北千住駅の、不思議な迄の路線集中が明らかにした「東京ブランド」 | テツになる勇気。

テツになる勇気。

テツってのはね、乗ってりゃいいってモンじゃない。撮ってりゃイイってもんでもない。スジって一人でニヤけていたら通報寸前w。
そう、テツってのは、語ってナンボなのよ(マジかっ

北千住。知ってますか?まあ首都圏に住む人なら名前位は聞いたことありますよね。

あの駅、なんか変なんです。街の規模に比べて路線が集中しすぎてるw


なんたって、4社の路線が10方向から集まってきてるわけです。

その点だけ見れば、2社9方面しかない川崎よりもデカい。加えて隣の南千住までは3社が並走する屈指の多重線区。


隅田川と荒川に挟まれ、商圏人口も限られる辺境中州(失言w)のような土地に、なぜにあんなに鉄道が集まってきてるのか。


歴史をヒモといてみると、どうも東武がアカン。いや、正確には東武も、市営モンロー主義の被害者。

市営モンロー主義をはしょると、都心部に私鉄ごときは乗り入れさせんぞ政策、って奴?だから今でも、山手線の内側に私鉄は走ってないですよね。アレです。


東武はそもそも、山手線への接続駅自体を持ってなく、とりあえず開通した北千住が東武沿線住民のターミナル駅になってしまった。その後もまあいろいろ、アレコレやって京成ともケンカしながら山手線駅までの乗り入れを目指して頑張ったんですが果たせずにきた、でも沿線から北千住には毎日めっちゃ人が集まってくる。


東武の乗客をなんとか都心に持って行ってた常磐線もブチキレ。しゃーないので出来た日比谷線と千代田線の線増。でも、車体が小さく編成も短い日比谷線はどうにも頼るに頼れない。千代田線は常磐線沿線住民の増加だけで手いっぱい。


常磐新線だ、地下鉄別線との乗り入れだ(半蔵門線のことね)と、北千住駅を取り巻く乗車客さばきのドタバタが、結果的にこんな意味不明にでかい鉄道集中駅を作ってしまいました、ということですね。いやあ、悲劇です。東武が最初っから、上野か東京あたりにターミナル駅を持ってれば、日比谷線も千代田線もつくばエクスプレスもいらなかったわけです。少なくとも北千住を経由する必要性はゼロに等しい。


その結果、ボクたちの生活にどうかかわってきているか、見てみましょうか。

前述の通り、私鉄だけでは都心に入れず、入るためにはどうしても地下鉄様の助けを借りる必要があります。

東京メトロの昨年の売上高は約3400億円。

東京メトロは国と東京都が株を折半してますので、収益はみな税金に変わります。最期の地下鉄と豪語していた副都心線が出来上がって、もう投資するネタもない東京メトロにとって内部留保はあまり意味ないですからね。まあだいたい株主に還元でしょうということで。で、純利益が約500億円。

利益が出てますから税金もちゃんと払ってます。法人税300億円。


何が言いたいかって?

3400億円のうち、「税金」に消えてくのが800億円。これだけで「税率」23%w

消費税10%なんてカワイイもんです。ちなみにこの23%の「実質税金」からも消費税が課税されてることは皆さんご存じ。実に初乗り170円のうち、56円が「税金」部分w


いやあ、鉄道って、ホントにいいですね。国が潤いますw