大阪にて中曽根弘文氏の講演録です。憲法改正がお父さんの中曽根康弘氏からのライフワークであることは改めてよくわかりました。
私は、中曽根氏と必ずしも同じ見解を持っているわけではありません。(わかる人はわかると思いますが)
自民党は長年権力を使ってきていますから、非常時だけでなく平時においても市民の自由と権利より、公益及び公の秩序を優先させるきらいがあるわけで、その点はきちんとチェックしなければいけません。
今の与党の憲法改正論議は、そもそもの先の大戦に対する歴史的見解と、どうも憲法より上位にあると思われる日米安保と日米地位協定の対米従属状況が日本の国益に資する点と逆に国益を損なっている点をきちんと踏まえて考えているように思えないところが気になります。
逆に言いますなら、上記2点を踏まえた憲法改正論議であるなら、本当の日本の独立(孤立ではない)に繋がるものであって欲しいものですが。
講演メモ⤵︎
・共産党野坂参三議員は、日本国憲法制定時の議論において、当時憲法9条は空文で自衛権を失くすものである、と反対の演説をした
「要するに当憲法第二章(第九条)は、我が国の自衛権を放棄して民族の独立を危うくする危険がある。それ故に我が党は、民族独立の為にこの憲法に反対しなければならない。」(第九十回帝国議会速記録)
・日本国憲法は世界各国の憲法や条約のつなぎコピペであり、日本の伝統・文化を捨てたものである
・平和を愛する諸国民という概念は、現在の中国の海洋権益、北朝鮮言うまでもない、状況の中で破綻している
・日本民族のあり方、精神性を前文に入れるべき
・非常事態条項を入れるべき。緊急時に総理に権限を集中し、しかるべき措置を取る必要がある
・解散から選挙までの国会空白も現憲法では問題である