:美波 北家:清水)
稲岡が2000点を清水に放銃し、稲岡が自力で親番を持ってきた(笑)、東2局稲岡の親番。6巡目にドラの白をツモって次の形となる↓
23456s二四六八八m③⑤p白 ツモ白 ドラ白
ここで稲岡は打六mとしたが、これはかなりの疑問手。そもそも結構なデジタルアウトということもあるけれど、三色変化を見てこう打ったんだとすれば、234よりも456変化の方が良いのではないだろうか?
受け入れを多く残したいのであれば、白ツモやポンで後手を踏むことも理解した上で打八mとするか、筒子は456以外いらないとする打③pとかが良かったのではないかと思う。しかしそれよりもこの打六mの発想に至った稲岡の思考が気にかかります。
先ほど一半荘目の最初、ドラ受けを残さない打⑦pの話をしたけれど、とにかく稲岡はドラ受け、手役受けの牌を大事にしたがる傾向があり、その為にスピードを殺してしまったり、シンプルさに欠ける嫌いがある。
それが出だしたとするのであれば、稲岡の心が弱い方向へと向かって言ってるのではないかという懸念が残されます。
結果、稲岡は後に七mをツモって来て、聴牌を逃す形になっている。この時の赤司の手組は明らかに索子の混一。そこにかなり危険な發を切りだしてきた清水。この二者がぶつかる中、フリテンと愚形の辺三mを残している稲岡が、6sをぶった切って勝負に出るが、いくらなんでもさすがにやり過ぎ感が否めません。
戦う意思とやめる勇気のバランスが狂いだすと、僕がよく言う『バーサーカーモード』へと変化し、ただただ真っすぐ行くだけの人へと変化してしまう。それはone or eightの賭けになってしまいます。
よく戦っているという言い方は出来るけれど、心のバランスが気にかかるところではあります。
東四局に清水が赤司から12000を和了します。そのシーンがこの半荘のハイライトでしょうか。
この局の赤司の配牌が素晴らしい。白暗刻のドラ六m対子、萬子の混一も視野に入りそうな手。
美波も平和1向聴になったのがまだ序盤の頃。
清水は234の三色を序盤から見ていました。
最初に聴牌を入れたのは美波で、待ちは三ー六m。高めドラ六mをツモれば1300-2600なので、先制リーチとしては当然の応手です。
すぐに赤司も聴牌。混一にはならなかったものの、ドラ六mを2枚使っての、白ドラ2の5200聴牌。待ちは愚形の嵌二mであり、かつ
四-七mを引けば二-五-八m待ちへと変化するのでここもダマテンでプッシュがセオリー。
対し親の清水が234の三色を見据えてまっすぐ進み、ネックである嵌③pを引きいれての⑤-⑧p聴牌で234三色確定のタンピン三色でリーチと行きました。
ただでさえ親番であり、ちょっとやそっとでは引かない清水がこの手を聴牌までこぎつけた。仮に嵌③pでも勝負している清水が、嵌③pを引きいれての両面リーチです。
この3者に阻まれた稲岡は、さすがにオリを選択します。手もたいしたことはなく、さすがのバーサーカーもここは撤退を余儀なくされました。
結果はダマプッシュを継続していた赤司が⑤pを掴んで清水への放銃でしたが、これはどうだったでしょうか。
赤司はここで5200は欲しいところではあるし、上手くいけばリーチ棒2本のおまけつきで、ほぼ満貫の和了となります。
しかし2件リーチに阻まれたセオリーとしては、オリでよかったのではないでしょうか。
前回トップだったこともあり、ポイント的に余裕があるための押しと言えなくもないけれど、ここまでセオリックに、丁寧に打っていた赤司だからこそ違和感を感じる一打でした。
赤司のバランスが崩れているのか…?
しかしその赤司がバランスを崩している稲岡をとらえにかかったのは南3局のことでした。
赤司の対々仕掛けに③pで一旦迂回した稲岡は⑨pを掴むもそれを切り、赤司の対々、③pと⑨p待ちに突き刺さる。この局の事を稲岡は後に深く反省をしていますが、僕は見事だと思った局なんだよね。
もちろんどちらも危険であり、一旦③pを掴んで迂回し同じく危険な⑨pは切り飛ばして放銃した。そのことに深い反省をしている。
その牌を危険と感じている相手は赤司と明白であり、現状点数がなく初回トップであった赤司と戦う必要性は一切ない。
そういう点では反省の余地はあるかもしれません。
しかしそこに『稲岡の立て直そうとする姿勢』をものすごく感じました。
例え一旦でも放銃を回避したその稲岡の、バーサーカーから麻雀プロに復活を願う自身の気持ちの変化が現れた瞬間だと感じたんだよね。
攻める気持ちの中に冷静な判断力を宿そうとしているその心があれば、放銃に回っても大丈夫。そう思えるまで…もう一息!
この放銃により稲岡もマイナスになり、結果清水が一人浮きで2半荘目が終了しましたが、赤司のバランス感覚の乱れが少し気にかかります。これがどう今後に影響を与えるのか。
清水はキレッキレであり、今後も驚異の台風になりそうな予感しかないってところでしょうか。
美波は安定しているとはいえ元気が無い。最後に一和了できたものの、感触はイマイチといったところでしょう。
さて、稲岡である。
本人はここまでの印象はかなり悪いと感じているところでしょう。
でもな、うーこ。
わかる。
一生懸命立て直そうと、もがき、苦しんでいるところ。
でも戦う気持ちは忘れないって決意。ちゃんと見えてるよ。
戦う気持ちが勝たせてくれるというオカルトを言う気はない。でも戦う気持ちが戦う回数を増やす。それがワンチャン嵌れば…
期待をさせているうーこ。
それだけでトッププロだと感じさせる半荘だったと僕は思いました。
2半荘目結果
次へ続く。