ヤッパくんです。
知り合いに鉄道の運転士が居て話を聞くことがあったのですが、常に「子ども達の憧れ」ランキングの上位を閉める同職も、「鉄道を運転する」という部分だけ見ると極めて単純な「作業」のようです。
なんせ、鉄道の運転席にはハンドルがありません。方向指示器もバックミラーもありません。ついでにシートベルトも不要です笑。車で言うと、アクセルとブレーキしかない、そんな乗り物だそうです。
言い換えると、運転士が判断するのは「前に進むかor止まるか」の2択だけ。
スピードをどれだけ出すかは信号機や標識任せ、駅のどの番線に入線するかは信号所まかせです。
にもかかわらず、鉄道運転士になるには1年間もの間、勉強しなくちゃいけないんですよね。
なんの勉強をしてるんかと思ったら、圧倒的に多いのが「安全」に対する防護策の勉強だそうです。
ホントかどうか知りませんが、9割方はそこに時間を割くとか。
もちろん、すぐには覚えられない鉄道工学とかの座学もありますが、それもすべて、「安全」のためと言い換えることができるとか。電車の筐体のどこに、1500Vの高圧電流が流れているのかを知っとかないと、そりゃ危ないですよね。
異常発生時のメンタル面の訓練とかもあるそうです。
事故が起きたときを想定して、顧客に扮した試験委員が「早く走れよ」と罵声を浴びせる中、車両内部や下部の異常を点検するとか。
鉄道運転士に一番求められているのは、マスコン(先述のアクセルとブレーキを司る操作桿)の操作方法ではなく、どんな異常にも対処できる知識能力と屈強な精神力だったということですね。鉄道オタクが運転士になれるわけではないそうです。
これって、鉄道運転士だけでなく、すべての仕事がそうなのかもしれない、とか思いました。
想定外なんて言葉をプロが言っちゃいけない。
言っちゃいけませんよねぇ。
↓夏本番。あれ、セミの声を聞かない・・・気のせい?・・