[DVD] 終戦のエンペラー
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終戦直後、本来戦争責任を問われかねない昭和天皇がGHQ最高司令官マッカーサーと会談し、

昭和天皇が戦争の全責任を取るという一言がマッカーサーの心に響き、結果的に東京裁判での昭和天皇への訴追は逃れたというお話です。

終戦直後の昭和天皇のモチーフにすることは日本人にとってはタブーと言ってもよく、アメリカハリウッド映画として製作されたとはいえ、よく作れたものだと思います。昭和天皇は真珠湾攻撃を認めた最高責任者であり、米国にとっては、敵国のトップに違いなかったのですから。

結構、日本側の立場に立って物語が進行していく印象を持ったのはプロデューサー奈良橋陽子氏の手腕でしょうか。案の定、米国ではあまり興行収入は得られなかったようですが。

内容は、フィクションも含まれており、史実との検証はいずれにしても必要なのですが、終戦直後の日本側とGHQの葛藤の臨場感は感じますね~

日本人にとって、満州事変からポツダム宣言受諾の15年戦争は大きな犠牲と教訓を残してくれましたが、この戦争の総括を日本人自身の手でできなかったのが残念なことです。日本の史観、アジアの史観、アメリカなど連合国の史観、それぞれ違うのですが、近現代史の見解の相違が大きいこの時代、もう少し学んでみる必要を強く感じますね~