http://booklog.jp/item/1/419863453X
本棚整理で処分する5年前の本のメモです。
今回の総選挙で、消費税も議論になるでしょうけれど、岩本氏は一貫して消費税の現時点での引き上げには反対。消費税を上げることで消費が抑えられることの方への懸念を示しています。また、日本国債のデフォルトも現時点ではない、そのための論拠を豊富なデータで示しています。
確かに、財政赤字や巨額の債務は日本にとってはマイナスですが、
確かに、財政赤字や巨額の債務は日本にとってはマイナスですがこのままではいけないことも確か。
読書メモ↓
・デフレや財政破たんの話があるが、実は日本はずっと世界一裕福な国。実感はともかくとして
・対外純資産残高は世界一(2016年・349兆円)平成3年から26年連続で世界一の債権国に
・世界一の債権国である日本はどこよりも経済破綻しにくい国
・現状で有り余る預金がある以上、日本国債の金利が上がったとしても日本国債を買うしかない
・財務省が日本国債がデフォルトしない理由
①日本は経常黒字国である
②日本は巨額の対外純資産を持っている
③日本は巨額の外貨準備高を持っている
④発行する国債を自国民で95%を消化している(当時)
⑤日本国債は円建て債券
・データはウソをつかない
・為替市場は世界最大の金融市場
・日本の製造業は大企業も中小企業も両輪が揃って高品質の製造を提供できる奇跡の経済構造
・日本人のまじめな気質。日本は先進国になっているにもかかわらず、日本人の大多数は楽をしようとしない
・政治家には、国家を大局的に考え国家戦略、国家のグランドデザインを描けるリーダーの登場が待望される
・移民の受け入れ態勢が取れない日本は人口増は望めないが、今までどおりモノづくりを中心に地道にやっていけば人口が減っても稼いでいける
・勤勉でこつこつ働くアリ、不労所得を得るキリギリス。日本はアリでもあり、キリギリスでもあるという奇跡的な存在でもある
・お金は臆病な生き物。資金が流れる先はまともなところ
・対外純資産、経常収支が黒字で推移している以上、長期的に見て円は潜在的に強い
・各国とも、経済が悪くても株価が上がっているのは、あぶく銭がめぐりめぐって株式市場に回っているから
・高金利=通貨価値がすぐに下がる
・世界で一番安全なのは日本国債
・ハイパーインフレはお札の刷りすぎだけでは起きず、国民生活に必要なモノが危機的に不足する物資枯渇という状況下で起きるもの。日本ではハイパーインフレは起きようがない
・それでもハイパーインフレに襲われる可能性があるとすれば、為替レートによるもの。資源価格の高騰を考えると円高水準でとどまってくれほうが日本経済にはメリットがあるはず