私は兄と私の二人兄妹。


兄と私の間には、産まれてすぐに亡くなった姉がいる。


両親は、頭が良く運動もできて、顔も祖父似の整った顔、社交的で誰からも好かれる兄と、頭が悪くデブで不細工で内弁慶で、
不登校になった私を比べることはなかったし、私の出来の悪さを罵ったりしたこともない。


むしろ毎日学校に行きたくないと泣く私を抱き締めてくれた。


でも祖父母がうちに食事に来たときは、やっぱり兄の話題がつきなくて、祖父母は兄とばかり話す。兄にばかり笑顔を向ける。だから何となく祖父母が苦手だった。


親と喧嘩して悲しくなったときはいつも、『私は疫病神だ。私なんか産まれなければ良かったんだ。姉が生きていたらよかった。こんな出来の悪い私より、姉のほうが絶対に親を幸せにできたのに。』って思って泣いた。もちろん親から『産まなければよかった』とか『姉のほうが生きていたら…』なんて言われたことはなくて、私が勝手に劣等感を感じていただけ。


小学校は不登校で、中高と地元から離れた私立に行ったのに、結局また不登校になった。勉強もできなくて、ぎりぎりの成績で卒業。


何の取り柄もない、勉強もできない、外見もダメで、親のすねかじり。


やっぱり私は疫病神だった。


早く家を出て親を安心させなきゃ。親を安心させることしか私にできる親孝行はないんだって思ってた。


ずっとずっと負い目を感じて生きてたんだ。






『モラハラ被害者になった理由』
って記事を読んで、いろんな記憶が蘇ってきた。

ずっと私は平凡で幸せに生きてきたと思っていたけど、本当は劣等感のかたまりで、自分に自信がなくて、依存できる存在を求めてたんだ。


今だって、モラハラのこともDVのことも親には絶対に言えない。親を悲しませるから。また親不孝な疫病神に戻るのが怖いから。


過去の何気ない悲しかったり傷ついた思い出が私のなかで真っ黒い塊になってて、これがモラハラ人間を引き付けるらしい。


この真っ黒いものを抱えている限り、たとえ旦那と離婚しても、またモラハラ人間を引き付けてしまうらしい。


私が平凡で幸せだと思っていたのは、ただ自分の中の真っ黒いものを見ないように、気づかないようにしていただけだったんだ。それがショックで悲しい。




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