食の好みが、家族それぞれでかなり違う家に生まれました。
寿司なら私は青魚・父は貝類・母は赤身・弟は白身、焼き肉なら私は赤身・父はホルモン・母は和牛・弟は豚を選ぶ…といった具合いでした。
そのせいか、夕飯はほぼ毎日和洋中ごちゃごちゃでした。
カレーと刺し身だの、おでんとパスタだの、酢豚と茶碗蒸しだの…
結局のところ、それが母の優しさだったのか、彼女の無頓着さからくるモノだったのかは分かりません。
私も特に疑問を持たず成人しました。
しかし結婚して初めて、組み合わせがトリッキーだったことに気付かされたのです。
夫に「今夜は中華だよとかイタリアンだよ、みたいなのがないよね」とツッコまれたのです。
確かに!
永らく続いた習慣はなかなか直せませんでしたが、少しずつ修正し、ここ数年でようやく方向性をまとめられるようになりました。
冷凍食品の力を借りて韓国風。
だって手持ち食材で作ればメニューが絞り込みやすい上に、調味料をアレコレ変える手間も省けるんですもの。
合わせるお酒を選ぶ楽しさが増えたのもまた、嬉しい誤算でした。
気温が上がってきて、これから先はアジアンナイトで盛り上がりそうです。

