http://booklog.jp/item/1/4046016531
投資家・伊藤邦生氏の、お金持ちになる方法についてわかりやすく書いた一冊。お金は
法則Ⅰ「自分のために働き、自分のお金をつくる」
法則Ⅱ「自分のお金を働かせて、お金を生ませる」
両方が必要だと説きます。
自分の好きな仕事とそれに必要なスキルを磨くこと、
労働収入だけでなく不労収入などの他の収入源を持つ努力することなのですが、他の収入源は新たなビジネスを興すか、不動産事業など金融機関からの借り入れによるレバレッジ投資か、いずれにしてもハードルは高いです。確かに。
現実はこの資本主義の社会は全員が資本家になれない構造になっていて、それがこの社会の解決できない矛盾です。それでも気がつくこと、努力行動することが大事なんだと。
好きなことをする好きな生き方。お金の奴隷になるのではなく、お金の主人になる生き方。それを目指す人が増えると社会はもっと良くなるのではないか、とも思うのです。
この本のタイトルは、お金持ちになる方法は収入の額よりも質素な生活で得たキャッシュフローや安定したレバレッジ投資の重要性です。交際費も多いオーナー経営者よりも堅実な生活ができるサラリーマンにこそチャンスもあるのだ、ということを著者は言いたかったのではないかと思います。一般市民の共感が得られないと本は売れませんからね〜
読書メモ⤵︎
・法則Ⅰ「自分のために働き、自分のお金をつくる」
・法則Ⅱ「自分のお金を働かせて、お金を生ませる」
この2つが「お金持ちになる法則」
・お金は二つの人生がある。お金の「奴隷」としての人生とお金の「主人」としての人生
・資本主義は多くの人間がお金の奴隷として働き続けることで回っていく社会
・多くの億万長者は質素で堅実な生活を送っている
・無駄にお金を使わない。お金を持っているそぶりを見せない
・稼いだお金の一部を貯蓄し、欲望をコントロールし残りのお金で生活することができないと資産形成は不可能
・資本主義社会は、企業がよりたくさんのお金を稼ごう、より多くのものを消費させようと努力している社会
・生涯年収3億円のうち半分の1.6億円が生活費と子どもの養育費。1.4億円は税金・社会保障費・家・金利・保険。「公務員」と「建設会社」と「保険・銀行マン」を食べさせるために一生懸命働いている
・家は買わない・保険は都民共済のみ
・4000万円を借金して自宅を買うくらいなら、4000万円のアパートを買って貸し、家賃収入の一部で同じようなマンションに住んだ方がいい
・稼いだお金の1割を自分のためにとっておくことから~まずは給料の一部を貯金に
・現在の経済環境の中では、収入源を複数化することが大事
・「衣食住の川」をコントロールすると着実にお金が貯まる
・投資をすると戻ってくる「資産の川」ゴールドリバー①不労所得の川②資産の川
・サラリーマンのお金の考え方と資産家のお金の考え方は根本的にまったく異なる
・優良な投資先をもてばもつほど不労所得の川は累積的に増えていき、ダムに入る収入は自然と増加していく
・好きな生き方をすること
・サラリーマンは資産家のお金の考え方ができないのは日本の学校教育に根本的な問題がある
・投資家は多くの案件を精査し、その中に1つ2つよい案件があればいい
・投資をして損をする可能性がある
・働きながらビジネスを立ち上げる
・サラリーマンはリスクを取ることを恐れる人種
・借金を恐れて自宅をキャッシュで購入することは自分の資産を年利1%以上の利回りで運用する自信がないことを意味する
・大企業で働く人は多くの人が保守的
・リスクを取るとは損失を覚悟すること
・日本株で儲けるのは至難の業。日本は人口減少の国
・株価の上下は40代半ばの人口の数に比例する(40代が一番消費が大きい)
・68%のファンドマネージャーが市場平均に負けている
・株式投資よりも不動産投資のほうが簡単
・インカムゲンインを取る
・不動産事業が酒類事業と遜色のない売上を上げている。1/20の人員で同じような収益を安定的に上げている
・マクドナルドは不動産業
・不動産投資のマーケットは素人マーケット。投資家が限られ、プロよりも素人が多い
・富を維持するにはそれに見合った能力が必要
・富とはお金を失ったときに残っているもののこと
・億万長者の上位者のほとんどは一代で資産を築いている
・資産というモノは知的・人的・財的三つの資本から成り立っている
・お金のステージ
法則Ⅰ「自分のために働き、自分のお金をつくる」
法則Ⅱ「自分のお金を働かせて、お金を生ませる」
レベル1 Ⅰ×Ⅱ×
①アリのステージ 貯金がなく、その日暮らし
レベル2 Ⅰ○Ⅱ×
②カモのステージ 貯金はできるが、投資に目移りり、お金を増やすことができない
③カメのステージ 投資をしても儲からないから、全額を銀行に預金している
レベル3 Ⅰ○Ⅱ○
④ヒヨコのステージ 投資のことを少しずつ学びながら成長を始める
⑤スワンのステージ どれが優良案件なのか投資判断ができるようになる
⑥ゴールドスワンのステージ 優先的によい投資案件が流れ込んでくる
・多くの人が資本家を目指すと社会が成り立たない→多くの人がアリのステージで働き続けるようなトラップが用意されている
・住宅ローンで収入を維持するために働き続けるしかなくなる。住宅ローンでは30年後に価値がなくなるもののために30年間働き続ける
・無料セミナーは投資のノウハウを教えて設けてもらうためのものではなく、自社の顧客になる投資家を集めて顧客リストをつくることが目的
・投資は優位性が必要
・投資力に比例して資産は増えていく
・サラリーマンの給料は国と建設会社と銀行が回収する仕組み
・よい投資とは買ったときに利益が出ている投資
・自分の得意な投資手法、投資分野について勉強し続けて優位性を維持強化していく必要がある
・不動産は買える人に優先的に物件を紹介する
・フルローンなら利回りは15%ほしい
・サッポロは家賃1万円台のワンルームが多く儲からない
・不動産は需給バランス
・全員が買ったらその株はそれ以上は上がらない
・投資の分散は無知に対する防御にしかならない(バフェット)
・資産を守るのは分散投資、試算を増やすには集中投資
・得意分野を探し、優位性をつくって勝負する
・最初はある程度大きなリスクを取って追加するリスク量は減らしていく
・お金持ちになる法則を理解していないとお金の奴隷に陥りやすい
・お金の奴隷になってはいけない。目指すべきはお金の主人になること
・本当に幸せな人生とは、心の底から愛することのできる仕事を見つけ、それに打ち込めること(ジム・ロジャース)