これからを生きるあなたに伝えたいこと/マガジンハウス
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多難な人生を切り拓いてきた、瀬戸内寂聴氏と三輪明宏。

悟りの境地に達したかのようなふたりの人生訓は名言だらけ。ふたりとも、戦争に恋愛に人並み以上の経験をし、現代の社会国際情勢に通じながら、成功している(多くの人々を助けている)ことは人生の後輩としてメッセージを受け取りたいと思います。

読書メモ↓Sは瀬戸内 Mは三輪氏


S 三輪さんは生きた観音様 (男でもない女でもない仏様)


S 「あの世にお土産を持っていくとしたら、私はこの世に生きた間に数多くの素晴らしい方たちとお付き合いをしたという、この経験が一番のお土産」


M「女徳」が瀬戸内作品の最初

女徳 (新潮文庫 (せ-2-2))/新潮社
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M 女徳は 智照尼さんをモデルにした小説。色盛り、女盛り


S 人はみんな、心の中に恐ろしいものを持っている。それをなだめるために美しい音楽を聴いたり、小説なんかが読まれる


S 恐ろしい事件の報道を受けて、対岸の火事だと平気でいたらダメ。自分がそういうことをしないで済んだということに対して、感謝しなければ。何かが守ってくれているからしないで済んでいる


S 教育によって、知性とか論理性というものを日本人の中に構築していくことが、恐ろしい犯罪のすべてに歯止めをかけることにつながる


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M 人というのは、前世で感じたいろんなものを綺麗にするために生まれ変わり死に変わりしている


M 「人の世というのは、妬み、嫉み、僻みの塊。どう処理するかはコツがある。腹を括って淡々と生きることです。」


S 病気にはスキンシップ。できるだけ触ってあげること


M あなたを愛してますよ、という優しい気持ちで折れた部分をさすると治った。これもハンドパワーでしょうか?


M 戦争が本当に愚かしいと思うのは、戦争と共に、ロマンや文化はどんどんなくなっていくこと。軍国主義は知性がない


S 日本は前の戦時中に似てきている


M 自民党は戦時中と同じことを言い始めている


M 原敬は、世の中を広く見ていた。日本を客観的に捉えていたし、敵を知ってもいた。日本が勝てっこないが日本には人的資源という素晴らしい財産があることに気づいていた


M 代議士が徴兵制度もありうる、って言うのは自分たちが行くとは思ってないから


M 日本が戦争ができると思っているというのがおかしい。日本は戦争できない条件を全部作っちゃった。それは原発


M 原発を(敵国によって)爆発させないために、日本はいかにそれを避けるか、そのための外交力を培うことが重要。これからは置局の戦いの時代。経済・情報・文化戦争。第二次世界大戦の時代の意識のままではあり得ない


S 今は「世の中を変えましょう」なんていう英雄が一人も出ない


M 今は恋愛しなくても夢中になれるものが山ほどある。選択肢が多岐に広がったということは、エネルギーが分散されることを意味する。現代は、一つの事柄に情熱的に打ち込むという概念に欠けた時代


M しかも本物志向ではない。いい音楽・絵画・美味しい食べ物・コミュニケーションはSNSで本は読まない、映画・舞台も見ない、そういう経験値の低い日本人が増えている。感性も知性も育まれていない日本人は知力の戦いにおいてたちまち敗戦してしまう


S 「戦争は絶対にしてはいけません。今の政府はだんだん戦争をしようとしているんですよ。だから、それはもう私たちが命をかけて反対しなければいけません。戦争というのは、いい戦争とか聖戦とかね、何かのための戦争ではないんですよ。戦争はすべて集団人殺しでるからそんなことをしちゃいけない」


S 命がけで戦争に反対する、それは自分の使命


M 戦争というのは、世界各国の軍需産業の連中が起こしている。ただ戦争反対!と声を上げるだけでなく、国民が戦争のカラクリというものについての知識を備え、「なぜ反対なのか?」ということを論理的に、説得力を持って伝えなければいけない


