本の備忘録 29 | 熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

モンチッチのようなヨメが、ツキノワグマのようなダンさまとのゆる~りとした日常を綴ります。
果たして熊と猿は仲がいいのか悪いのか…。
今日も中年夫婦はとことんマイペースに暮らします。

これまで、服飾代にどれだけお金を使ったことか。

成人して以降、年間100万円~という生活を15年は続けていた。

どんなに少なく見積もっても1500万円はくだらない。

恐ろしい数字。


今でも使っている物はたくさんあるから、全てが無駄とは言わないけど、虚栄心が働いている部分も確かにあった。

オシャレをしないで外出するくらいなら、裸を曝した方がマシ。

ファッションに無頓着でいるなんて、人生を放棄しているようなもの。

そう考えていた。

あぁ、若さってヤツは!


それが今はどうだ。

年間でせいぜい2~3万円。

どんなに弾けたとて、5万円くらい。

友達もいなければ、出かける場所もない。

着飾る必要がない。



手持ちの無印良品率が上がっている。

シンプルな天然素材のTシャツは、仕事着にも普段着にもちょうど良い。
ロゴが苦手な私に合っている。

20年以上の付き合いになるけど、いつの間にか買い足してる感じ。

お手頃価格なのに縫い線がちゃんとシンメトリー、東南アジアの工場を多用しているところも気に入っている。



例年以上に誰とも会わず、どこにも行かない暮らし。

もしかしたら、とうとう1万円以下を記録するかもしれない。

そうなったら、お年玉で服を買っていた小学生以来のこと。


今の私を見て、元アパレル(ミセスの高級ブランド!)販売員だなんて誰が思うだろう。




本の備忘録
71 多和田葉子/百年の散歩 情景や気持ちが、たくさんの比喩や抽象的な表現で語られる。はっきりとした単語は出てこないのに、映像がくっきりと頭に浮かぶ。不思議な感覚。
72 高橋由太/作ってあげたい小江戸ごはん 感動して電車内でちょっと泣いた。とにかく続編を望む。いや、続編がなければおかしい!大事な"そもそも"に触れてないんだもの。
73 筒井ともみ/いとしい人と、おいしい食卓 自分の中に確固たる芯を持つ人に惹かれる。私の美味しいの基準とは少し違っていたけど。いつもより少し丁寧に糠床をかき混ぜる。