- 新版 敬天愛人 ゼロからの挑戦 (PHPビジネス新書)/PHP研究所
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京セ ラとKDDIの
創業と発展、そして破綻した日航の再建に力を発揮した経営者稲盛和夫。氏の座右の銘「敬天愛人」は氏と同郷であり明治の元勲、西郷隆盛の言葉。
「天を敬い、人を愛する」
道は天地自然の物にして、人はこれを行うものなれば、天を敬するを目的とす
天は我も同一に愛し給ふゆえ、我を愛する心を以て人を愛する也
道というのはこの天地のおのずからなるものであり、人はこれにのっとって行うべきものであるから何よりもまず、天を敬うことを目的とすべきであり、天は他人も自分も平等に愛したもうから、自分を愛する心をもって人を愛することが肝要である、という意味。
日航の再建の大きな立役者になった氏の経営は、納得するところが多くありますね。
読書メモ↓
・「京セラフィロソフィ」は一日一日を懸命に生きる中で学んだものを折に触れまとめたものであり、全社員で共有するように努めてきた。これは「人として生きるうえでの基本的な考え方、人間として正しいことを正しいままに追求する、ことをベースとしている
・「人の心」が一番大事。人の心が偉大なことを成し遂げた
・企業を経営するということは、自分の夢を実現するだけでなく、現在将来の従業員とその家族の生活を守っていくこと。経営者が全能力を傾けて従業員が幸福になれるように最善を尽くすこと。私心を離れた大義名分を企業は持たなくてはいけない
・常識は目標達成となり得ても、それを超え積み上げていく指標とはなり得ない。売り上げを極大に、経費を極小に
・顧客志向~お客様の召使いであるべき
・強い願望であれば、必ず、目標が成就される。その願望が強烈であれば、願望成就に至る行動をとらしめる
・人生・仕事の結果=「考え方」×「熱意」×「能力」
・思いやりや愛というものは「利他」の心
・結果を本当に良い方向に導いていくためには、辛酸をなめる努力と、絶えざる創意工夫が不可欠
・情けは人のためならず 相手のためにやってきた善いことが、巡り巡って大きく自分に返ってくる
・同じ志を持った人だけが集まることで、切磋琢磨が起こる
・世のため人のために尽くすこと、それが人間にとって最も素晴らしいことであり、経営においても「利他」の心がいかに大切か。ただし利他が大切であっても、他者に利を譲り、自社が不利益になることは推奨しない。経営とは厳しい世界であり、市場の厳しい競争に勝ち抜かなければならない
・日本の企業の大半を占める中小企業の活性化こそが日本経済の発展につながる
・JAL再建にあたって経営幹部を集め、一か月にわたり徹底的にリーダー教育を行った
①売上最大・経費最小②リーダーは部下から尊敬される人間性と目標達成への強い意志