未来から選ばれる働き方 「会社がなくなる時代」のキャリア革命 PHPビジネス新書/PHP研究所
Amazon.co.jp

http://booklog.jp/item/1/B01F1TW868


神田氏は、日本を代表する経営コンサルタントの一人。

氏が、「これまでのような会社はなくなる」という仮定のもと、個人の能力を最大限生かして実績をあげている会社を紹介しながら、未来に対応できる働き方を説いた本。


会社・国家・社会をよい方向に変えていく革新的な取り組みをもっと取り入れ評価していきたいものですね。世の中は気づいた人がやってみることで物事を動かせるのだから。



読書メモ↓




・日本の製造業は、20年前8割が正社員→8割派遣社員に。派遣社員に支えられる製造業


・日本企業の強みである現場力が失われる


・UTグループは派遣される正社員という新しい概念


・会社という枠のなかで安定的な日常が守られながら、幸せになっていく個人のストーリーを描ききれなくなったときに会社は役割を終える


・今までの会社という形態では価値を生み出せなくなっている


・多くの会社は、2024年ころまでにいったん死ぬ。そして未来に飛躍する価値のある組織へと生まれ変わる


・会社の内で価値が生まれるのではなく会社の外で価値が生まれるようになった


・世界の時価総額ランキングでは、トヨタは世界20位以降


・社内で価値を創る時代から、社外で価値が創られる時代にシフトした


・Airbnbは民泊というジャンルを創り出した 貸し手と借り手をマッチングするプラットホームは社内、価値を生み出すのは社外の人たち


・UBERも白タクサービス


・プラットホーム型のビジネスは収益性・成長のスピードは圧倒的、これが既存の業界を破壊していく


・日本の根本的な問題は、プロデューサー的資質を持った新しい人材が社内で十分に能力を発揮できる環境にないこと、また彼らも起業環境になっていないこと


・新しいアイディアを持っていれば、社外のリソースを使って短期間で資金調達をする時代へ世の中が変化


・日本でも最近は1000万円を超えても、クラウドファンディングで資金を賄える


・価値を創るという点から考えると、会社の存在意義や位置づけがどんどん低下している


・ロボットに直に接客をさせたほうが生産性が高い状況も


・人間にしかできない創造的な仕事を生み出し始める組織は今後会社をはるかに超える存在に。国以上の社会的影響力を放つようになる


・会社のなかに社員がさほどいなくても、コンピュータの力によって会社が価値を生み続ける時代がやってくる


・今後は、①社外の活動も価値を生み出す②社外リソースの活用も容易③コンピュータも判断し始める


・会社からそろそろ別れるとき


・第三のリーダーとは「セルフ・トランスフォーミング・マインド」自己変容型のリーダー


・人材派遣業界は1985年に法律ができた新しい業界


・未来から選ばれる人材とは、「組織のヴィジョンの実現に、情熱を注ぎ込めるコネクティング・インテリジェンスを持った人材」


・新しい体制では、人を雇うのではなく、会社を雇うようになった


・仕事は成果とセットで考えなければ生産性はいつまでも上がらない


・会社をなくし、以前の働き方にこだわらなくなってくると、仕事の生産性が上がるという側面も


・次世代に継承できる組織にしていくためにも正社員が必要


・ハイブリッド型人事 正社員・契約社員・派遣社員・アウトソーシングの会社が合同で仕事をする


・キャリアデザインに応じて働き方を選んでもらう


・正社員とは、会社のヴィジョンに共感し、会社の仕事を専業としながら、生涯にわたって働く意向があり、規律を持ったチームワークで働くことで自己実現が加速していく人


・2024年には自己実現のために仕事を選ぶのが当然になっている


・仕事に対して当事者意識を持ってもらうことも社員に自社株を持ってもらう目的の一つ


・主体的に仕事に取り組むようになるために最も必要なものは成功体験


・○○委員会という位置づけのよくわからない組織は廃止した


・日本人は言わなくても察してくれる、という文化のもとで育っているので自分の感情をはっきり説明することに慣れていない。相手が察するのを待つのではなく、ストレートに伝える意識を持つことが必要


・未来に選ばれる人が持つ、三つの勇気

①激変する環境に対応し、未知の分野に踏み出す勇気

②輝かしい未来ヴィジョンを描き一人でも声をあげる勇気

③共振する組織を見分け、組織とともに成長していく勇気


・マーケティングピラミッド

①ビジネスモデル(自社視点)

②顧客へのメッセージ(顧客視点)

③地域社会に対するリーダーシップ(地球視点)


・大里綜合管理(千葉県の不動産会社)社員は就業時間の4割を費やし、280以上の地域プロジェクトを行っている


・大里綜合管理は、やってみたいことは即行動に起こせる仕組みをつくった。


・多くの人は、許可を取らないと安心して動けない許可病にかかっていいるが、誰にも許可を取る必要はなく、社会のために必要だと思ったことは即行動する。その結果を見て、次に何をするか目標を立てるかを決める


・モチベーションが高いのは、「思考と感情」「個人と会社」「意図と行動」の三つが一致しているから


・年間一万円の利益を生むビジネスをつくろうという試みも 考えが形になる喜びを味わってもらう


・日本人はエリート層も普通の人も学ぶことへのキャリア志向が強い


・従業員に選択を委ねる経営方針もあり