http://booklog.jp/item/1/486063828X

 

銀行との付き合い方については、仕事や経営を通して借り手としての立場から経験実践でないと学べないことが多いもの。

この本はその銀行との付き合い方について基礎的なことを教えてくれる本。銀行はお金と情報と人脈と信用を持っています。

 

銀行なくしてビジネスはできないわけで、リアリストの銀行とどううまく付き合い、どう所属組織の発展に貢献するかですが、人と人との付き合い方の基本とかけ離れたものではないと再認識されられました。

 

 

読書メモ↓

 

・銀行がお金を貸してくれる理由は返済能力があること

①銀行が困っているときに借り入れをするなどして応援してきたこと

②社長が入院しても絶対に倒産しないだけの返済能力がある(月商の1-3倍以上の預金があること)

 

・きちんとした金融機関からは金利が高くてもどんどん借りるのが正しい

 

・個人は借金をしないのが正しいが、会社は借金をするのが正しい 借金=慈悲

 

・銀行は経営計画書・訪問・経営計画発表会をする会社に貸す

 

・会社を潰さないために積極的に借金をして無借金にならない会社の社長こそ優秀

 

・無借金経営のためにその過程で借金をするしかない

 

・銀行は保守的で過去の取引実績に対してお金を貸す

 

・銀行から融資を受け、返済して実績をつくるのが倒産しない仕組み

 

・明るくて強い会社をつくるには現金を持つことが大切。そのために銀行から借りる

 

・借金は設備投資やお客様を増やすために未来への投資

 

・銀行マンは新規融資や融資額増加で評価される。銀行マンのノルマは3.4.9.10月が追われやすい。その時期にできるだけ借りるようにするのが銀行を応援することになる

 

・根保証の仕組み 根保証は完済しても保証責任は外れない

 

・銀行にとって大事なのはお金を貸すこと以上に貸したお金をきちんと返してもらうこと

 

・銀行が見ているのは会社の収益性より返済能力

 

・お金は業績が良いときに借りておく

 

・奥さんを連帯保証人にしてはいけない

 

・抵当権は返済が終了すると解除されるが、根抵当権は解除されない

 

・金利を払って時間を買う

 

・三点セットを提供して銀行に信用してもらう

 

①経営計画書とは 長期事業構想書・長期財務格付け・長期財務分析表・経営目標・利益計画・支払金利年計表 を記載する

 

②経営計画発表会

 

③銀行訪問(3か月に一度以上)で定期報告

 

・銀行の支店長は定量情報と定性情報を確かめて融資の判断をするため

 

・銀行は採算の合わないことにはお金を貸してくれない

 

・目先の金利よりも借りられる額に目を向ける

 

・経営にとって大事なのは規模の拡大=お客様n数を増やすこと

 

・借入した方が節税になる(金利が経費になる)

 

・銀行はビジネスパートナー。わが社の都合で繰り上げ返済をしてはいけない

 

・借りた額の半分を返したら「折り返し」でもう一度借りることが大切

 

・業務改善をするうえで大切なのは社員教育

 

・定期預金は1本にまとめず何本化に分けて持つ

 

・新期銀行の飛び込み営業は三顧の礼で。他行の提案書はその会社を客観的に判断するための資料にもなる

 

・新規の銀行から決算書三期分、関連会社の決算書を求められたら貸す気があるということ

 

・頭取の来社はすべての予定に優先する

 

・手形貸付と証書貸付 待ったがきかない手形貸付はキケン

 

・一行主義は危険。中小企業の割合は都銀1地銀1信金1政府系金融機関1が基本

 

・取引銀行を選ぶポイント、売上5億以下なら都銀は1行。地銀信金をメインバンクに

 

・メインバンクの定義 会社が存続の危機に陥ったときに支えてくれる銀行。プロパーで一番かつ担保なしでお金を貸してくれる銀行

 

・銀行は横並びなので融資額を増やすことができる

 

・メインバンクからの借り入れは全体の55%以内に留める

 

・政府系金融機関は自社チェックにふさわしい

 

・担保の価値は銀行によって変わる 都銀0.7倍 地銀1.5倍 第ニ地銀2倍

 

・決済額の大きな支店を選ぶ

 

・経理は出ていくお金は計算できるが入ってくるお金は計算ができない

 

・経営者は残高がいくらあるか毎日確認しておいたほうがいい

 

・武蔵野の資金運用方針

1.金融機関が長期資金を貸し出す時に見るのは会社・社長の姿勢

事業年度計画によって定期的に報告をする。銀行訪問は3ヵ月に1回訪問する

2.定量データと定性データ(実態)を提供する

3.経営計画発表会を開催して事業計画を共有する

4.月次決算は翌月1日課長職以上が共有する

5.金融機関の支店長が来社された際はすぐに社長へ報告する

6.無駄な資産を持たず総資産を圧縮する

7.借入金は長期とする

8.固定預金の方針をつくる

9.赤字決算の翌年、目標以上に利益の出た翌年は設備投資を行わない(法人税と予定納税に多額の資金が)

 

・社長が私服を肥やすことは絶対にあってはいけない

 

・節税で長期借入金を増やし、月商の三倍の現金・普通預金を確保すること

 

・BSの資産と負債の勘定科目を変えてわかりやすいBSに

 

・すでに土地や資産を持っているなら、社長が個人会社をつくってその会社に土地を売り会社が土地を借りる。資産と借入金が減ると格付けが良くなる

 

・銀行は数字で話せる社長を評価する

 

・経営計画発表会に支店長を招待する

 

・経営計画発表会は社屋ではなく場所を移して(場所を変えないと社員の意識は変わらない)

 

・銀行訪問は回数が多いほど銀行から信用される。銀行は社長と幹部社員と

 

・銀行は月初月末五十日が忙しい

 

・訪問時間は一行20分以内

 

・報告は①良いことだけでなく悪いことも包み隠さずに言う②悪いことは先に、良いことはあとに話す③どの銀行にも同じ話をする

 

・厳しい経営をすることを約束する

 

・仮勘定が多いと会社の余震評価が下がる(前渡金・立替金・未収入金・仮払金など)

 

・年計グラフを貼る