http://booklog.jp/item/1/4594056636

 

・「規制緩和」を「規律緩和」と言い換えてみると、大変危険な匂いを感じる

 

・労働者派遣法の規制を緩和した結果、非正規雇用者は激増

 

・この社会は本当に弱肉強食の世の中になってしまう

 

・経済界には、効率や利益、株主配当以前に、貧困層増加による日本消費社会の崩壊や治安悪化を直視し、労働分配率向上や正規雇用への転換を図ることを強く期待する

 

・小泉改革は効率優先の自由競争原理を日本の導入することで経済活性化を狙った。そのために規制緩和をして市場原理を導入した

 

・撤廃する規制もあっただろうが、規律までは撤廃してはいけない

 

・労働分配率を下げているのは非正規雇用

 

・健全な消費社会とは、安定的で健全な労働社会によって支えられるものだ。GDPの6割は個人消費

 

・「あらゆる政治社会における当地の正統な目的は、社会を構成するすべての個人の最大幸福、換言すれば、最大多数の最大幸福である」(ベンサム)

 

・国の借金は、バブル崩壊以降の経済対策のために急激に増やしたが経済は上向かなかった。消費税を上げる、と言うと選挙に勝てない。財政カットをして歳入と歳出のバランスをとるのも難しい

 

・消費税を上げることを国民のためにお願いしなければならない

 

・日本人は税に対してのモラルが低すぎる

 

・安倍首相は「戦後レジュームからの脱却」を選挙公約に掲げた。戦後につくられたこの国の体制、憲法・教育基本法・安全保障など第二次大戦後にアメリカの占領のもとでつくられた枠組みを見直して、新しい時代に即したものに変えようということ

 

・国民の多くはこれっぽっちも憲法を変えたいなんて思っていないのではないか、というのが正直な印象

 

・安倍氏のまず改憲ありき、の姿勢は気になる

 

・日本国憲法は大変立派なもの。世界にそのまま通用する普遍性のある正義を有している。そもそも日本国憲法のおかげで、我が国に基本的自由と民主主義が根付き、国民主権、男女平等、農地解放、財閥解体どれもこの憲法があったからこそ成し遂げられたもの

 

・戦後日本の自衛隊は誰一人として他国民の命を奪っていない。それは先達の聡明な判断と拡張高い見識があった

 

・外交に関しては、威勢のいいタカではなく、賢いハトであれ

 

・加藤紘一①対米外交と並んでアジア近隣諸国との外交も重視する②偏狭なナショナリズムをいたずらに振り回すことはしない

 

・軍備は必要。しかし、北朝鮮の問題を解決できればぐっと圧縮することができる

 

・政治屋は次の選挙を考える、政治家は次の世代を考える

 

・後藤田(正晴)五訓

一.省益を忘れ、国益を想え

二.悪い本当の事実を報告せよ

三.勇気を以って意見具申せよ

四.自分の仕事でないという勿れ

五.決定が下ったら従い、命令は実行せよ

 

・原子力発電は安全(当時の認識)

 

・孫文「資本主義は、自立・自制・自浄がないと保たれない」

 

・小さい政府が、国民は自己責任です、ということになったら、行き着くところは夜警国家

 

・資源の乏しい日本の誇るべき資源は人間力

 

・日本のマスコミにおいて、官僚と政治家は巨悪の象徴。報道の仕方が国民をどのような方向に誘導していくのかは責任を持ってもらいたい

 

・国民との契約更新を果たし、財政再建を成し遂げた先進国は多い。どの国も、弱者救済には国民の相互扶助による以外に方法はないとの覚悟を政治家も国民も持つことができたからこそ成し遂げられた

 

・日本が抱える財政難と少子高齢化を乗り切る道は、決して楽なものではない。国民はよく考えて、政党や政治家の政策を見極める分別と努力が必要