西川伸一
・文化の日とは、憲法において戦争放棄の宣言をして、「自由と平和を愛し、文化をすすめる」日とした経緯
・右翼は過去の栄光にうっとりするのが好き
北村肇
・連帯とは、もっとも弱い者たちに対する愛、を通じて、貧困と富の関係を安定させること(アントニオ・ネグリ)
・3.11の「絆」は同じ日本人として助け合おうという民族主義の香りがまとわりついていた
・統治権力者が絆や連帯を唱えたとき、そこにもっとも弱い者たちに対する愛はおよそ感じられず、国家に対する忠誠心の強要を感じる
中島岳志
・日本は戦後70年以上も米軍の駐留を前提に安全保障政策を構築してきたので、米軍に出ていかれると困るという不安を抱いている。するとトランプが要求する思いやり予算の増額に応じなければならないという話になりかねない
・日本の不安の背景には中国との間で信頼構築ができていないという現状がある。アメリカやロシアはこのウイークポイントを見透かして日本から巧みに利益を得ようとしてくる
・日本はロシアとの関係強化とともに、アジア諸国との連帯を模索しなければならない。これが日米安保のリアリズムであり、日米同盟にすがりつく安倍政権こそが非現実的
金子勝
・日本ではマイナス金利によって生保や金融機関が国債で儲けられなくなっている。だから米国債を買うため円安になる。日銀は国債を買い続けるために日本の国債市場は死んでしまっていて金利のコントロールもできなくなっている
田岡俊次
・米軍が日本から撤退しても「日本防衛」に支障はない
・2015年4月に改定した日米防衛協力の指針(ガイドラインズ)は自衛隊がすでに日本防衛の能力と責任を持っている現状を追認している。相手の攻撃を予防する抑止は米国に頼ってはいる
・トランプ氏が撤退すると脅すなら、結構だと応じればよい。日本は守ってもらっているのではなく置いてやっている、実態が明らかになる