◎キックオフセミナー「鉄リサイクルを取り巻く環境と展望」東京製鐵 國米博之氏

・高炉メーカーとの競合品種を生産

・気候変動対策に向き合う リサイクルの推進・低炭素製品の生産

・日本で発生するCO2の15%は鉄鋼業が関わっている

・長期環境ビジョン エコヴィジョン2050 にてCO2対策を徹底

・鉄スクラップにおける国内の資源循環を推進

・鉄鋼業は電炉の方が圧倒的にCO2排出量が少ない

・環境品質面に問題ある地条鋼を中国政府は全廃。年間7000万トンがなくなった。中国は対策として電炉を増設

・東京製鐵は中国からも鉄スクラップを輸入

・ベトナムはGDP6%以上成長しておりASEANトップクラス。若い労働力も魅力

・ベトナムは高炉に傾倒している

・廃自動車の利用促進。日本では最大の受け入れ

・電池リサイクルなど電気炉による廃棄物のリサイクルを推進


◎分科会「リバーホールディングスが考える日本静脈メジャー構想」リバーホールディングス 鈴木孝雄氏

・業界がメルトダウンしている

・鉄スクラップ屋だけで生き残っていける時代ではなくなった。境は2000年の総合リサイクル法制定から

・パリ協定で、CO2の削減は絶対的なものとなっている

・2050年には地球の人口は95億人にもなる。そうなるとエネルギー、食料、資源の奪い合いになる可能性もある

・日本の鉄鋼生産、電炉2500万トン高炉8000万トン

・鉄スクラップを純化する必要がある

・サーキュラーエコノミー 循環型経済

・アンダーグランドからオモテのビジネスに。反社会的勢力と結びつくと許可取消されている。現在はブラックは少なくてもグレーは残っている

・社会的なレベルで受け入れる素地がまだ少ない

・製造業がリサイクルをするにはリサイクル原料は一定の数量と品質が必要

・縮むマーケットの中では過当競争が起きている。これは再編を進めるしかない。アメリカ・ヨーロッパではリサイクル業者は再編が進んだ

・ネットワークをつくり共同行為を進めていく

・日本の高度循環型社会の担い手となる

・リサイクルおよび廃棄物業界静脈産業の再編だけではなく動脈産業との連携が必須に。そして次の業態をつくりあげる必要がある

・社会的重要性はますます増している

・鉄スクラップだけのリサイクルは限定的。量はさらに減る

・一社の努力だけでは限界。これからは組み合わせの時代

◎分科会「静脈産業の業界再編時代を迎えて」みずほ情報総研 森口健生氏

・大手廃棄物処理会社・鉄スクラップ会社は事業の多角化・海外への事業展開を進めている。日本では欧米と比べてまだまだ中小企業中心

・企業の社会的責任は増大している

・廃棄物処理業実態は6.4万社、主業者1.2万社、優良認定1千社

・個別事業者の取組 企業連携・提携・M&Aなど

・日本の廃棄物排出量はここ20年横ばい。これからは減るだろう

・アライアンスグループROSEは売上高1300億円に

・米ウェイストマネジメント社は米国最大静脈メジャー。売上高145億ドル従業員42000人

・総合化・広域化

・家業からの脱却  
事業基盤の強化拡大
企業提携
M&A
マーケットの拡大 

・地域との共生、人材確保・育成、CSR活動

・ダーウィンの法則はビジネスにも当てはまる

◎「異業種の金属リサイクル業界への参入」日刊市況通信社 三上慎史氏

・事例と方向性

・大手家電量販店がシュレッダー事業者を買収
・廃棄物処理業者が金属リサイクル事業者を買収 
・建物解体業者がリサイクル施設を整備
・外資系企業が国内金属リサイクル事業者を買収
・廃棄物処理業者が金属リサイクル事業者と業務提携

・自社の本業を補完するもの   

・相互乗り入れ。業界と業界の垣根がメルトダウンしている

・外資系外国人によるヤード事業 全国2100ヶ所推定
雑品スクラップから自動車中古部品か

・雑品スクラップ輸入禁止に対応し日本国内で事業展開へ

 ・現状は、廃棄物処理法参入障壁に

・カーボンなどの新素材リサイクルも課題
 
・後継者問題、事業環境の変化への対応、ネットワークなどの最適な選択肢

◎「循環産業の振興について」環境省 総務課 白鳥幹久氏

・バーゼル法・廃掃法の一部改正
雑品規制

・循環産業の振興

・第五次環境基本計画
地域循環共生圏の創造