たまたまの裏スジ

たまたまの裏スジ

スジが通ってないのが大っ嫌い。
頑固で偏屈、自他共に認める変人たまたまの
表では言えない裏のはなし。

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昨日、就活の相談しにハローワークに行きました。

相談員はおじいちゃん。

どこぞの会社の人事部にいた人なんだろうか。

豊富な知識と経験からヒントを得ましょう!

 

女の子「年齢がネックなんでしょうか。積み重ねたキャリアで勝負できなくなってきました。何かアドバイスいただけませんでしょうか」

 

おひつじ座「自分のキャリアの棚卸しをして、強みで勝負してください」

 

 

女の子「自分のキャリアの棚卸しをして強みで勝負した結果、30社受けても書類選考すら通りません。強みの解釈や抽出、方向性が間違っているのでしょうか」

 

おひつじ座「活況のマーケットを狙うという手もありますよ」

 

女の子「活況のマーケットを教えてください」

 

おひつじ座「アマゾンとか今、すごいでしょ。その宅配とか」

 

 

この辺からおじいちゃんアラが見え始める。

 

 

女の子「?????運送業ってことですか?アマゾンは宅配業者に委託していてアマゾン本体が配達しているわけではないですよね」

 

「そうだっけ?じゃ、ヤマト運輸とかがやっているのかな?郵便局とか?」

 

 

女の子「私、そもそも運転ができないんで」

 

おひつじ座「運転できなくても、リヤカーで運んでいる人もいるから大丈夫」

 

女の子「”私はリヤカー専門でしか配達できない”と主張したら採用されないでしょう?応募条件に運転免許とあります。」

 

おひつじ座「千代田区とかリヤカーよく見るよ。ダメなの?じゃあ、調理補助」

 

女の子「それ、マーケットじゃなく職種ですよね」

 

女の子「介護、清掃、警備、かつての飲食、あなたが言う運輸みたいな仕事は人手不足の業界ですがそれはいわゆる、きつくて給料が安いから人手不足なわけで、就活している人に限らず、一般的に知られていますよね。そういう一般的に当たり前だよね?じゃなくて、、、」

 

おひつじ座「僕は今、活況なマーケットよく知らないんで」

 

女の子「じゃあ、活況なマーケットを狙えというアドバイスはネットから拾ってきたネタですか?あなたに相談する意味ありますか?」

 

おひつじ座「すみません。じゃあ、もういいですかね。相談の記録のハンコおしますね!」

 

あなたの豊富な知識と経験が誰かの人生の背中を押すことはない。

 

お前の代わりに私が相談員やるわ!

 

ハローワークの相談員は外れだらけなので

外れに当たったら、すぐハンコもらって帰りましょう。相談員さんも早くハンコ押したいみたいだし。

 

 

 

「こんばんわ〜」

「たくさん注文頂いたのでお酒サービスしますね!」

爽やかで物腰の低いその男。その会社のやり手店長だという。

 

3ヵ月後にはその笑顔は「嘘」だと気づいてうまく距離をとっていたけれど

まさか、1年後にその人に捕まるとは。

やっかいなものを拾ってしまうのとやっかいなものに捕まるのはほとんど同じ意味だ。

今まで拾うことが多かった私はそれなりに対処法も身につけていたから、

捕まってもまあ、なんとかなる。

 

1年間で3人がその店に配属されて、3人とも何かがおかしくなって

会社を去っていった。板場の若いのもこの年末でやめるそう。

1年半で4人が彼のサンドバッグになってやめるわけだ。

私が異動してきてとびきり上等な新しいサンドバッグが手に入ったので

板場の若いのへの罵声や脅しは激減したけれど、

彼の心はもう、いっぱいいっぱいで、やはり心が壊れかけている。

 

「若いから、心配いらないよ。自分の人生だから逃げなさい」

私は彼をそう励ました。それでも優しい彼は「忘年会だけは頑張ります」と

泣きながら約束してくれた。

 

 

いわゆるモラハラね。

完璧な自己愛性人格障害。

 

彼はサンドバッグがないと自分を保てないのだから「必要とされている私」。

元ボクサーで日本チャンプだったらしい。

引退してもやっぱ、サンドバッグが彼には必要なようで…

 

お客様を「利用」することで売上を作り、

バイトを大事にしている印象操作を怠らず、取り巻きに仕上げてリーダーシップを発揮する。

ビジネスマンとしては優秀な部分もあるので、会社は手放したがらない。

マネージャーにはしないがちょっとずつ飴を与えて、気持ちよくさせながら生かしている。

 

どんなにやり手でも、どんなに頭が良くても、

モラハラは致命的な「ダメ」で。

 

どこかの議員さんと同じで、その才能を生かす場をいつか失う、はず。

そういう世の中であってほしい。

 

ノアの方舟じゃないけれど、この会社は「方舟」に誰を乗せようというのか。

 

 

1Kの間取りに中学生男子と一緒に暮らす私。
非常に狭い。
子供部屋?夢のまた夢。
せめて、母とは別の布団に寝させてあげたい。
これは思春期の男子を育てる母親としては
実に悩ましい問題である。
だが、我が家は布団を2組敷く広さがない。
それでも、ここに何としてでも住まおう!!
そういう思いで不動産屋と話をした。
我が家で起きた年に1回の親子喧嘩がうるさいと、
近隣住民からの苦情が大家に届いたらしく
大家さんが契約更新をしないというのだ。

