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弁護士・元大阪府知事・前大阪市長 橋下徹氏の講演でした。


橋下氏は恵まれない子ども時代から有名弁護士になり、政界に転出。メディアを熟知した発信力を持っています。大阪府市の改革から国政政党に進出させたことは一定の成功を収めたと言えます。


今年は明治維新150年ですが、維新という名前はあまり縁起が良くないと個人的には思いますね〜


政党としての維新を否定しているわけでなく、維新は復古というキーワードを含むものであったわけですから。それは、「玉」のしての天皇の権威が日本の近代化にどうしても必要だった。なので王政復古というかたちを明治政府がとったから。復古ではなく唯物論的には進歩して欲しいわけで。


維新という名前は明治維新以外、多くは失敗しています。明治維新の帰結としての日露戦争の勝利は失敗の元となる成功でもあったのですから。(私見)  


もちろん、橋下氏の主張に賛成できる部分も反対できる部分もありますが、ホンモノの保守はアジア重視、アメリカ従属打破をきちんと認識して現実的行動ができる人でしょう。橋下氏はホンモノの保守オピニオンリーダーになっていくでしょうかね〜


講演内容からは今の府市の行政組織を根本的に変えることは出来ていないものの、それなりの改革を実行できていることを説明されていましたが。


橋下氏はかつて提言された「道州制」に近い行政組織再編成の持論を主張されていました。今後の橋下氏の行動に注目しています。



講演メモ⤵︎


・民間人になって2年。自由に言わせてもらう


・憲法改正を頭に置きながら政治をやってきた。安倍さんは憲法9条だがこちらは、地方分権の改憲だった


・安倍さんは憲法改正の発議を必ずやる。衆院参院2/3以上が改憲派を占めている今だからこそ


・大阪都構想の住民投票の状況が憲法改正に全国で起きることになるだろう


・大阪都構想では、大阪市そのものをつぶそうとした。大阪市は関係者も含めて猛反対したので、大阪市長になった


・公務員組織は極めて優秀。でも組織のあり方でうまくいかない。なので組織を変えた


・政治家は政策を実行に移すためのプロセスを考えるのが仕事。政治家の多くはコメンテイターになってしまっている


・明治維新から150年だが、そこで基本日本全体の行政組織は制度疲労を起こしている


・少子高齢化はみんなわかっている。なので、医療福祉教育の歳出の改革をしないといけない


・日本の非武装中立は空想である。自分の国を自分でどう守っていくか。安全保障環境を整えるために今の憲法の中で何が出来るか、どう変えるべきかを考えるべき時期に来ているのではないか


・GHQによる戦後改革はまずい部分も結果オッケーもある。それでも都道府県制と市町村制を変えられなかった。戦前の行政組織を実行組織として使わざるを得なかったから


・沖縄の基地問題は、申し訳ないが日本の安全保障の問題である。安全保障の問題を沖縄の市長選にしているのはアメリカではあり得ない


・徳島県知事は、四国でも関西広域連合でもうまくやっている


・連邦政府とは言わないまでも、今の都道府県を9-13に再編成し、力のある地方行政組織にするべきだ。外国や安全保障などは中央政府がきちんとやるべきだ


・政治は政治力である。安倍・菅さんは政治力があり、それをきちんと使っている


・四国新幹線に反対するのは朝日・毎日。朝日・毎日が反対することはやった方がいい。道州制で四国が予算を出すなら四国新幹線はできるはず


・四国・徳島の活性化は、自分たちが決めて自分たちがお金の段取りが出来るかどうかにかかっている


・日本の行政機構はそうあるべきだと、それを大阪で示そうとした


・ガンバローだけでは大阪は発展しない。ましてや国に要望しただけではできない


・大阪市営地下鉄は大阪市内の計画しかつくらない。大阪市営地下鉄のアクセスの悪さは府と市の二重行政にある


・東京もかつては、東京府と東京市で大阪のような二重行政を抱えていた


・外国人観光客をたくさん呼ぶこと。日本人は増えない


俺には7人の愛人はいないが、7人の子どもはいる

・現日本国憲法の条文の多くは、中央集権型の役所のあり方を定めている。安倍さんの9条、自衛隊明記はどちらでもいいとは思うが、行政はじめ国の形を変える憲法改正を考えて欲しい。憲法議論は民主主義のレベルアップになると思う