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日本を代表する知識人の巨人二人。池上彰・佐藤優。

ふたりともこれだけ、たくさんテレビ出演や執筆をしているにも関わらずとの元となる知識や情報をどのように集めているのかとても気になっていました。

 

情報過多の時代にあって、お二人がやっていることは、実にシンプルなこと。二人のやっていることを同じようにすることはできなくても、いいところを真似することはできるはず。

 

世の中の経済格差を埋めることは大変難しいことですが、知識格差を埋めることは前者よりまだ易しい方なはず。学べば学ぶほど、知れば知るほど、自分がいかに世の中の物事や歴史や経緯を知らないのかを学ぶことによって理解できることがうれしくもあり。

 

自分の哲学や認識を根本から変えるような、知の出会いが、今後自分と縁ある人を助けることができるよう学び続けたいものです。

 

読書メモ↓Iは池上氏Sは佐藤氏

 

I佐藤氏は大量の読書を続け、享楽から距離を置き、現実の問題の背景に横たわる本質を追求している

 

I佐藤氏は「知は武器であり、楽しみでもある」

 

I新聞8紙の見出しに目を通し、その日のニュースの全体像を捉える

 

S8割の新聞を電子版に切り替えて読んでいる

 

S知識は生きるための武器であり、防具にもなる

 

S新聞が世の中を知るための基本かつ最良のツールであることは昔も今も変わらない

 

S情報は新聞が6割、雑誌・テレビ・書籍・ネットが2割、外務省公電が1割、残りの1割が人から

 

S新聞は少なくとも2紙以上読まなければ危険

 

Iニュースの取り上げられ方が新聞ごとに違い、その意図が感じられる

 

S2013年12月の安倍首相の靖国参拝以降、保守系とリベラル系の違いが鮮明になってきた

 

S情報収集の基本が新聞だが、全国紙一紙だけではニュースの一部しか拾えず危険

 

S保守派は 産経・読売・日経 現政権反対の立場は 朝日・毎日・東京

 

I読売や産経の読者には、反原発デモという出来事そのものが存在しなかった。知らなければ当然それについて考えることもできない

 

S国家の政治経済政策への影響は新聞社の社論は大きい

 

Sヨーロッパに関するニュースが全国紙全体から減っている

 

S日本人の精神が内向きになっていることの裏返し

 

S選挙を意識する政治エリートは、県紙の影響力をよくわかっている

 

S注意して見るのは死亡広告・不動産広告・書籍広告

 

S地方紙で注意して見ているのは不動産広告。経済が元気なところは新築マンション広告が多い

 

S朝日新聞は 国会議員や官僚といったパワーエリートが好んで読む。朝日が嫌いな人もせめて朝日新聞デジタルに目を通す

 

S読売新聞は安倍政権の機関紙のようになっている

 

I読売は海外・生活の記事が充実、毎日は個々の記者の力が強い

 

S見出しを見て、迷った記事は読まない

 

S朝日新聞GLOBEは本紙とは別の国際情報専門紙。非常に質が高い

 

S整理術の要諦は整理にかける時間と労力を最少にすること

 

S雑誌は電子雑誌の定額読み放題サービスの登場で過渡期に

 

S雑誌はパラパラ読んでいると意外な情報に出合ったりする

 

I雑誌は興味や関心、視野を広げるのに役立つ

 

S同じ隙間なら無料のネットサーフィンよりも雑誌を読んで多様な情報を

 

S総合週刊誌や総合月刊誌は読書人階級(日本人では約200万人くらい)のための娯楽

 

S週刊誌は人間のドス黒い感情をすくいとるのがうまい

 

I経済紙は週間東洋経済・週刊ダイヤモンド・週刊エコノミスト・日経ビジネス

 

S総合月刊誌は世界(リベラル)・中央公論(安倍政権の機関誌的)

 

S「フォーリン・アフェアーズリポートは日本語で読めるアメリカ外交を知る情報源

 

Sコアな右翼関係の話は月間日本が面白い

 

I「失敗の本質」はおすすめ

 

 

S続編の「組織の不条理」もよい

 

