野田線のよいところ。 | テツになる勇気。

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テツってのはね、乗ってりゃいいってモンじゃない。撮ってりゃイイってもんでもない。スジって一人でニヤけていたら通報寸前w。
そう、テツってのは、語ってナンボなのよ(マジかっ



以前、野田線にイチャモンつけるようなブログを書いて自省。

実は野田線にもいいところあるんだよというフォロー記事です。
いや使わない人にはホントにどうでもいい?
イヤイヤ、顧客サービスとは何か、その根底にある精神を揺さぶる?お話です(ホンマかよ笑)

野田線のイイところ。それはハードでどうにもならんところをソフトで補おうとしているところ。

発達した首都圏の鉄道網。
新幹線に飽き足らず、一部の民鉄ですらも高速に耐えうる線路基盤が整備されてきている今においてもまだ単線。スラブ式の高架橋なんて夢のまた夢、田んぼの中を土手盛作って敷設された線路。で、単線。

まさに、今このときにおいても3丁目の夕日のロケを行うに最もふさわしい沿線風景となっておりますw

まあこういう、目立つハードの部分は本当に貧弱な野田線。
ですが、使ってみるとあることに気付きます。結構座れるんです。

野田線の顧客流動は主に大宮、春日部、柏(おおたかの森)、船橋の4大接続駅と周辺駅間の旅客輸送です。

(参考・サルにしか分からない野田線路線図w)

野田線路線図



その意味で、鉄道としてはそれぞれの駅、例えば柏と大宮・春日部が繋がっていることにそんなに意味はありません。通しで乗る人なんて、殆どいないです。まあせいぜい居るとすると、柏・船橋方面出身の東武鉄道新入社員が北春日部にある研修施設へ通うときに使うくらいなもんでしょうか(なんだそりゃ笑)

で、その接続駅から電車に乗ろうとすると、必ず常に、電車がホームで待っているんです。そういうダイヤ編成にしてるんですね。
だからホームで待つ必要が基本的にありません。特にこの寒い季節、高齢者やお子様にはありがたいサービスじゃありませんか。

駅で待っていた電車は、次の電車が入線してから発車します。だからラッシュでも、早く帰るために立って帰るか、それとも1本次の電車で座って帰るか選ぶこともできます。

これ、実際にやっている鉄道線は少ないんですよ。みんな鉄道車両をカツカツで運用してますから、”駅で遊ばせておく”なんて発想そのものがないんです。
無理もない、たった1編成で億を超える額の鉄道車両です。売上高営業利益率だけを見てダイヤを引いたら、絶対にそんな鉄道運行をしようなんて思わないですよね。コスト削減はどこの業界でも共通のテーマですし。
でもって、こんなネタ、セールストークで使えるわけでもない。仮に言い出したら、「恩着せがましい」と東スポに叩かれておわりです涙

本当に、親切心以外でこんなダイヤ編成にする理由も動機も、企業側には本来ないはずなんです。
それを野田線はやっている。
そこは純粋にすごい、ありがたいと思いますし、もっと周知されてもいいんじゃないかなと思います。

こういうのはもうホント、企業文化、なんじゃないんですかね、東武鉄道という会社の。
春闘のニュースなどで首都圏大手の鉄道社名が報道されるときはいつも筆頭に名前が挙がるほど、業界をリードする位置づけの会社の筈なのに、旅客輸送の利益率はいつもサイテーランク。高収益を誇る東急には、逆立ちしても勝てませんw

単なる経営数字からダケでは読み取れない価値が、そこにあるとおもいます。
こういうのは、残り続けてほしいものです。

でもね、アーバンパークラインはないだろう、長いよ野田線ww
ん?