年間2万人の見学者が訪れる埼玉県の産業廃棄物リサイクル会社の石坂産業を先日見学しました。石坂社長は同じ年の女性の二代目社長。

ダイオキシン問題で会社が存続の危機に陥った時、逆転の発想で廃棄物の焼却をやめて徹底的に廃棄物のリサイクルをしつつ、見学者を受け入れることで廃棄物会社のイメージを脱却し、地域に愛される会社に生まれ変わり成長しています。

さらに環境問題の未来に向けた環境教育をはじめ様々な先進的な取り組みをしています。

企業経営の真の目的はそこで働く社員をはじめとするステークホルダーの幸せ。会社の敷地の8割を森にして内外の環境教育の柱に育てていることは、収益に直接繋がらない一見無駄とされる部分が会社と社員のチカラになっていることに感銘を受けます。

ご興味があるようでしたら、是非のご見学をオススメ致します。

見学メモ⤵︎

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◎プロフィールビデオ

・20パーセントの工場と80パーセントの緑地

・産廃産業は迷惑産業?
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・ダイオキシン問題で焼却をやめることに。焼却という減容化からリサイクルへ

・全天候型。すべての廃棄物を建物内でリサイクル

・建設系のリサイクル率は75パーセント、石坂産業のリサイクル率は95パーセント

・環境塾を始める

・挨拶と3Sを徹底することから。そうしないと安全と環境は保てない

・すべての社員が同じ方向に向かうこと


◎工場見学

・モノを大切に使う。自分たちの力で補修メンテナンスする

・持ち込みほぼ100パーセント
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・壁は緑化

・CO2削減のため、電動型重機の導入

・軟質プラスチックはRPF固形燃料化

・検収は査定員が行い、お客様に了解押印いただき、
自動現金支払機で処理費を支払うシステム

・同業者様の持ち込みも多い

・同業他社が苦手とする土砂混合建築廃棄物の分別リサイクルに強み
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・工場建屋屋根は10パーセントほど透明にして光を採る。電球はLED

・外国人社員もいる。日系ブラジル人など中南米の方が多い
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◎石坂社長の講演

・175人社員1/4が女性社員平均年齢40歳

・50周年パーティをして、ゲストの小泉元総理は「使命感・責任感・情念」で経営は決まるとおっしゃった

・入社当時は廃棄物の問い合わせの電話を受けた。廃棄物は価格だけでしか選ばれないという印象

・女性に厳しい業界

・ダイオキシン問題で「石坂産業出ていけ!」という看板ができた。会社を残すために焼却炉を廃止

・60歳当時と父からやってみろ、と30歳で取締役社長に

・脱産廃屋、好かれる会社にしようと、化粧品会社のような全天候型に

・中小企業の強みは即断即決

・10年で9割の会社がつぶれる50年で0.4パーセントしか残らない

・全天候型の工場という多額の投資をして焼却炉をやめる石坂産業は同業者の格好のネタに

・不法投棄の多い建設廃棄物をリサイクルすることにやることに

・3000人の反対署名が300人に減った。社員の働きが街をキレイにしていることを世間に知ってもらおうと思った

・永続企業になるためには、人材育成。そのために第三者認証、国際規格ISOを取得

・トレーサビリティ・コンプライアンス

・お客様から選ばれる➕社会から評価される会社に
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・ISOはマンガで学ぶようにした

・ISOは挨拶と3S

・襟元を正し、地域から愛される会社に

・毎日現場に行って社員の働く姿勢を見る

・カルテを重機ごとにつくり、専門部署とシステムをつくった

・料金清算システムをつくった

・改革は社長しかできない。社員は改善ができる

・自分の社員に合わせた制度をつくる

・女はイノベーションはできない、と言われたことも。それがイノベーションをしようとするきっかけに

・うちの会社がいいと思っていただける社員を増やす

・売上50億でフル回転の工場に

・見学通路に2億円かけ、年間3万人の見学者が来社する

・工場見学は見に行く側と受け入れる側のニーズが一致する。ファンになってもらう。見えないブランド

・ダンピング合戦の中ではブランドを築くことが大事

・自分の仕事を楽しくするのは自分自身

・プラントを自分で修理すると愛情が出てくる

・評価制度や有給休暇を6割以上に

・石坂技塾50講座を、アンケートで上位からやっていく。サービス残業で。社員が講師に(オイル交換やコーヒーの入れ方、コミュニケーションの方法まで)

・社長と施設見学をするツアー

・プロジェクトチームをつくる

・環境省はESDを推進している

・あえて、優良認定を取らない。来てもらってお客様に判断してもらう

・これからは地表の資源を再生させる事業をやっていく。これからは、エネルギー供給産業に

・経営理念「謙虚な心、前向きな姿勢、そして努力と奉仕」