後にわかったことだが、苦情は
近隣住民からではなく
2階に住んでいる大家さんからの「直苦情」だった。


2年前、
ここに引っ越して来た翌日は戸惑った。
大家さんの生活が丸わかりだったからだ。
まず、大家さんは朝4時に起きる。
「あ、起きたな」とはっきりわかる足音と話し声。
話している内容まで聞こえてくる。
その後、風呂にお湯をためる音が轟々と我が家に鳴り響き、
大家さんが湯を体に掛ける音が5時過ぎまで続く。
と、同時に奥さんの朝支度の音。
主に水道の音だが、その日の朝食が何かまでわかる程、
老夫婦の会話が聞こえてくる。
今では気にしない音だが、
最初は、毎朝4時に起こされるのが腹立たしかったことを
今、しみじみ思い出している。

ある時は
大家さんのおならの音が聞こえてきて
息子と2人、大爆笑したこともある。
「オカン、やばいよ~!!オカンの屁も絶対、聞こえてるって」
確かに。
それは、ちょっと恥ずかしいな。

他にも
てんぷらを食べるだの、食べないだの、
ここに置いてあるのが気に入らないだの、自分でやればいいだの
職人気質のご主人が張り上げる声に、応戦する妻。
毎日のように繰り広げられる歳老いた夫婦の喧嘩。

息子の言う通り、私の豪快なおならの音も、
私たちの生活音も聞こえているんだろう。
朝の6時半にドアを叩く音がしてびっくりしたことがあった。
扉の向こうには大家さんの奥さん。
きっと、トイレの音や息子と私の話し声が聞こえてきて
「起きたんだな」とドアを叩いたんだと思う。
柿のお裾分けを持って来てくださったのだがそれは
「朝食にどうぞ」の意味だったと今では思っている。
だが、当時の私は
「もう、VERYには載ってはいけないオンナになったな」と
苦笑いしたものだ。
パジャマ姿に爆発頭の40過ぎオンナ。
毛糸の帽子をかぶった70越えの奥さんと柿を間に対峙している私は
VERYの誌面を飾る同世代とはかけ離れた人種だった。

2階だけじゃなく、お隣さんが女子大生から
社会人のお兄さんに代わると、いびきの音がこれまた酷い。

ここに暮らして3ヶ月も経つと、
そういう生活音や、外より室温が低いという激寒の部屋にも慣れた。
老夫婦の喧嘩や朝風呂の習慣はなんだか微笑ましく感じたし、
料理上手の奥さんが私が帰宅するや否や、ドアをどんどんと叩いて
熱々のお汁粉を持って来てくれた時なんかは
ホントにはありがたかった。
隣のお兄さんのいびきが聞こえると、
「きょうは飲んで帰ってきたのかな。疲れているんだな」って思う。

都心のそれもど真ん中にいながら、サザエさんの時代のような、
見える、わかる安心感というのがあって、
こういう暮らしも悪くはないな、と思えたのである。

私の難儀な子育ての様子も隠さず大っぴろげでいいんじゃないか…
「きのうはこっぴどく母ちゃんに叱られたな、何やらかしたんだ?」
「奥さん、仕事の帰り遅いね。忙しいの?」くらいの会話が
ご近所さんとあってもいい。
むしろ、ご近所さんに我が家の様子を知ってもらった方が気持ちが楽だ、
なんて勝手に思っていたのである。
そう、勝手に…
サザエさん時代は完全に私の錯覚であった。

よくよく、不動産屋の担当者に話をきくと
騒音という言葉で包まれているが、
大家さんの奥さんが私の「虐待」を疑っているらしい。
夫の姿は見えないし、
夜中に帰宅したり子どもを置いて何日も家を空ける。
私のそういう行動も「虐待」を勘違いさせてしまった一因のようだ。
まあ、そういう勘違いはわからないでもない。
同世代の母親たちにも私の働き方は理解してもらえないことの方が
多いんだから。
でも、24時間365日便利を享受している暮らしには
24時間365日、だれかがどこかで働いているということだ。
自分の暮らしにないことは例え、事実として当たり前に存在することでも
「あり得ない」になるのが世の常だ。

だから、トイレや水道の音、キッチンタイマー、
炊飯器の炊けたよチャイムまでもが騒音になってしまう。
「○○くん、いる~?」と訪ねてくる息子の友達の声も耳障りなのだ。
トイレや水道の音が騒音だと言われてしまっては
文化的な生活はもうできない。


「公園では静かに遊びましょう」なんだから公園にまできて
ゲームをする子どもは正しい。
「元気にあいさつをしましょう」なんていう教師の教えは無視して
無言で頭を下げるくらいにしないと
朝まで働いて寝不足の近隣住民に
校門前で
刺し殺されてしまうかもしれない。
乳幼児はどうしたって泣くんだから、母親は窓を閉め切って、
泣く子の口を押さえながら子育てしなきゃならんのだよ。

実際、願うような世の中になっているじゃないか。


さて、我が家は無事、2年間の契約更新が叶ったのだが
それ以来、大家さんの朝風呂はピタリとなくなった。
大家さんの朝支度は我が家の目覚ましが鳴ってから、
始まるようになった。
べらんめい口調の夫婦喧嘩も随分減ったし、
会話もきっと声を潜めているのだろう。
聞こえるには聞こえるけれど、
はっきりわかるようなものではなくなった。
私と息子はそれらの音を騒音だと思ってはいないんだけど…
いらぬ気遣いをさせてしまって申し訳ない。

一方、我が家と言えば…
朝、7時40分過ぎまでは隣のお兄さんのいびきは聞こえるけれど、
7時には「行ってきます!」と元気な声で家を出る息子。
私は「行ってらっしゃい!気をつけてね」と明るく送り出す。
人間が人間であるべく当然のことは時代や暮らしが変わっても
守り続けないと、ダメになる気がして怖いのだ。