今日、オバマ米国大統領が広島を訪問します。
先日広島出張の折、広島平和記念公園と平和記念資料館を久々に訪れ黙とうしました。また、さる2月にハワイのパールハーバーと関連施設の訪問しており、黙祷しました。
戦争を知らない世代のひとりであるからこそ、両親・祖父母が体験し間接的であれ関わった戦争に対してできることは、歴史を知ること、戦争の事実を知ること。他人の痛みをわかること。
その第一歩が戦争博物館を訪れることではないかと思っていまして、幸いなことに出張の折訪れた広島・沖縄・アウシュヴィッツ・パールハーバーだけでなく、まだまだ数は少ないのですが、追悼と学びの場のために今後も訪問し続けたいと思っています。
広島の原爆資料館は、日本人にとってもっとも馴染みが深い戦争博物館ではないでしょうか。
実戦で使われた世界最初の核兵器が使われた広島に米国トップが(しかも戦後初めてだという)訪問することは意義があることです。
訪問した当日もたくさんの外国人観光客、特にアメリカ人が多く訪れていました。原爆投下の酷い実態はアメリカの非道な加害を思い起こさせるものでもあり日本人のひとりとして事実を知ってもらう機会を嬉しく思いました。(無論多くのアメリカ人歴史認識は、原爆は第二次世界大戦を終結と勝利に至らしめた功績である、とされていることでしょう)
核兵器の恐ろしさを知ってもらうことは大事なことです。同時に考えなければいけないのは、原爆投下に至る経緯や歴史的背景を考えると、当時の状況に至らしめた政府もそう、事実を知らされず戦争への道を支持した多数の国民の責任もつらいことですが歴史の教訓として思い起こさねばならないでしょう。核廃絶への先頭に立つ日本がアメリカの核の傘の下、幻想であるかも知れなくても結果的に平和を享受できている現在のことも。
広島では原爆によって約14万人が、フィリピンでは民間人が100万人以上亡くなっています。パールハーバーでも日本軍の攻撃で軍関係者約2200人が。沖縄は?中国は?インドネシアは?日本人もオバマ大統領のように加害と被害の事実を知っておくことは未来のために大事なことだと私は思っています。