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論客、櫻井よしこ氏の講演「この国の行方〜日本の在るべき姿〜」です。
 
氏が言う米中二大国の変化、国際情勢の変化に伴い、日本の平和をどう守っていくかについての氏の論を聞きました。
 
自衛隊を明記する憲法改正論・中国脅威論・北朝鮮脅威論・平和へのプロセス・対米従属論。これらは日本のあるべき姿について国民的議論になりますし、場合によっては観念的な分断に繋がる危険性もあります。
 
でも、この議論は避けて通れません。幅広く識者論客の意見を聞いて日本の在るべき姿について自分なりに意見を持つべきところですね。
 

ただし、何かと世間の関心を集めている日本会議と憲法施行70年の今月改憲論で話題を集めた櫻井氏の人選は極めてタイムリーでありつつも国論を二分する一方の論客でもあり、果たして民間企業のイベントに迎える講演者としてどうかについては、どうでしょうか?

 
現在の憲法は護憲派改憲派というものではなく、今の憲法をどのように変えていくか、という状況にあるのではなかろうかと思います。少なくとも、今の憲法は占領憲法だ、とする人々が一定数いることからも日本国民自身の手で憲法を作ること自体は今いい時期とも言えます。

問題は、どの方向に変えていくかということ。憲法を変えるのなら世界で一番と言われる憲法にしていきたいものです。

その点、自衛権を認めること、第二次世界大戦の反省を大前提として世界平和への率先した行動を日本が取ること、そして自民党改憲草案とは違う自由と権利をしっかり記した憲法であって欲しい。国の危機という面で桜井さんの方向に賛成する部分もありますし、戦後歴史観や憲法の戦後歴史における功績、ならずもの国家への対応など必ずしも意見が一致しない部分もございます。

また、憲法学者は少なくとも、法律学の専門家です。最高法規の現憲法を尊重した法学的見地から論を展開することは当然です。

憲法論議が進むことを期待したいですね!

 

講演メモ⬇︎
 
・私たちは国際政治の変化に直面している。アメリカと中国が変わった
 
・中日米と、世界三大経済大国で地理的に世界の二大国に挟まれている日本の立ち位置は厳しい
 
・オバマさんは頭が良すぎた。情よりも理屈の人。四角四面の人。核なき世界という理想主義者だった
 
・オバマとトランプの主張は実は似ている。「アメリカ第一主義」

 

 

・オバマからアメリカの権威が低下した。米国はもう外国に軍事介入しないと言った

 

 
・中国の東シナ海の海洋進出をオバマ大統領のアメリカは黙認してしまった
 
・戦後日本は本当に平和だったが、平和であった理由は、警察・海上保安庁・自衛隊もあるが日米安保条約に基づく在日米軍が日本を防衛してきたことが大きい
 
・これからは北朝鮮の脅威が韓国と日本に
 
・トランプはオバマと違って教養はない
 
・中国は北朝鮮が国民を餓死させる核兵器を持ってる国であっても、中国の言うことさえ聞けばよかった
 
・中国は米国を追い抜いて中国の時代が来ると思っている
 
・国際宇宙ステーションに中国だけは入っていない。中国だけの宇宙ステーションが出来る見込みであり、やがて月に宇宙基地をつくるだろう
 
・地球上網羅する基地を中国はすでに建設している
 
・このままいくと軍事的に中国は米国を凌駕するだろう。中国が民主主義の国ならば問題は少ないが中国は民主主義の国ではない
 
・尖閣諸島も危ない。中国の軍拡スピードは速い
 
・トランプは戦略がない人。ビジネスと利益・国益といった目の前の利害損得で考えている
 
・中国は共産党一党支配で、緻密に戦略的に国家戦略を計画的に実行している
 
・韓国では左翼政権が出来た。文大統領は北朝鮮に傾き大韓民国が消滅する危機さえある
 
・日本は軍事力が整っていない
 
・憲法に自衛隊が明記されてないのは問題、憲法改正して、日本は普通の国として平和のために国を守るべきだ