一緒に答えちゃう。
正解した時のスッキリ感が味わいたくて。
数学だの物理だのは全くわからない。
主婦になって地理は得意になった。
野菜の生産地とか収穫量とか、買い物してるうちに自然と身に付くから。
おばさんには一般常識と思える問題を、東大生が間違えたりすると嬉しくなる。
大キライだった歴史も最近好きになってきた。
色んな番組見てて知識がついたから。
分かると面白い。
面白くなるともっと知りたくなる。
少しずつ時代の流れがわかってきたはずなのに、近代史にはいつも驚かされる。
教科書に出てくるほどの事件や人物は、勝手に昔のこととみなしている。
あたしの知らない遠い日々のことだと…
だから、それらが昭和に起きた話だったりして、しかも自分がテレビで見たことある人と一緒に写ってたりすると、脳内が軽くパニックになる。
特に文豪が出てくると、あっという間にクラクラしてくる。
例えば、美輪明宏と親密だったという三島由紀夫。
あるいは、吉永小百合の誕生会に出席する川端康成。
今現在活躍している人と文豪…
プロフィールを見れば何も不思議はないんだけど、頭のどこかで認められない自分がいる。
歴史上の人物と現代人が一緒にいるなんて！
何とも羨ましい話。
何とも贅沢な話。
あたしもせっせとサイン会に出かけて、やたらと写真撮りまくろうかな。
死んだ後にクイズ番組に出ちゃったりしてるかも。