帰宅したら、起床したら、一番にリモコンを手にする。
あらゆるチャンネルをザッピングしながら、週末ともなれば終日かぶりつき。
番組表をくまなくチェックして、オンエアが始まればすかさずdボタンをプッシュ。
クイズに答えたりゲームに参加したりして、せっせとポイントを貯めては、プレゼント企画に応募している。
忙しい朝だろうが、ゆったりしたい夕食後だろうが、こちらの気持ちは関係ナシ。
ゴミ捨ても食器洗いも我関せずと、ひたすら夢中になっている。
貴重な時間と電気代を費やしている姿には、心の底から腹が立つ。
ところが…
ライバルがあまりに少なかったのか!?
都民で応募したのはウチだけだったのか!?
だって"当選者の発表は発送をもって代えさせていただきます"でしょ?
送ろうが送るまいが、誰にもわからないんだもの。
ちょっと感動。
ますます我が家のテレ玉視聴率が上がりそうな予感。
でもやっぱり、つきのわさんを目の前にすると、どうしてもイラッとする。
本の備忘録
86 松井今朝子/銀座開化おもかげ草紙 19世紀は実はついこの間の話。祖父は明治生まれだったし。文明開化に振り回された時代。波に乗れない硬派な漢の不器用さがたまらない。
87 森敦/月山・鳥海山 山々に囲まれた場所にいるとだんだん怖くなることがある。全ては私の豊かすぎる妄想力のせい。神秘的な何かが、人を恐れさせ敬わせる。
88 森谷明子/花野に眠る 図書館司書の枠を越えるほどの親切。お節介にも近い人との距離感が逆に羨ましい。昔は東京もこうだったのに、すっかりつまらなくなってしまった。