M 政治家が悪いのは事実だが、一番の責任は選挙民。自分が所属している宗教団体や会社組織などの既得権益にしがみついてその政党を応援すれば自分の生活が潤うといった目先の損得勘定が働いている。そういう個人的な欲は全部捨ててください。第二次世界大戦と同じようにひどい目に遭いますよと言いたい


M 人間関係において相手に期待しすぎか幻想を抱き過ぎ


M 「結婚すればいろいろな問題が起こりますけれども、試練という名の嵐の中で、互いに支え合い、手に手を取って乗り越えていく。その積み重ねが家族」


M 人付き合いは腹八分、腹六分と心に決めることをおすすめする


M 「見える者はみなさんな見えないものを見なさい。それは心ですよ。目の前にいる人の心が純粋かどうかそれだけが問題です」


M 人を見る時に、外見は一切見ないで、目の前にいる人の心の純度がどれだけ高いか低いか、美しいか、優しいか、思いやりがあるかを見るようになった


M この世には「正負の法則」というのが働いている。+と-、陰と陽、吉と凶といった相反する二つの事象で世界は成り立っていて、プラスに振れれば同じだけマイナスに振れるというのが宇宙の法則


M 絶世の美女と呼ばれた人、世界一と呼ばれた人はみな、ロクな死に方をしていない


M 節制を意識的に行っている。肉をいただくと気が短くなってキレやすくなる


S 私は肉を食べ、お酒を飲む。一生懸命辛抱することがすべてでもない。長生きしたい人は瀬戸内式、歳をとっても美しくありたい人は三輪式で


S 人間は生まれた時、その瞬間から老いに向かって生きていく。人間は老いるために生きている。死に向かって生きている


M お経は心を鎮めるため、悟りを開くため


M 何事も逃げずに受け入れ、感謝して乗り越えることが大切。そうすると何事も怖くないという自由が生まれる


M 変な新興宗教や、スピチュアルや霊能者占いはインチキがすごく多い


SM 「人間は自ら助くるものを助く」最後に「自分を助けるのは自分」


M どんな人の人生にも苦労がつきもので、苦しみや悲しみのない人生は一つもなく、心の痛みや劣等感を抱いていない人もこの世に一人もいない。だからみんなお互い様


M 劣等感を手離すことができたのは、物事を突き詰めて考えるから。どんな人の人生も平等でありパーフェクトではないと理解すれば救われる


M お金持ちの末路は哀れ。身分不相応ではいけない


M 雨露しのげる家があって、着る物、食べる物がそこそこにあって、愛するお友達恋人家族がいてくれればそれが一番平和な幸せな人生。あの世に何ももっていけない。何事も腹六分、それがこの人生をしなやかに生きるための秘訣


S 身の丈に合わないことはしないほうがいい。それが苦労の種に。何事も感謝する心の癖をつけるといい。「ありがとうございます」と言い続けていたら間違いはない


S 結婚するのは「この人のためならば」と思うことのできる人と結婚するのが一番いい


M 結婚=幸せではなく不幸になった人がいっぱいいる 恋愛は自由とロマンだが結婚は現実だけ。結婚式は自由と夢とロマンの決別式。白は死に装束


M 子どもが生まれたら、自分は死んだと思って、子どものためだけの人生を歩むべき


S 子どもって育てないと親でも子どもでもない


S 昔は女が子どもを育てながら自立することは経済的に不可能だった。今は嫌な旦那さんは捨てて自分で育てている。頼もしい。好きな人ができたら結婚して、上手くいかなかったら離婚したらいい


M 結婚自体に対する妙な幻想に振り回されてはいけない。世間体を気にせずに自分らしい生き方を


S ガレット・サンガー夫人「産児制限の思想」子どもを大学にやれるだけ産むのが親の責任