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大橋巨泉氏が参議院議員選挙直後の12日に亡くなっていたことがわかりました。

偉そうにしてる、海外かぶれ、反体制、好き嫌いがわかれる人には違いないのですが、
私にとっては先進的で理想の才能、考え方を持っていた憧れの人でした。

その訃報には、巨泉さんのテレビ界の風雲児としての足跡を報道することが多く、ここではあまり触れられていないことを書きます。

その内容とは、

○当初はマスコミ志望でその登竜門といっていい早稲田大学政経学部新聞学科で学んでいる(中退)こと

○ゴルフ・麻雀・競馬・ジャズ・放送作家・コラムニストなど趣味・才能が幅広いこと

○タレント・司会・作家として成功しただけではなく、類稀なる先見性でギフトショップなどの事業にも成功し、「セミリタイア」を提唱実践し、日本・オーストラリア・カナダなどに季節ごとに移住する国際的自由人的生活をすることができたこと

大橋巨泉が挙げたリタイアの条件。
1、自分たち名義の家。
2、100万ドルのCASH。
3、長期的な投資、またはビジネス。


○戦争を体験した世代として、日本の政治を憂い、当時民主党所属の参議院議員にも当選したが、辞職。今となっては壊滅しつつある「センターレフト」的な政治観で世の中の人々に警鐘を鳴らしたこと



もちろん、名司会者として「世界まるごとhowマッチ」や「クイズダービー」も好きだったのですが、

本人も認めていました代表作は「巨泉のこんなモノいらない!?」です。この番組は私の関心を社会や政治に向けさせた番組でした。

海外の先進国と比較して日本の優れているところは評価しながらも、ダメなところはダメとその実例を教えてくれました。

こんなモノいらないでは、いらないモノとしては英国の公共放送BBCと比較したNHKもそう、提唱としては政治や経済機能の移転で東京一極集中を是正するひとつの手段としての「道州制」を提案するといったホントに先進的な内容でした。

そして、こんなモノいらない!?の最終回は「国境」。人類究極の理想は、戦争と環境破壊と貧困のない平和な「国境なき世界」。この理想のために方向性はどうであれ、世のリーダーと呼ばれる人たちのやるべきことは多いはずです。

先進性とセンターレフト、セミリタイア、多彩な趣味を楽しんだ偉大な先駆者自由人に心からご冥福をお祈り致します。