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出展:朝日新聞

今回の衆院総選挙は、憲法79条で定められている最高裁判所裁判官国民審査も兼ねています。

国民審査は、司法権において有権者が最高裁判所の裁判官を罷免できる権利を行使する唯一の機会。

国民審査はご存知の通り辞めさせたい裁判官に✖️印を付けます。ただし、過去罷免された裁判官はいませんから憲法に定められていながら形骸化してはいるのでしょうけれど、三権分立の観点から市民が司法を監視する機会はやはり必要ですし、もう少し注目されるべきだなあと考えます。

ということは、裁判官が過去どんな判決を出しているかを見なければいけませんが公報の資料では司法用語も多くかえってわかりにくいと思われる方が多いのではないかと思います。

今回の観点は私なりに2つ。
①安倍首相や内閣との個人的な関係があるかどうか
②過去の判決事例において自らの価値観に合致するかどうか

としました。

①は、憲法に規定されている三権分立の考え方から、立法→司法に対しては内閣が最高裁判所裁判官を任命するのは当然ながら、気になるところはあります。

例えば、刑法学者の山口厚氏は今年日弁連の推薦を事実上無視して,裁判官に任命されています。

また、木澤克之氏は、加計学園元監事。加計学園理事長の同級生でもあります。安倍首相の親友の加計学園理事長の親友というと法的な問題はないにしても、一定の説明が求められるでしょう。

いずれも、内閣が裁判官の人事権を行使することは立法が司法をチェックする憲法上からも当然のことなのですが、これらの人事は安倍政権による司法への介入をより強化するものと言えるでしょう。それに、この人事では司法が行政をチェックする違憲立法審査が十分に行われるかは疑問符もつきます。

②は、判決時の裁判官の意見です。夫婦別姓、沖縄の辺野古問題、森友学園問題に対する法的な見解と、個人的な意見や価値観に反する意見を出した裁判官は罷免を求める権利を行使すべきものと考えます。

裁判は難解なものですけど、国民審査を少しでも意味あるものにできたらいいですね〜