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 あなたの会社のお金の残し方、回し方

 

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以前ご紹介した、小山昇氏の


「99%の社長が知らない銀行とお金の話」https://www.amazon.co.jp/99-%E3%81%AE%E7%A4%BE%E9%95%B7%E3%81%8C%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84%E9%8A%80%E8%A1%8C%E3%81%A8%E3%81%8A%E9%87%91%E3%81%AE%E8%A9%B1-%E5%B0%8F%E5%B1%B1-%E6%98%87/dp/486063828X


にコンセプトは近い。経験や実践に基づいた銀行との付き合い方について書かれた本です。会社であろうと個人であろうと銀行とは切れない縁。銀行との付き合い方を知らなかったなあと反省させられました。


銀行はお金を借りるだけのところではありません。銀行はお金を扱うリアリストの集まりであり、その信用力でもって、人脈と情報をきちんとお持ちです。


昨年、勤務する会社が赤字になったことを契機として取引銀行様とは、決算報告だけではなく、経営計画書について説明し、四半期ごとに試算表でもって業績の説明をすることで円滑な融資取引の一助になっています。


銀行の内情を知り、貸したい=投資したい、と思っていただける会社にしていかないといけませんね。


銀行のリアリズムに対応するのは、借り手の生きる術「心なき誠意」というのは面白い。


日本の銀行の危機感は相当なもの。何故なら、日本はこれから人口減で縮小し、キャッシュレス決済が進み、仮想通貨決済が進むと考えられるから。銀行業務の合理化や付加価値のある総合的な金融サービスをやっていったとしても銀行の統廃合は進むでしょうから。


一方、私たちは今ならまだ超低金利の中でうまく銀行と付き合いお金を事業や投資でうまく運用する最後のチャンスかも知れません。今ならまだ間に合うはずです。


読書メモ⤵︎

 

・三條氏は。140億円の負債を抱えていたが、8年かけて負債・個人保証ゼロ、自己破産せずに自立再生した経営者

 

・中小企業は個人保証をしないと、お金を借りることができない

 

・戦略的な銀行交渉術と資金繰りの極意

 

・会社経営とはお金が回るようにすること

 

・会社の復活、発展のために銀行をとことん利用活用しよう

 

・銀行員は、会社の内容を詳しく知らないし、経営とは何かもまったくわかっていない

 

・銀行員がわかっていないことを逆手にとって自信満々でプレゼンをする

 

・信用保証協会の保証とは、金融機関にリスクを負わせないようにするための保証

 

・プロパー融資の銀行を大切にする

 

・借入金の金利は、短プラ+いくら長プラ+いくら。長プラはどの銀行でも同じだが、短プラは銀行によって違う

 

・銀行の運用力を示す指標は「預貸率」金融機関の預金残高に占める貸出残高の比率 

 

・預貸率60%を切る銀行はお金を貸さないし、審査能力もない。付き合わないほうがよい

 

・税金や社会保険料を延滞している会社は融資を申し込んでも却下される

 

・税金と社会保険料は絶対に遅延すべきではない

 

・銀行とは最低でも3行と取引すること

 

・銀行は借りて返した実績に対してお金を貸す

 

・無借金よりも借金経営が中小企業の正しい経営のあり方

 

・銀行は、財務優良より融資・返済実績を信用する

 

・会社の返済能力 年間減価償却費+利益-税金=返済金額の上限

 

・おおざっぱに減価償却費+利益の60%が会社の返済能力目安

 

・返済原資で借入総額は5-7年、最大15年で返済できる会社の実力を持つ

 

・銀行経営では、3月と9月に融資を拡大する傾向がある→2月と8月に銀行を回り、あらかじめ融資を申し込んでおく

 

・銀行の新規営業は、信用調査会社が調査した数字を見て営業をしている

 

・銀行は信用調査会社がつけた点数を見て、点数の高いところに営業をかけている→信用調査会社の調査には積極的に協力する

 

