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「腕時計投資のすすめ」に続く斎藤氏が提唱する新しい消費スタイル「もう新品は買うな!」です。

 

氏が提唱している消費スタイルは、特定のジャンルにおける中古品としてのリセールバリューがある程度残るであろう高品質なブランドあるいは「価値ある」中古品を買うこと。

中古品として販売することを考えて、中古品もしくは新品を買う消費スタイルは、ありきたりあるいは低価格な新品を買うよりもクオリティと実利がある、と著者は主張しています。

 

つまり、

高品質なブランドの中古品-中古品として売る価格>

ノーブランドあるいは低価格の新品(これらはまず売れない。メルカリでも多くのものは知れている)

ということ。この消費の考え方は、一見初期投資がかかるものもありますが、極めて合理的で節約型かつシンプル、高品質な消費生活スタイルでもあります。

 

ただし、日用品など消費するモノ、中古品としての価値が見込めないモノは凡用品で構わないわけでして。

・中古で購入しても売れる価値のあるモノリスト

◎自動車・腕時計・貴金属類・オーディオ・IT機器(ipodやmacの一部)・カメラ・楽器・

○不動産・家具・カバン・万年筆

これら、耐久消費財の一部ジャンルをリセールバリューを意識して買って消費する、それに気づかせてくれた本かも。

 

 

読書メモ↓

 

・著者は 中学3年生で、パテックフィリップを 高校3年生でロールスロイスを自分のお金で購入した

 

・欲しいモノが安価で手に入れられるのは一見豊かでいい時代だが、この大量消費社会が限界を迎えている

 

・我慢することで消費を控えるのではなく、逆に消費を楽しめるようになれば、金銭面、所有面あらゆることが解決する

 

・著者は「腕時計投資家」でもある

 

・現実的には生涯稼げる額には限界がある(約40年×年収)日本人の生涯給与は約3億円

 

・散らからない部屋をキープするには片づける方法を学ぶよりも、消費を変えなければいけない。まずは考えないで余計なものを買わないこと

 

・本当に必要なモノはシンプル

 

・そもそも売れないようなモノを買う行為自体がダメ

 

・買うべきなのは、身の丈に合う腕時計ではなく、他の誰かが欲しがるほどの価値の高い腕時計

 

・「ある程度の値で売る」を意識してモノを買うと、捨てる必要がないどころか、使っていたのに利益が発生することまである

 

・利益目的で消費をする

 

・価値のあるモノとして意識するからこそ大事に使う。大事に使うからこそ価値が残り、他人に売れる

 

・消費を繰り返すと所得にかかわらず、価値のあるモノを所有できるわけではなく、金銭的にも無駄生まれない

 

・デンマークの高級オーディオ中古品バング&オルフセン

・イタリアの高級家具FLOSのランプは売れる

・イタリアのカッシーナのソファはやや売れる

・ロイヤルコペンハーゲンのカップは売れる

・ピアジェの腕時計、エルメスのバッグは売れる

・フェラガモのラバーソールの靴はやや売れる

 

・高品質に見えるところにお金をかける

・節約できる小物類や消耗しやすいアイテムは安くする

・高く売れる中古品の高級家具を買う

 

・買い物をする時は「買った値段-売る値段」を考えると上クラスのアイテムから見るべし

 

・本来の日本人は上クラスが好き。江戸時代から上を好む文化があり、ヨーロッパのように階級社会でないから消費者が自由にモノを選べる歴史的背景も

 

・売れるモノを買うという観点では、中途半端なレベルのモノではなく、究極の上を目指すべき

 

・本当に価値のあるモノは時代に左右されない

 

・目先の消費に走るのではなく、いつか売るという先々のことまで考える消費力が必要

 

・買った時より高く売るというスタイルは投資の基本

 

・安く抑えてもいい消費は毎日使うような消耗品

 

・靴は売れるという観点で購入するのはかなり難しい品。でも新品の高級靴を17年使うなら安い靴を1年で買い替えるようりも安上がり

 

・ジャケットは数年使うので、ブランド品で流行りとは関係ないスタンダードな形、好みの商品を購入を

 

・売りのプロ所有する価値のモノのほとんどが中古品となるのが特徴

 

・モノは二つの価格が。新品価格と中古価格。新品は買ったことで中古品になる

 

・高級腕時計の場合、1960年代の古いヴィンテージウオッチはアンティークとして高値で取引されている

 

・中古に価値があるモノは、世界中にファンが多い老舗ブランド

 

・売るという観点ならば、買い手が多い方が断然有利

 

・まずは中古品を検索してみるとほとんどのモノは新品価格より安く売られていることがわかる

 

・半端に安い時計を買うよりも、売れる価値がある100万円クラスの腕時計を買う方がはるかに得

 

・高級腕時計は電池式ではなく機械式が基本

 

・キムタクがしていたロレックスのエクスプローラ。これが1999年には品薄になり定価の倍で売られたこともあった。これから高級腕時計ブームが起き、高級腕時計は市民のモノとなった

 

・初めから中古を買うことができた人は富裕層の世界に最速ショートカット

 

・売れるモノは腕時計・そして中古車

 

・重要なのは 「購入した額-売却額」

 

・賢い買い物の仕方は売る時のことを考える、こと

 

・中古車レパード・J・フェリーは買った値段よりも高く売れた

 

・モノにおいて重要なのは需要と供給のバランス

 

・スピーカーは「バング&オルフセン」

 

・家具は大手老舗ブランドで フリッツ・ハンセンのエッグチェア・スワンチェア・スワンソファ

 

・ドリアデの家具もよい

 

・高級品は売れるモノだけに絞る

 

・高級家具を定価40万円のところ、15万円の中古を買って、内装リニューアルする際に同額15万円で売ることも可能に

 

・エルメスのバーキンもプレミア価格が存在

 

・カバンは程度の悪い中古品を買う

 

・男性が最後に買うカバンはエルメスのサックアデペッシュ。でも中古はプレミアではない。これは新品よりも使い込んだもののほうがいいカバン

 

・ルイヴィトンは傷の付きずらさはエルメスよりも優れている

 

・良い状態の値段-最も程度の悪いモノ=実際の消費した額

 

・ときなくすきなモノにお金をかけるべし 好きなモノ+知識があること

 

・現代の白物家電は売れない

 

・中古で購入しても売れる価値のあるモノリスト

◎自動車・腕時計・貴金属類・オーディオ・IT機器(ipodやmacの一部)・カメラ・楽器・

○不動産・家具・カバン・万年筆

△洋服・財布・靴

 

・モノのパワーはすごい。価値あるモノに囲まれるのは気分が上がる

 

・価値のあるモノを買うにはインターネットと中古専門店

 

・ネットオークションでブランド品を売っているのはほとんどが法人なのでニセモノに引っかかる心配はない

 

・ヤフオクでブランド品を売っている出品者のほとんどはプロ

 

・買取専門店が多いのは新宿

 

・消費者はモノを買うときに売るという観点を重視してこなかった

 

・中古車販売は20万円の利益

 

・高級舶来品という西洋文化に無区別という東洋思想を入れてみるとそれは全く違う視線で見ることができる。これは「消費革命」