言葉の数を増やしてみよう | やっぱり日本語!言葉で伝える、伝わる力

やっぱり日本語!言葉で伝える、伝わる力

Words&Communication Lab. WIP代表で日本語伝道師(ナレーター・日本語教師)の吉川雅子が日本語について感じることを発信していきます。言葉で伝えるもの、伝わるもの・・・常に敏感でありたいと思います。

家にいる時間が長くなっていますが、どのようにお過ごしでしょうか。

 

うちの近くではようやく本屋さんが営業を開始し、ちょっと心落ち着いてきました(*^^*)

 

ネットで本を買うのもいいけれど、本屋さんに行くと、思いがけなく本との出会いがあったりしますからね。

そして、ついつい買い込んでしまうのですが・・・(^^;)

 

今日は語彙の話。

 

語彙・・・というのは、言語を学習したり教えたりでないとなかなか出会わない言葉ですよね。

 

一般的には言葉とか単語として使われることが多いですが・・・これも日本語の難しさのひとつ。

 

よく、日本語は、覚える言葉の数が多くて大変だというのを読んだり、聞いたりします。

9割の意味の理解をしようと思うと英語なら3千ぐらいの単語でいいが、日本語だと1万語が必要とか。

 

でも、日常使っている言葉は、実はそれほど多くない。1000語もあれば、十分生活に必要な会話はカバーできてしまうんですよね。

 

同じ表現を繰り返し使っていますし、なんせ今は、「かわいい」「やばい」などなど、その言葉の守備範囲がとても広くなっていますよね。

 

だから、外国語として日本語を学ぶ人にとっても、最低限のコミュニケーションをとるまでは比較的簡単に到達できる言語なんです。

 

でもそこから、さらに上に行こうとすると、言葉の数が問題になってきて、語彙数が多い日本語はなかなか大変な言語ということになります。

 

それは、日本語を母語で使っている人も同じこと。意図的に言葉の数を増やさないと、日常のコミュニケーションでは、それほど言葉は増えていかないんですよね。

 

だから・・・やはりがんばって、新聞や本などで新しい言葉に出会わないと・・・ということになりますね。

 

言葉をたくさん持っていると、自分の気持ちや考えを伝える幅が広がります。

より正確に伝えることにもなるでしょう。

 

ぜひ言葉を増やしてみましょう。