・会社の資産はどこにあるか、その資産に銀行がいくらの担保をつけ、時価はいくらかをチェックしておく

 

・プロパー融資と信用保証協会融資をチェックしておく

 

・銀行はあなたの会社の財布の中身を徹底的に調べている

 

・お金を出す人間には安心感を与えなければならない

 

・社長みずからつくった計画書で自ら説明してもらったほうが説得力がある

 

・第三者に連帯保証を求めることを原則禁止する法案が可決され、民法の改正が行われる予定

 

・金融機関に3か月間金利を払わなかったら、期限の利益を喪失する→残金全額一括返済の請求がくる

 

・切り抜けるには、金利だけでも払い続ける

 

・一般的な銀行融資は、証書貸付。銀行の手形貸付も期限一括返済だが、交渉次第で証書貸付に替えてくれる

 

・いざというときは当座貸越を活用する

 

・銀行別の記録を残す(日付・銀行員名・内容・反応・提出書類)

 

・自己破産は最後の手段

 

・できるだけ自己破産をしないで再スタートする方法を考える

 

・銀行が進んで提示する条件は、借り手に大きな負担がかかる条件

 

・1つ条件を提示されたら1つ条件をこちらも提示する

 

・運転資金より、「仕入資金」や「設備投資の資金」

 

・過去3年間の決算書の内容が悪いとお金を借りられない→お金を貸したくなる決算書にしておく

 

・税理士・会計士は納める税金を少なくすることしか考えていない

 

・自身と会社を守り抜くためには、日本政策金融公庫や政府系の融資を受けない経営が望ましい

 

・法人取引銀行の借入口座をメインの個人口座にしてはいけない→売掛金の差し押さえリストに

 

・借入銀行と手形の一体化を避けるべき

 

・銀行紹介の専門家・認定機関は銀行の隠密的存在

 

・銀行員との信頼関係の築き方はまずは期日を守ること

 

・「心ない誠意」を見せること。(生きる術)

 

・将来性のある銀行員とは、いつまでも懇意にしてつながっておく

 

・第三者保証は銀行が要求してきても受けない

 

・手元現金は金利を支払ってでも分厚くしておくに越したことはない

 

・会社は資金がショートすれば黒字でも倒産する

 

・分厚い手元資金ができてみると経営に余裕が生まれる

 

・新会社には、無担保・無保証で創業資金を貸してくれる(日本政策金融公庫・信用保証協会)・2期消費税を納めなくていい

 

・お金を借りるには

①取引をのある銀行すべてに融資の申し込みをする 貸してくれる可能性の少ない銀行から順番に交渉していく

②仕入資金の金額はエビデンスを示す

③仕入資金で利益を上げられる計画書と資金繰り表をつくる

 

・プロパー融資は銀行同士共有していない

 

・心ない誠意が必要なのは、銀行はなかなか満額融資をしてくれないから

 

・銀行は会社への総貸出がどうなっているかはあまり問題にしない

 

・事業再生では銀行との対決が必ずやってくる。銀行が手を出せないよう会社の資産を守っておく必要がある。ステルス式の第二会社に会社の資産と事業を移してしまう

 

・個人資産がない状態に。自宅は第三者に売って妻子どもが買い戻す(給与を支給してローンを組めるようにしておく)

 

・婚姻20年以上は2,000万円まで無税で贈与できる

 

・サービサー処理で、彼らが回収するのは一般に債権額の5%~15%。自己破産するかもしれないから、今のうちに取っておこうと考えさせる

 

・経営で最後に頼りになるのは銀行。銀行から信頼される経営者になることが大切

 

・銀行にはわからない間に、事業が第二会社のほうに移っている(資本関係も関係なく、社長・株主・本店登記も違う)

 

・会社を良くするのも悪くするのも社長の人物

 

・強い意志を持ち続けること