 

 

S世の中の多くの人が関心を持つ問題については関心をもったほうがいい

 

I雑誌は空き時間に気分転換に読む。まとまった時間は書籍を読む

 

Sネット空間はノイズ過多

 

Iネットは有益なツールになる反面、時間を浪費したりノイズ情報に惑わせる危険性もある諸刃の剣

 

Iネットの論調が主流とは限らない。ネットで不特定多数に向けて情報発信している人は全体から見ればまだ少数派

 

IニュースサイトではNHKオンラインがよく情報が早い

 

S東洋経済オンラインも雑誌系ネットではよい

 

Sネット検索よりも辞書・辞典サイト。「日本大百科全書」や「世界大百科事典」が効率的

 

Sネットサーフィンのよくない点は時間の浪費と情報が記憶に残らないこと

 

ISNSのメリットはインプットよりアウトプットに

 

I外務省サイトはその国の外交や歴史、日本との関係がコンパクトにまとめられていて便利

 

Iイギリスのファイナンシャルタイムズはシンプルにわかりやすい英語を使っている

 

SBBCのLEARNING ENGLISHも英語学習にいい

 

Sエバーノートとドロップボックスは使い勝手がよい

 

S保存するに値する情報も目を通して頭の中に叩き込んでから保存

 

I世の中で起こっていることを知るのは新聞。理解するのは書籍

 

I基礎知識は急がばまわれ

 

Sリアル書店は俯瞰性の高さがいい

 

S失敗しない本選びは書店員の知識を最大限活用すべき

 

Iいい本に出合うためのコツは本をたくさん買うこと

 

S本は迷ったら買う

 

S本の費用対策効果は非常に高い

 

S日本の古典は夏目漱石。「坊ちゃん」「こころ」を読まずに日本を語るな、と言える

 

S中央公論から出た日本の名著・世界の名著・日本の文学もおススメ

 

S格闘する古典は資本論・精神現象学・存在と時間・善の研究

 

I世界を変えた10冊の本

①アンネの日記②聖書③コーラン④プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神⑤資本論⑥イスラーム原理主義の道しるべ⑦沈黙の春⑧種の起源⑨雇用、利子および貨幣の一般理論⑩資本主義と自由

 

I知りたいことができたときは、書店に足をはこび、目に留まった関連本をとにかく買って読んでいく

 

S現時点で自分が理解できる本とできない本の仕分けをすること

 

I基礎知識がないのに難しい専門書や時事的な問題を扱った本を読んでも理解できない。その場合は急がばまわれで基礎知識の強化が大事

 

S超速読は1冊を5分程度で読むやり方。はじめに、と目次を読み、それ以外はひたすらページをめくる

 

S本を読む時間をとるには、1日にこれだけの時間本を読むことを決めてしまわないと難しい

 

I読む気さえあれば、時間はいくらでも見つけられる

 

Sネット断ちと酒断ちがポイント

 

S紙の本を読んで二冊目は電子書籍を携帯することも

 

S歴史に関しては、世界史Aと日本史Aで学び直すことを推奨する

 

Iこの本も

 

 

 

I地球の歩き方シリーズは基本的に観光情報だが、街の成り立ちなどその土地の歴史についての記述もある

 

S歴史小説は娯楽として読むべきで、歴史を学ぶのは厳禁

 

Iどんな相手と話すときも、情報を引き出すには「初めて聞きました」という初々しさが大事

 

I人脈には種をまく時期と収穫期の2段階がある

 

S人間関係を円滑にするうえで最低限のコミュニケーションは必要

 

S読書ばかりの人には少し飲み会に参加することもすすめるし、連日飲み歩いている人には読書をする時間をしっかりつくってほしい

 

S酒を飲むと誰でも口が軽くなる。自分にとっての不都合な情報の99.9%は自分自身の口から出ている

 

I飲み会は他人の貴重な情報を聞き出す絶好の場であると同時に、自分の不都合な情報をつい漏らしてしまいかねない場でもある

 

I相手の脇の甘さや口の軽さを指摘すると、結局情報を聞き出せなくなり、自分が損をする