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- それでも中国は巨大な成長を続ける/ビジネス社
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副島氏が冷静に冷酷に分析した、とされる2013年版中国研究本。
・アジア人どうし戦わず。戦争だけはしてはいけない
・日中不戦の勢力を日本国に公然と出現させなければならない
・右翼言論人の唯一の頼みの綱であるアメリカ様が反中国一辺倒ではないし、経済も立ち行かない
・(尖閣購入の)石原慎太郎の背後にはアメリカによる「日本を中国にぶつけよ」という計略があった
・人民元が円に対して力強く上昇してきた。今こそ人民元を買うべき。
・「金・ドル体制」は終わってゆく
・今の中国は実需に裏打ちされた安定感のある経済政策を行っている
・これからはVISAカードを圧倒して、中国の銀聯カードが世界一のクレジットカードになってゆく
・世界覇権は2015年に米国から中国に移る。中国帝国がアメリカ帝国に取って代わる
・中国こそは開発独裁であり、国家資本主義の国(米欧日も中国システムを実質的に後からおいかけている)
・「格差社会の是正」を言う者は、税金取り官僚たちが、富裕層に襲いかかって個人資産を奪い取ろうとする策略
・中国に反日感情など何もない。日本のテレビ、新聞はすべてアメリカに握られている
・中国の普通の人間は「日本人はかわいそうだ。アメリカにいいように操られている。日本を中国にけしかけているのは背後にいるアメリカだ」中国国民は知っているのに知らない、知りたがらないのは日本人
・自分で中国へ行って自分の目で現実を見るべき
・GDPで中国はアメリカを追い越す(2015~)
・(金融工学で大失敗した米国のように)高度に発達した資本主義というのが、果たして人間にも必然なのか
・中国は世界から孤立させられても、自分たちの内需と国民の生産消費力だけで十分やっていける国
・中国全土のシンガポール計画(すべての国民が高層アパートに入居できる)がある
・日本文化は4000年の中国文明の一部
・2023年から中国はデモクラシーの国になる
・日本の高級米は中国でも作れる
・内モンゴルで金鉱脈が見つかり、金の中国国内生産は上がる
・ロシアと中国との国境問題はロシアが大きく譲歩して解決した
・中国政府は、米国債、日本国債などに投資しているがこれらを売ることもあり得る。中国人は「お金のルール」に忠実であり、正直。
・中国共産党の行動基準はただ一つ。共産党政権を維持するために有利か不利か。国全体の富を増やせるかどうか
・小沢一郎は中国と戦争なんかさせられてはならない、と言い続けている正義の政治家
・石原慎太郎はアメリカの特定勢力の命令に従って動く
・中国に行きもしないで、テレビ・新聞が計画的に反中国キャンペーンに乗せられている
・「日本を中国にぶつけさせよ」は米国の中国封じ込め戦略の一環
・ヒラリーは倒れて国務長官を辞任し失脚した
・カイロ=ヤルタ=ポツダム(宣言)体制こそは現在の世界体制であり、今の国際社会。これに逆らったら日本は危ない。日本は国際社会から孤立し、世界を敵に回してはいけない
・歴史的に尖閣諸島は中国(台湾)に帰属する
副島氏の理由:
・日本は日清戦争で勝利し、下関条約で台湾と合わせ尖閣諸島も日本の領土となった
・ポツダム宣言で、カイロ会談で決めた、「日本の主権がおよぶのは北海道、本州、四国、九州および連合諸国側が決める諸島に限定する」=台湾の返還、を日本政府は受け入れた
・世界の見方は、台湾と澎湖諸島は日本が植民地として占領していた地区。尖閣は台湾諸島の一部と認定されている
・現在は日本の海上保安庁が尖閣諸島を実効支配
副島氏の「物語」を興味津々てな感じで読んでますが
「自分で現地に行って、真実を自分の目で見て、肌で感じて確かめる」
ことの重要性は、中国、韓国、モンゴル、タイ、ミャンマーにビジネスで行く立場としては納得できるところです。
また、尖閣問題の認識として大事なのが ヤルタ=ポツダム体制は現在の世界秩序。これに逆らうことは今の日本にはできない、という事実は重要ですね!