食事は大抵ファミレスか居酒屋だったのが、今や新丸ビルのおしゃれカフェでごはん。
どこに座る?荷物はどこに置く?何食べる?
うるさいったら。
年齢を重ねてもノリはそのまま。
むしろ恥じらいがなくなった分、周囲にはとても迷惑な団体。
でも気にしない。
というか、気づかない。
おばさんだから。
まずは近況報告からスタート。
みんなそれぞれ色々ありました。
驚いたり、喜んだり、労ったり、誉めたり、泣いたり…
おばさんは忙しい。
オーダーしたランチが届く。
キレイ~、写真撮ろ~、インスタ映え~。
しばし撮影会。
誰もインスタやってないのに。
これまた20年変わらないバカなやり取り。
胃に食べ物が収まって、ようやく落ち着く。
しかし会話はとまらない。
話題はコロコロ変わる。
美容、料理、体のケア、そして家族のこと。
今の自分って何なんだろう?
妻、母、彼女。
もはや"女"の感覚はない。
仕方ないし、イヤなわけではない。
だけど、おばさんだって時にはトキメキたい。
新しい恋がしたいんじゃない。
相手に合わせて会話して、身なりにも気遣って、いそいそ出掛けたりする。
そんな面倒なやり取りができるほどの元気はない。
結果的に、おばさんは本に頼る。
お付き合いに伴う諸々の煩わしさはないし、無駄な時間やお金を使わなくて済む。
好きな世界観にだけ触れられる。
手軽な甘酸っぱさがちょうど良い。
きっと、穏やかな時間を取り戻せます。
おばさんにトキメキを、あなたに安らぎを。
マンガと小説はみんなを救う。
本は偉大なり。
