臆病者のための億万長者入門 (文春新書)/文藝春秋
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今月は確定申告中ということもあり、お金にまつわる読書メモが多いかも。



・資産とは収入の多寡によって決まるのではなく、収入と支出の差から生み出されるもの


・2013年 純資産100万ドル以上を持つ富裕層

アメリカ 1320万人(人口比4.2%) 二位日本 270万人(2.1%) フランス 220万人(3.4%)


・2012年 投資可能な資産100万ドル以上

アメリカ 300万人(1%) 日本 180万人(1.4%) ドイツ 95万人(1.2%) 


人口比では、日本はアメリカを抜いて世界でもっともゆたかな国

日本の世帯数では 2500万世帯、ミリオネアは居住用不動産込みで全世帯の5%


・お金持ちになる方法は ①収入を増やす②支出を減らす③資産を上手に活用する


総資産=収入-支出+(資産×運用利回り)


・第二次世界大戦後、国家のアイデンティティは戦争によって領土を拡大することから。国民の幸福の最大化に変わった


・幸福とは相対的なもの。可能な限り長く働く生き方が人生の新しい価値


・宝くじの一等前後賞が当たる確率は1000万分の1以下。交通事故で亡くなるのは3万人にひとり


・日本の大手生保は保険の原価を企業秘密にしている。それは付加保険料が高いから


・確実に儲かる話は自分のところには絶対来ない


・自分の資産は自分で守れ


・日本の会社は、採算割れを覚悟で商品を販売し、自分の首を絞めながら、社員の給料を削って失われた20年をなんとか生き延びてきた


・なにもかもうまくいく、などというウマい話はどこにもない。私たちは常に、何かを捨てて何かを選ばなくてはならない


・世の中は借金で動いている


・資本主義とは複利とレバレッジによってバランスシートを拡張していく運動のこと


・個人投資家にとってもっとも合理的な投資法は

「暴落を待って、株価が回復するまでドルコスト平均で分散投資すること」


・インデックスファンドを使って市場全体に分散投資する


・インフレ率の低い通貨は必ず上昇する


・インフレなら通貨は下落する、デフレなら通貨は上昇する


・金利の高い通貨は下落する、金利低い通貨は上昇する


・不動産の所有は自己責任のリスクを負うが、地価上昇の果実を手にすることができる


・日本の世帯5000万で住宅は5700万戸ある


・人口動態を考えた場合、今後日本で不動産価格が値上がりする理由はない


・不動産投資のノウハウとはいかにしてインサイダーになるかということに尽きる


・日本のような先進国では年齢ごとの死亡率は統計的にほぼ正確にわかっている


・年金財政を健全化するには①保険料を増やす②支給額を減らす③運用利回りを上げる


・日本国の財政は、社会保障費と国債費で歳出の5割


・財政赤字が拡大するたびに①国家破産②社会保障の崩壊③増税 を国民は選ばされる


・日本の国家戦略は、北欧・ドイツ・ベネルクス三国など高率の消費税でも好調な経済を維持している国々を徹底的に研究し、来るべき増税の時代に備え、より効率的な社会をつくっていくことしかない


・デフレから脱出しなければ景気は回復しない。問題はどうすればデフレから脱出できるか


・デフレ脱出するための特効薬が経済的混乱を引き起こすことは歴史が証明している


・日本人の資産運用には共通の大きなリスクがある。それは資産のほぼすべてが円に偏っていること


・個人のできる範囲で円のリスクに保険をかけておく必要がある


・正しい資産運用戦略は金融資産のすべてを外貨建てにすること(資産運用のゴールは円50%外貨50%)


・日本国の財政破綻は、次のような順番で進んでいく

1国債価格が下落して金利が上昇

2円安とインフレが進行し国家債務が膨張

3政府が国債のデフォルトを宣告する


・国家破産対策は、国債ベアファンド・外貨預金・物価連動国債

・株式・債券・投資用不動産で個人投資家向けに売られているのはプロが見向きもしないものばかり