沖縄北部バスが一日3本しか来ない小さな集落で「コーヒー100円、見るのはタダ」の手書き看板。
その看板の先に大きな木造の家。パイプ椅子に座ってるオジサン。ラジカセからは大音量のド演歌。
「コンニチハ」
「ああ…、コーヒー飲んだらいいよー」
とだけ言ってオジサンはコーヒーメーカーが置かれたテーブルを指差して外へ行ってしまった。
コーヒーを頂いてから
外にいるオジサンと少し話をして、
帰り際
オジサンは
ボソッと
「来てくれて嬉しいよ。本当に嬉しいんだ」と。
オジサンは
那覇に住んでたけど
何年か前に病気をしてから
のんびり暮らすためにココの来たんだと教えてくれた。
だから
「ずっとココのいるからさー」って。